八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン 公演情報 柿喰う客「八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    年齢不相応
    玉置玲央と村上誠基の二人芝居&七味まゆ味の一人芝居。どちらも面白かった。男は小学生を、女は高校生を演じる。

    ネタバレBOX

    「八百長デスマッチ」は男優の2人芝居。上演時間は30分ほど。芝居の大半は二人が同じ台詞をしゃべっている。二人同時にしゃべるところでは、村上が玉置に合わせているようだ。まるで息の合った歌のデュオのよう。
    演じる役はピカピカの小学1年生。何から何まで言動が瓜二つの二人。いわばドッペルゲンガー。
    機会均等、人間みな平等。ピカピカの小学1年生を迎えるそんな理想主義がやがて現実によって打ち砕かれる。この芝居の場合だと、二人の好きになった女の子がどちらか一人を選んだのがそのきっかけ。
    だけど、振られたあいつを選ばない女なんて、こちらから願い下げだといって、また男同士の関係が復活する。そんなストーリー。
    「学芸会レーベル」では幼稚園児を登場させたくらいだから、小学生の生態を描くなどは作者の中屋敷法仁にとって朝飯前なのかもしれない。縦笛、おもらし。遠い記憶のひとコマ。
    吉本興業の間寛平と池乃めだかのコントで、相手のいったことを必ず繰返すというルールを決めたうえで行われる可笑しなやりとりを見たことがあるが、あれをふと思い出したりした。

    七味まゆ味の一人芝居「いきなりベッドシーン」はこれが2度目の観劇。明るく地獄へまっしぐら、青春残酷物語。そんなストーリー展開を多彩な台詞回しと動きで演じている。上演時間は40分ほどだが、役者にとってはかなり過酷なパフォーマンスだろう。担任教師や親友などほかの登場人物もきちんと演じ分けているし、照明も非常に効果的。物語の悲惨さが前回よりも強く迫ってきた。

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    2010/04/19 00:28

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