ゆらぎり【脚本:成島秀和(こゆび侍)×演出:古川貴義(箱庭円舞曲)】 公演情報 ゆらぎり【脚本:成島秀和(こゆび侍)×演出:古川貴義(箱庭円舞曲)】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★

    短いながらも箱庭風
    観劇から時間の経った感想ですみません。

    ショートながらも古川さん色満載、小さい箱庭を観ているようでした。

    唯一違和感は、なぜ岩本さんがそんなにモテるの?というところ?
    すみません、失礼!

  • 満足度★★★★

    最高の贅沢!
     会場が狭いこと、そして当然のこと舞台が狭いこと、それらがマイナスにならないばかりか、逆にとてつもない魅力になることをこの劇場は思いしらせてくれる。狭い空間に満員の人、足を伸ばす事もできず、隣の人と肩がぶつかってしまう。こういうとき、体が大きいのは損だ。そして固い座り心地の悪い椅子。そういった悪条件も、そこに素晴らしい役者がいて、素晴らしい芝居があれば、最高の空間になってしまう。まさに芝居の魔力だ。

     役者の息遣いが聞こえる。ふとついた役者のため息さえ、しっかりと捉えられる。なんという贅沢。成島秀和の作品を古川貴義が演出する。なんという贅沢。そして各劇団からいい男といい女を集めたような座組。なんという贅沢。

     成島秀和の戯曲は愛しあう男女が微妙にすれ違っていくさまを見事に表現し、恵比寿駅前バーをうまく活かして、バーのカウンターで隣のテーブルの会話を盗み聞きしているようなそんなゾクゾク感を与えてくれる。そして古川貴義の演出は、これまた狭い空間を見事に活かし、二人の会話が突然、違う組み合わせに変わっていくという素敵な仕掛けを用意した。いい演出家は、舞台の狭ささえ、長所に変えてしまうのだ。お見事。

    ネタバレBOX

     役者では、二人の女性の心を弄び、それがゆえに転落していく男性を澤田慎司が好演。持ち味の誰にも好かれる性格の良さを逆手にとり、それゆえ、他人から嫉妬され、落とし穴に陥ってしまう男を見事に演じた。莉奈役の望月綾乃はロロの役者で前回の公演で気になっていた女優。早くもベテラン俳優を相手に一歩も引けをとらぬ演技ぶり。将来が楽しみだ。エステエリザベスの社長貴島荒太を演じた和知龍範は典型的な二枚目、いつか彼を主役にして、影のある二枚目をたっぷりと見せてくれないかなあと思わせる俳優。

     客席の一番前の列で見た。役者と役者の間隔より役者に近かったりする。思わず自分が舞台に立っているような緊張感を感じた。素敵な経験だ。
  • 満足度★★★★★

    バーの雰囲気と…
    それぞれ2人の会話劇がとても合わさっていて、とても楽しかったです♪何より、お酒を飲みながらっていうのも♪

    ネタバレBOX

    会話をしている2人を見ているような見ていないような周りの登場人物がとても気になりました。

    最後は何とも切なくて泣きました。
  • 満足度★★★★

    剥ぎだされ感のすごさ
    舞台の狭さを武器にして、
    関係性の晒される部分と隠される部分が、
    絶妙に編みこまれていく。

    そこに流れる時間から次第に醸し出される、
    剥ぎだされるような感覚に息を呑みました

    ネタバレBOX

    化粧品会社に勤めるとある男性の物語。

    エビス駅前バーの小さな空間を逆手にとって、
    いくつものシーンを同じ場所に重ねて
    彼と彼を取り巻く人々を会話を中心に描いていきます。

    見えるものと見えないもの、
    舞台に透明なパーテーションが巧みに出し入れされるような感覚。
    その囲いの中で、
    八方美人のように周りとの関係をやりくりして
    自分の立場を作る男・・・。
    さらに男には見えない周囲の会話。

    うまくやっているつもりの彼なのですが・・・。

    彼の癖、携帯電話のメッセージ、
    チャイナブルーというライチ系のカクテル・・・。
    それらのアイテムが、シーンに組み入れられて
    まるで魔法のように
    それぞれのキャラクターの
    虚実が剥ぎだされていきます。
    個々のキャラクターの内も外も
    実は観る者にとってフェアというか
    あるがままに描かれていて、
    にもかかわらず、その姿や変化が、
    想像しえないような色で浮かび上がってくるのです。

    役者達ののタイトなスペースでの濃縮された演技、
    しなやかで絶妙なシーンのつながり。
    武藤氏原案のもと
    成島作劇と古川演出のそれぞれが目を見開くほどに秀逸。
    凋落していく男の姿が
    ぞくっとするほどリアルな感覚とともに浮かび上がって・・・。

    終わってみれば
    一時間強のお芝居の
    印象の強さに愕然としたことでした。

  • 満足度★★★★

    共感したりおののいたり(爆)
    バーでの(基本的には)二人ずつの会話を重ねてゆくスタイル、あるシーンの会話がそのまま次のシーンで相手に伝えている内容であったり回想であったりとほぼシームレスにつながっており、それをスムーズにつなぐための立ち位置もまた絶妙。会場奥のエリアをスタンドバー的に使ったことの勝利、的な。

    ネタバレBOX

    内容も浮気疑惑に仕事上のやっかみも絡ませて身近というかリアルというか「あるあるあるある」みたいな…。
    コトの意外な真相も含めて共感したりおののいたり(爆)しながら楽しく観る。
  • (-^^-)
    気軽に見れるのはよかったですね~。

  • 満足度★★★★

    女性をみるべきか男性をみるべきか
    どちらに主眼があったのか、と思わないでもない。望月・岩本をずっと見ていましたがね。

  • 1月23日(土)S
    チームワークに唸る。面白い。

  • 満足度★★★

    気軽に楽しめる演劇
    役者さんが本当に目の前に居て演じてる。
    この空間は舞台と客席を分けるという意識を低くしてくれるので、演劇に普段全く見ない人だったら親しみを持ってもらえるかも。

    内容はふたまたの男が優柔不断にしているけどある決断をしてから何かが狂いだす話。
    特に新鮮味があると言うわけでもないけど、ドラマとかでありそうな感じで気軽に見れます。

    劇場でかしこまって見るのではなく、ドリンクを飲みながら気軽に見れる、そんなお芝居っていいですね。
    ただ、どうせならもっと楽しく見れるように、笑いを入れてほしかったです。

    75分。

    ネタバレBOX

    主人公が嘘をつくとき「耳たぶを触る」という癖があるのだけど、ちょっとわざとらしいというか、あざといというか。

    あまりに判りやすく耳たぶを触ったり、ラストシーンでは耳たぶを両手で今にもちぎりそうな勢いで触るのだけど、それ以外が自然な演技で進んでいるので、ちょっと違和感がありました。

    和知龍範さんの「・・・・・・・・マティーニ」が面白かったです。

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