サンタクロース会議(再演) 公演情報 サンタクロース会議(再演)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-7件 / 7件中
  • 子供騙し。
    子どもを幸せに騙すのは良い事です。騙されて幸せになっている子どもを見て大人も幸せでした。
    …うーん、上手い言葉選びをしようとし過ぎてしまいました。騙してはいません。ちゃんと自分で考える様に切っ掛けを与えていただけだと思います。この「だけ」が大事。子どもに価値観を押し付けるのは暴力に等しいので。

    ネタバレBOX

    子どもに向けた演目なので大人の自分がああだこうだ語るのは違うなとも思うのですが、思い返す為に語らせてください。すみません、自分の為です。
    予定的に行けるか微妙だったものの、自分が子ども劇団を主宰している事から周囲の演劇おじさん達に『行ったほうが良いよ』と勧められたのもあっての観劇。まずはちゃんと子どもを集客出来ているのが素晴らしいと思いました。子どもに向けて作って、ちゃんと子どもに観てもらえているという事。普段の客層とは違うだろうにどうやって足を運んでもらったのか。助成を受けてるから教育機関とか色々な繋がりがあるだろうとはいえ。
    自分は当日券を狙ってキャンセル待ちの4番だったんですが、1~3番がお母さんと兄弟での三人。アゴラの外のベンチで弟君が透明なプラスチック容器に入った焼きそばを頬張りながら、親子でキャンセル待ちをしていました。演劇を観る為に親子がそういう状態。なんかもうその姿だけで満足してしまって、自分までキャンセル待ちが回って来なくてもいいかなとか思ったり。これでもしキャンセルが二人分しか出なかったら三人で一緒には観られないから、この親子は断念して自分に回ってくるんだろうなという考えもしましたが(苦笑)。
    冒頭文への自己否定になりますが、これは子どもに向けた演目ではなく家族に向けた演目。大事なのはこれを観た後の親子の関係がより豊かになるかってところで。終演後の帰路で親と早速サンタクロースの話をしている子どもがいました。うん、そういう事ですね。
  • 満足度★★★★

    子供参加型を観た
    こっちはどんなものかと、興味津々で観に行ったけれど・・・、


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    場内に入るとチルドレンが前列に敷かれたマットに座っている。年齢は4~6歳くらいだろうか・。で、お姉さんがチルドレンに注意事項を優しく解り易く、説明する。幼稚園の先生みたいだ。「いいですかー、お約束は守れますかー。」子供たちは一様に「はーい!」と元気がいい。

    さて、本題。「サンタクロースさんに何をお願いするか?」が議題。
    まあ、そうだよね。チルドレン相手に「サンタはいるのか?いないのか?」なんつーダークな質問は禁句なわけだ。でもって、昨日観たアダルト編と内容は一緒だったけれど、会議の内容が微妙に違う。で、サンタさんからのプレゼントは何が欲しい?という質問に「操り人形の魔法使い」と答えた女の子がいた。なんとまあ、かわゆくて夢があるじゃないのっ。日本の未来は大丈夫!なんつって微笑ましい確信に満ち溢れちゃって、なんとーなく家族の気分を味わってきたのでした。

    芝居の内容としては勿論、ダークなセリフが入り混じったアダルト編のメルヘンが楽しいのだけれど、こっちはこっちで、緩やかな温かみのある家族の雰囲気を味わえる舞台でした。

    ああ、そうか、こうして大人になったんだった・・。

  • 満足度★★★★★

    アダルト編を観た!
    いあいあ、めっさ楽しい。(^0^)サンタクロースは居るのか居ないのか、の会議を議長を中心に大人たちが会議をする形。目の前には3人の子供たちがいて、かれらに意見を聞きながら進行していく。

    以下はネタばれBOXにて。。


    ネタバレBOX


    とりあえずは大人が会議をするのだけれど、目の前に座ってる子供たちと精神年齢はさほど変わらない。安岡さんと恵ちゃんのお母さんが子供じみた喧嘩をするし、ガミガミ博士とがりがり博士のキャラクターなど、いたって子供だ。(笑)子供たちの発言のほうが余程リアルで可笑しい。ちかこの突っ込みなどダーク過ぎて笑えるし、「鳩山さんて本当にあんなに小遣い貰ってるんですかー。」なんて質問する。とにかくメルヘンだ。何もかもがメルヘン。目の前で起こっている会議自体も魔女が参加したり、魔法をかけちゃったりと愉快なのだ。
    しかも、安岡さんにブタの魔法をかけちゃうシーンでは、すんごく笑った。だって、あんまし変わんないし・・。(苦笑!)
    畳の縁を歩く大名行列の様子や、小人が歩く話はなんだか可愛くて楽しい。悪い子にはサンタさんが靴下に石炭ガラを入れる話で子供をびびらせ、一方で魔女はとんがり帽子にくっつけた筒状の色紙を外しては何かを折っている。
    そんな会議の最中に安岡さんは少しずつサンタさんになって大人たちにプレゼントを配っていくのだけれど、貰った大人たちは子供のようにはしゃぎ、ガミガミ博士はパンダのぬいぐるみを貰って、イッチャウ!(^0^)

    議題からちょっと逸れた場面では50代の既婚男性の不倫問題にふれて、会議に集まった妻たちが「クリスマスは愛人に会ってから自宅に戻って団欒する」というシビアな統計に激しく反応する。

    結局薬局、この会議に集まった大人たちは本当は子供たちで、大人のふりをして会議をしてたんじゃないのか・・?なんて勘ぐってしまうほど、メルヘンなのだった。クリスマスにはメルヘンがよく似合う。

  • 満足度★★★★

    アダルト編・枠組みの確かさと崩れのバランスのよさ
    そこはかとなく
    クリスマスの雰囲気を
    かもし出しておきながら
    気持ちよく崩していくセンスがあって。

    素材の味をうまく活かした
    シェフの遊び心一杯のお料理を何品か頂いた感じ。

    その時間を味わうことが楽しく思えたことでした。

    ネタバレBOX

    クリスマスというお皿の中に
    いろんな素材が盛り込まれている感じ。

    子供が夢見るおとぎの世界と
    大人が暮らす現実世界が
    ごっちゃになって平然と展開されていくおもしろさ・・・、
    半端ではありません。

    魔女の性格や、二人の博士の愛憎と相互依存・・・。
    学校の先生の表裏。
    子供たちの感覚と大人たちのずれのようなものも
    すごくしたたかに作られていて。

    時事ネタも素敵なスパイスになっている。
    サンタクロースのお手伝いする小人が
    アル中やヤク中でみえる幻覚といっしょにされているのも
    ブラックでおかしい。

    いちおう子供向けのテイストを作っているのですが
    お母様方のPTA活動的な
    下世話な雰囲気や
    男がもつ子供っぽさ。
    魔女のどこかいい加減な部分などにも
    大人のウィットがちゃんとまぶされていて。

    まるでいろんな飾りが施された
    クリスマスケーキが
    ちゃんとアルコールが効いた
    シャンパンとともに供されているようで。

    面白いと感じるだけでなく
    客席に座っていることが
    楽しいと思えるお芝居でした。
  • 満足度★★★★

    【アダルト編】楽しいなぁ
    ヤルタ会談でも感じたような、ちよっとしたガチャガチャ感がする舞台。
    それぞれが、それぞれの主張をするため、会議につきものの、ガチャガチャ感とも言える。

    やっぱり青年団は、観ていて楽しい。
    安定感があるので、安心感がある。
    笑いのまぶし方もとてもいい感じで、あっという間に60分は終わってしまう。

    ネタバレBOX

    そもそも何のための会議なのかわからないサンタクロース会議というものに、父兄や近所のおじさん(?)、学校の先生、クリスマス研究者とサンタ研究者の博士たち、そして子どもの代表などが集い、どーでもいいことを、一応話し合うという内容。

    メルヘンなサンタクロースや魔女、リアルなジェンダーだ、学校教育だと言う参加者の大人たちの中間に位置する博士たち。
    そういう人々がメルヘンとリアルの微妙な間を、ゆるやかに動き回る。
    魔女はいるのに、サンタの存在は、信じている者はあまりいないし。
    子どもたちもリアルだったり、でもやっぱりサンタを信じていたりと微妙なバランス。

    会議は踊るだけで、何かの結論がびしっと出るわけではない。
    そういうゆるい感じは、日本的だとも言える。

    また、それこそが、宗教的な意味合いがない、日本のクリスマスなんだろうと思う。
    節分に豆をまいても、本気に鬼がいると思って投げているわけではないのに、それでもやっぱり豆はまいてしまうという感覚に似ている。
    だから、欧米のキリスト教信者の人たちが、日本のクリスマスを見ると「クリスマスってサンタの日じゃないだろ!」って思うのだろう。
    そういう意味では純和風な会議なのだ。

    個人的なことで言えば、クリスマスもサンタもどう見ても西洋の感じだったから、日本とは直接関係ない西洋の行事を、日本が単にまねしているのだろうなぁ、と思っていたので、サンタがいるとかいないとかなんてことは考えたこともなかった子ども時代だったことを思い出したりして。
  • 観ました。
    12月16日13:00の回(アダルト編)。

  • 観ました。
    12月13日11:00の回。

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