PARTYせよ 公演情報 PARTYせよ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★

    不倫コメディーは笑える!
    これはなかなか面白かった!
    不倫ものでありながら、じめじめしたものではなく、完全なコメディー!
    当日券で観劇したが、満席のため2F?席へ。そう劇小劇場には2F?があるのだ。友人と2F?席を貸切。
    下世話な場面も、周りを気にせず笑えた!!

  • 満足度★★★

    おもしろかったす!
    たったの数時間ですべての秘密がばれてしまったので、よくまあ今まで隠せたなって感じは否めませんが。すごい細かいことですが、「ひぐらしぜみ」は確かに夕方鳴くせみですが、東京近辺では夏の終わりの雰囲気になります。
    あれを聞くと「あー、もう夏も終わりだな~」って思うので、8月中旬頃かな。そうすると妊娠3ヶ月で12月出産のわけがないので、ちょっと変。って思ってみてました。(でも、設定としては7月初め頃なの?今度は花火大会には早いなー)

  • 満足度

    無茶振りシチュエーションに、全く笑えず
    ここでの高評価に、期待度100%で、劇場にまいりましたが、悲しいことに、自分的には、大不発舞台でした。

    シチュエーション・コメディって、どこにでもいそうな普通の人間が、次々起こるアクシデントや、誤解の連続に、一喜一憂したり、慌てふためいて、事を打開しようと躍起になって、逆に土壷に嵌って行く様が可笑しいんだと思うのですが、この芝居は、作者の御都合主義で、造型された、普通あり得ない人間達が、これまた、作者の意のままに、人間工学的にも、人間常識的にも、あり得ようもない行動ばかりするので、何だか、見れば観るほど、興が冷めてしまいました。

    改めて、レイ・クーニーや、三谷さんのコメディの完成度に、思いを馳せてしまいました。

    この劇団、役者さんは、なかなかなのに、もったいないなと、それが、一番の感想でしょうか。

    ネタバレBOX

    とにかく、冒頭のシーンから、あり得ない行動をする隣の男の行動描写で、一気に、この舞台を楽しもうという期待度が萎みました。
    だって、あり得ないでしょ。いくらなんでも。自分の家の葬式だか通夜だかの最中に、奥さんが呼びに来るまで、長々と、隣の住人と立ち話してるなんて。それだけでも、驚きなのに、その後、法事もほったらかして、隣の家に浴衣に着替えて上がりこむなんて、…。
    とにかく、一事が万事!!この隣の男のキャラクター設定が、あまりにもハチャメチャ過ぎて、厭きれてしまいました。
    役者さんは、皆さん(座長以外)、なかなか味わいある演技をされる実力があるのに、あまりにも似非シチュエーションの連続で、辟易しました。
    隣の男が、家人のいないのを見澄まして、そっと自分が隣の家に逃げ込んだり、愛人を、どこかに隠したりするならまだシチュエーション・コメディになり得ますが、最初から、こんな、傍若無人な振る舞いを許す隣家の人間なんて、いるわけないし…。
    どこにでもいそうな人間が、いつの間にか、大変な状況に追い込まれて、あり得ない行動に出てしまうのなら、笑えます。ですが、最初から、常軌を逸した登場人物を生み出して、強引にストーリーを造型しても、本物のコメディにはならないと思いました。
  • 満足度★★★

    不完全燃焼・・・
    前評判も高く、10回以上の公演実績、そして日曜夜公演の満席と期待する条件はしっかり揃った。芝居の前段は間延びしたシーンも散見されたが、次第に面白さもヒートアップし、この先のドンデン返し?はと期待が高まった、山の7合目付近で舞台が終わっってしまった。もっと面白いオチがセット出来るのでは?と今芝居の不完全燃焼を嘆く・・・本をもう一工夫することで、更なる面白さが見いだせると思うのは私だけ?本書きの松永さんには苦言を呈したい。

  • 満足度★★★

    老若男女、どんと来い。
    秘密な関係にあるお二人さんが複数組入り乱れるために、傷つけあったり、言い争ったり、苦しい言い訳をせざるを得ない修羅場を複数回お目に掛かれる、とっても貴重な体験が出来るお話です。
    ドツボにハマって大爆笑!な類の笑いを求めて行くと肩透かしを喰らう恐れがありますが、二ヤリできる小ネタ満載の、間口が広く気軽に楽しめるユーモラスなコメディでした。

    ネタバレBOX

    真ん中にウッドデッキのテラス席、背後にガラスの引き戸と廊下、上手側が隣家の生け垣の、いづれも現実味のあるセットが全体的に立て込まれている、明るく開放的なバルコニー。ここからは、今夜開催される花火大会がベストポジションで見れるとあって、小瀬サン夫妻はふたりは共通の友人、新婚ホヤホヤの松月夫妻と夫の後輩・鈴木くん、妻が講師として務めているダンススクールの生徒のノゾミちゃん、腕によりを掛けた料理をふるまってくれる出張料理人の平川さんを自宅に招いた。

    と、ここまで物語の登場人物を羅列したが、これらの人々が全員揃う場面は皆無で、のっけから楽しいだけではドラマは成立しない、とばかりに不穏な足音がどこからともなくやってくる。

    どういう馴れ初めでそういう関係になったのかは分からないが、夫とノゾミちゃんは不倫をしている。妻は夫がノゾミちゃんと不倫をしているのは知ってはいるものの、無関心を装っている。というよりも、夫に期待するのを諦めたと言った方が近いかもしれない。あるいは、こんな夫と結婚なんかしてしまった自身を後悔していたのかも。この、どちらともつかない妻のアンニュイな表情。

    そして、妻の秘密・・・。それは10年間不妊だった妻のお腹の中にいる3ヶ月の赤ん坊の父親が一度きりの関係を結んだ建築士との間に出来た子だったかもしれない、という疑惑。

    妻は妊娠したことを告げるため、建築士を呼びつける。家の点検とウソをついて駆けこんでくる建築士との夫のぎこちない間。
    「どっちなの?」と男の子か女の子かを聞く松月さんの奥さんの言葉に夫か自分かと聞いているのかと勘ちがいする建築士が何ともオカシイ。

    また、テラスから廊下へ上がる階段として用いている真実の口、のネーミングをパロった石に小瀬さんの旦那さん、建築士ら正直者でない人間がいちいちつまづくのは、小さなリアクションではあるものの、関係を終わりにさせたい一心の小瀬さんが、ノゾミちゃんの幸せのためをおもって、と言いつつ、ノゾミちゃんの意志を出来るだけ排除して、後輩のスズキくんにあてがおうとする小瀬さんの旦那さんの魂胆に説得力を与えていた。

    更に、イイひと止まりで終わりそうなスズキくんの存在や、小瀬夫妻の隣人・三宅夫妻のアメリカンナイズドな求愛行動が、小瀬さん夫妻のW不倫オンリーだけでは湿っぽくなりそうなところをカラッとした明るさでいい感じに吹き飛ばし、小瀬さんの隣家、三宅さん宅で葬儀が行われているという破天荒なシチュエーションは、物語のボリュームを格段UPさせていた。
    特に、三宅氏とよりを戻すために葬儀に参列すると装って喪服でやってくるホステスと「しばらく喪に服さないといけないから」だなんてビジネスライクな口調で取引先と連絡を取りあっていることを装いながら、ごまかしてホステスとの関係を断ち切りたい三宅氏とのやりとり、挙げ句、ホステスへの手切れ金を、高額な調理器具の購入代だと確信犯的に勘違いし、金をせしめる出張料理人の平川さん、そして三宅さん宅の葬儀場で料理を振舞う平川さん、そこで沸く歓声…。
    PARTYは葬儀場で起きている!という一連の流れ、絶妙でした。

    惜しむらくは、三宅氏とホステス、小瀬さんとノゾミちゃんの関係性が女性に泣きつかれるのは男性で、後ろ髪を引かれるのは女性で終息してしまったのが、少々新鮮味に欠けていたこと。
    平川さんが恋愛の伝道師と称して、自己啓発セミナー的なことをやりはじめて最後にお金を取られちゃうとか、三宅さんにノゾミちゃんが一目ぼれするなど、軌道を逸している行動に走るひとも、パラパラいてもよかった気はします。

    やがてパーティーははじまって、みんながテラス席から打ち上げ花火を見上げている背後で、脇目も振らずに前方を見据え、これまでの物憂げな表情とは打って変わり、小瀬さんの奥さんが颯爽と家から去っていくラストは、夫を見捨てた身勝手な妻。と言ってしまえばそれまでですが、もう旦那さんと会うことはないのかな、とおもうと少し切なくもなりました。
  • 満足度★★★★

    まさにうたい文句通りでした
    かみ合っているようで、かみ合ってなく。
    当事者同士でしかわからない、微妙な会話。
    怪しげな出張料理人・・・。
    表面的に、なぞられていれば普通に聞こえる会話の中で、
    さまざまな状況や思惑が錯綜する、気まずいPARTY劇でした。
    「ガハハ」というより、「クスリ」の笑い連発で楽しめました。

    ネタバレBOX

    たとえて言うなら、この芝居。
    週刊少年マガジン26号「課長令嬢」が、微妙にシンクロしていましたね。

    さて芝居のメインは、花火の良く見える新築住宅。となりは葬式真っ最中。
    この設定からして、笑う方向がシニカルギャグ系と理解できます。
    喪主の三宅亭主役、奥原さん。前回の芝居に続いて。
    笑えるシチェーションを、淡々朴訥と語ります。(印象に残る喋り方ですね)
    キャクターとして気に入ったのが、その場しのぎの決断の良さ。
    精進落としの料理にピザって・・。トッピング即決するところ、受けました。
    そしてちゃっかり、PARTY用の蒸篭を葬式会場に横流しするところとか。
    その場しのぎ上手でも、根本の詰めが甘くて最後は破局でしたが。

    不倫関係の愛人パーティーみたくなっていたら・・。
    ホストの奥様の子供まで・・・。って
    「この、スナイパー野郎!」って台詞で、おたおたする伊東さんの、
    人当たり良さそうながら、やる事やっちゃったキャラクターも
    良い味出てました(^^)。

    ノゾミちゃんの「コイワ」・「コスギ」の名前ギャグも愉しかった。

    大きく大声で笑いは、しなかったけど、くすくす笑いの連続が楽しめた。
    シニカルシチュエーションコメディとして、快作でした。

    ・・・来年の花火大会当日には「売り家」の貼り紙か、
    まったく別の家族が、暖かくパーティーしてそうですよね。


  • 満足度★★★★

    さすが、やっぱ面白い!
    ホームパーティに招かれた人、招いた人、はたまた闖入者、みんなぐじゅぐじゅで、あー面白い!!

    ネタバレBOX

    よくもまあ、不倫だらけで笑わせてもらいました。身から出た錆とはいえ、最後は結構きつい内容でした。

    最初ホームパーティの場だけを想像していたので、『祝』/『弔』的な展開は意外性があって良かったです。

    しゃべりながらのくしゃみとか、内と外での反応とか、シックハウス症候群の演技は素晴らしかったと思います。

    隣家のご主人と出張料理人の一切笑わない抑揚のない演技は、だから面白いコメディになるとも言えるのでしょうが、あまりやりすぎると少し鼻に付くかなという気もしました。

    料理が届いたときの隣家の歓声が、姿が見えないのに何とも可笑しかったです!
  • 満足度★★★★

    話の内容は結構ドロドロしてるけど
    そこはうまくコメディに仕上げているところに「東京おいっす!」の力を感じました。役者さん達の演技も安定していて、とても心地よい時間でした。

  • 満足度★★★★★

    うむ満足じゃ
    ストーリーはドロドロなのに、明るく笑える芝居でした。演技陣の安定した力が感じられ、初見ながら次作が早くも楽しみになりました。多崎オリエさんのヴェテランらしい力量と、??歳には見えない可愛らしさも光っておりましたぞ。

  • 満足度★★★★

    キッチリ笑わせてくれました
    「東京おいっす!」初見です。俳優さんたちの演技が自己満足ではなくキチッと客に伝えているのでちゃんと笑えるし安心しました。コメディの場合は特に「自己満足の笑い」かそうでないか、俳優の表情に出てしまうので、いつもチェックさせていただいている。
    早めにロビーに入ると、入場を待つ婦人客たち相手にスタッフがグッズ販促をやっているのを、アットホームな感じだなと思って聞いていた。座長(最近では懐かしい肩書きだ)の奥原氏の来場挨拶文を読み、率直さに好感を持った。言わずもがななのか、「異性との出会い」に縁がないことなど公表しない主宰がほとんどだもんね(笑)。
    カーテンコールの際にも全員額に手を当て「東京おいっす!」の決めポーズをするのを見て、「昔の軽演劇みたいで、いまどき珍しい劇団だなー」なんて感心してました(笑)。詳しいストーリー紹介は既にされているので、省かせていただき、感じたことをいくつかネタバレで。

    ネタバレBOX

    冒頭で、英語で泣きじゃくる喪服姿の金髪の女性を男がなだめて2人は濃厚なキスを交わす。「何?」と思ったら、2人は隣家の夫婦で、妻(吉岡のえ)はれっきとした日本人だとあとでわかる(吉岡はもう少し出してほしかった 笑)。
    隣家の三宅家は葬儀だというのに、小瀬家では友人らを招いて納涼花火見物がてらホームパーティー。引っ越してきたばかりの小瀬の夫(久松信美)が挨拶に行った三宅家の当主が玄関先で倒れ、小瀬が前に住んでいた家の住所に救急車を呼んでしまったため、現住所に救急車が到着するのが遅れ、「もう少し早かったら助かったかも」と医師に言われたなんて三宅家の婿養子の夫(奥原邦彦)が言う。実際だったらものすごくわだかまりの残りそうな事態なのだが・・・(笑)。
    小瀬の愛人ノゾミ(前田ユキ)が「小瀬(おぜ)さん」と呼ぶのが「おじさん」と聞こえてしまい、最初のうち、親戚の娘なのかと思ってしまった。
    葬儀に乗り込んできた三宅の愛人のホステス(恩田裕子)が小瀬家のテラスに来て気持ちを整理すると言いつつ、ぬる燗で酔いながら髪を振り乱して獅子舞のように顔を振る姿や、小瀬の妻(多崎オリエ)が呼んだ出張料理人の平川(ロン佐藤)を、ノゾミが紹介される予定の小瀬に似ているという職場の若い後輩と勘違いする場面が可笑しかった。この料理人は何かというと「NASAで開発された」という商品を売りつけようとするインチキくさい男(挙句の果ては香典泥棒を働いて逃げてしまう)。小瀬がノゾミに紹介しようとした鈴木(須藤淳一)は胸の上で帯を結んだヘンな男で、喪服を着せられ、庭で三宅の妻のお使いをさせられるはめになり、入れ替わりに愛人の行動を心配する三宅が浴衣に着替えて小瀬家のテラスにやってくる。奥原の浴衣姿の腰が決まっているのがよい。この人は稽古着でも浴衣をきれいに着られる役者だと思う。小さなことだが、大切だ。
    料理人が作った料理は、交通渋滞で仕出し料理が間に合わないという理由で、ことごとく三宅家のほうへ回されてしまう。鈴木が料理を運ぶたびに三宅家の居間から「ほぅー」と歓声があがる(笑)。三宅は3号までいたことがわかるが、3号の包んだ香典袋をホステスのものと勘違いして香典1万円+39万円で40万円の手切れ金を渡して別れようとする(上乗せ分はサンキューの洒落とか?笑)。
    小瀬の妻は新居を設計した工務店の伊吹(伊東敦志)と関係を持ち、身ごもっている様子。夫の浮気にも気づいており、男2人に愛想が尽きている。遊びに来た新婚の松月夫妻(小林大介、にしそのゆう)のラブラブぶりが対照的。松月の夫がシックハウスのアレルギーからか家に入るとくしゃみが止まらず、小瀬家の庭先で「男女の幸せ美学」を説く。花火見物に興じる小瀬の後ろを家を出ていく妻がキャリーケースを引いて通るラストシーンはほろ苦く、ただ笑わせて終わるコメディではないのが良かった。
    全体にそつなくまとまって面白いが、不倫カップルがたくさん出すぎて話題が不倫一色になるのが少々もたれ気味。中心に不倫以外の問題を抱えている人物がいてもよいのでは。料理人の平川とか。
    音楽が場面にそぐわないところもあって、わざわざ流さなくてもよかったかなと思った。
  • 満足度★★★★

    恋のいろは
    なんてタイトルを書くと随分と高貴なイメージがあるがここでの「いろは」は世俗的だ。だからこそ、コメディやら焦燥感を練り込めるのかも知れない。隣の芝生も同じ色!笑

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語の序盤、三宅のタドタドシイ英語から始まる。そしてぶちゅーーー!%#?$なんつって、ぶたさんのような口付け!綺麗とか美しいとか絵にもかけないとかとは程遠い世にもオゾマシイキッス!笑
    ワタクシ、一瞬、なんかの魔よけの儀式かと思った!!しかしキッスのお相手はモンゴル風の三宅の女房。このきちゃないキッス男・三宅と隣の家のダンナ・小瀬が不倫していることから織り成す物語。

    どちらの不倫男も影の主である妻にばれないようにひた隠しに隠しながらオンナと不倫しているつもりだったが、小瀬の妻は夫の不貞を知っている。が、知らぬふりを装っている。それは当の妻も一度だけ伊吹という男と不倫したからだった。つまり夫婦揃ってのダブル不倫というやつだ。その妻が妊娠しどうやら、伊吹の子供らしいが、夫は自分の子だと思って妻を労わる。

    一方で三宅の愛人が三宅家の葬式に現れ、驚いた三宅は隣の小瀬家に一時避難させる。別れたい男たちと別れたくないオンナたちが小競り合いをしながら、結局薬局、不倫カップルは別れることで収まるが、小瀬の妻は家を出て行ってしまう。当然の結果なのだが、何も知らない夫は目の前の色とりどりの花火に一喜一憂しながら、おおはしゃぎしてる場面で終わる。

    トコトコとボストンバックを転がして去っていく妻と無神経な夫の感情の違いがあまりにも哀れで悲しい最後だったが、心が離れてしまった夫婦が一緒に居る事自体、意味がないように思えて、ってか、不倫した時点で一緒に居る事の意味があるのだろうか?そんな風に考えながらも、不倫を「ケースバイケース」で片付ける男たちのグダグダ感や、オタオタ感が絶妙でこの世はオンナで持ってるんじゃないか?なんて思ったりもした。
    だって世界ってそうじゃな~~い!!笑



  • 満足度★★★★★

    ちょっと意外
    劇団名から想像していた(もっとバカバカしいドタバタ劇かなと思っていた)ものとは違っていた。まともな内容だった。

    天候はあいにくの雨。降られて出かけていくのは憂鬱だったが、受付け後の場内は、なんと満席状態で、しかもかなりの若い客が占めていた。

    気軽に楽しめたし、それなりの教訓?も受け取ることができた(笑)舞台だった。初心者の友人と観たが、満足していた。つまりだれでも安心して見られる内容の舞台といえる。

    テーマは世の中、というか身の回りによくある不倫だが、それを見事なまでの会話のキャッチボールで面白く、悲しく(?)、笑わせてくれる。

    いや~楽しかった。次回作にも期待大!!

  • 満足度★★★★

    困った人たちの面白さ
    初日に観劇。2階席まで観客が入る。「劇」小劇場って2階にも観客入るなんて知らなかった。
    ストーリーそのものは、男女のドタバタとややステレオタイプながら、間合いとか空気感、それから役者陣のハマり方が良かった。
    コメディっぽいものは、役者の演じ方の好き嫌いで全然見え方が違うけど、そういう意味ではとても好きな感じでした。
    考えさせられる・・・みたいなことは一切ありませんが、小気味よく笑えてスッキリしました。

  • 満足度★★★★

    単純明快で面白い
    腹を抱えて大爆笑なんてものはないものの、いい感じに笑えて楽しかった。
    基本、オフビートな感じも好きだ。
    (一部激高する人もいるにはいたが)
    肩が凝らずに、仕事終わりにとか、休日の午後なんかに、軽く観るのには悪くないと思う。
    何か刺激的なモノを求める向きには不向きかもしれないが。

    この劇団の持っている空気感のようなものが好きなのかもしれない。

    ネタバレBOX

    小学校の教師・小瀬とベリーダンスのインストラクター・美緒の夫婦が、新築の家のテラスでパーティを開こうとしている。
    今日は、花火大会があり、ベリーダンスの教え子のノゾミと、教師の後輩・鈴木を引き合わせようという意図もある。
    隣の家ではお通夜の真っ最中。
    小瀬夫婦が新居に初めて入居するときに、隣の人が玄関で倒れていたのを発見したのだが、そのまま帰らぬ人となってしまった。
    隣家とはその程度の付き合いである。

    実は、小瀬は今回パーティに呼んだノゾミと不倫関係にある。ノゾミは今回のパーティが自分と鈴木のお見合いのようなものであることは知らされておらず、それを知って激怒する。

    そんな中に、隣の喪主・三宅から頼まれて女性を預かることになる。その女性・裕子は、三宅の愛人であり、三宅の態度に怒っている。

    また、新居を点検という口実で、小瀬の妻・美緒の昔の同級生の設計士・伊吹が訪れる。実は、美緒は伊吹と1度だけ過ちを犯してしまっていた。
    さらに美緒は妊娠しており、子どもが夫の子なのか、伊吹の子なのかがわからない。

    そんな3組の不倫関係に、パーティの料理を無料で作るという怪しい男や、小瀬夫婦の知り合いで、新婚旅行から帰ってきたばかりの夫婦が絡んでくる。

    そんな物語。

    大笑いするわけではないが、オフビートな感じで、笑いをまぶしながら物語が進行
    していく。

    とにかく、男性登場人物のキャラクターが面白い。
    無理して変なことをしているのではないのだが、追い詰められたり、初めから空気が読めない男だったりと、その対処方法や表現がいいのだ。

    やや、変な人も出てくるのだが、いそうな人をちょっとデフォルメした程度(ちょっとでなくて、かなりかもしれないが)で、いそうな人とありそうな対応と態度というところがいい。
    それがベースにあるので、それはないだろうという状況も、受け入れやすいかもしれない(三宅の愛人・裕子の態度は常軌を逸しているが、怒りが頂点に達しているから、ともとれなくはなかったし)。

    結局、どの男もダメにヤツばかりで、それに付き合わされ、振り回される女性たちがかわいそうに思えてくる。
    たぶん、女性の視線から見ると、男たちのいい加減さは、激怒モノかもしれない。
    ただ、そうなることを知っていながら一緒にいてしまった女なのだ、ということもあるにはある。

    そういう意味では、愛人2人と、妻のとった選択は合点がいくのだが、残念ながら、また同じ轍を踏むように思えてならないのだ。

    唯一、問題のなさそうな新婚の2人も、勘違い男とそれに酔っている妻という構図は、他のカップルとそんなに違いはなく、新婚時期をすぎたらどうなることやら、という感じもする。

    今回の舞台では、不倫や愛人の話題をふられて、窮するということが笑いに結びついていたが、「ここにいてはまずい人」とか「顔を合わせてはいけない人」という設定も可能だったと思うので、そうした設定による緊迫感が出れば、さらに笑いも生まれ、言うことはなかったと思う。

    それにつけても、前回『シャッフル・ルーム』も不倫的な話だったが、今回もそんな話である。
    この劇団は、どこまで、不倫問題が好きなのか、なんて思ったりもする(笑)。

    単純に、困った状況に陥りやすく、それが笑いに結びつきやすいので、こうしたテーマ選んでいるのだと思うのだが・・・。ま、安直な感じもしないでもないが、それでもいいとしよう。
    ただし、次回も同じ、愛人&不倫話だった場合は・・・本当に不倫話が好きなんだなあ、思いつつも、アタマを1回ぐらいどついてもいいのではないかと思ったり(笑)。

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