四色の色鉛筆があれば 公演情報 四色の色鉛筆があれば」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 23件中
  • 4色
    こうくるのか

    おどろきつつも
    暖かさが
    ひろがる

  • 満足度★★★★

    宇宙を想像させる
    「ハイパーリンくん」 宇宙に浮かんでいるような気がしました。  
    「反復かつ連続」 できあがっていく風景にワクワクしました。

    感傷的な作品に関しては、胸を打つには少し、物語の力が弱いような気がしました。
    柴さんは、演劇をアトラクションにすることのできる天才なのだなと思いました。

  • 満足度★★★★★

    な、な、な
    なんなんだ~!!!と思った。すごい、すごいぞ。ぎゅーっと胸が苦しくなって、同時に、めちゃくちゃ不安になった。これからは何をするべきなのか。うわーん、柴さん、勘弁しておくれよーう

  • 満足度★★★★

    面白かったです
    特に、「反復かつ連続」が好きでした。構成のアイディアと、演じた女優さんの力もあって、パズルのピースを当て嵌めていくようにドキドキしながら見ました。終わりに近づくにつれて、得体の知れない感動すらありました。狙いにまんまとハメられた感じですかね。
     他の3編もそれぞれテーマに沿ったのであろう仕掛けがなされていて、今まで触れられたことの無かった脳の部分を刺激してくれました。

    最後の「純粋記憶再生装置」は・・・、アイディアは好きですが個人的にはちょっと伝わりづらく、勿体無い感じでした。
    全体的には、このクオリティのものをこの値段で観られて、非常に満足です。

  • 満足度★★★★★

    音楽的な芝居
    「人生」をデフォルメするには、どうすればいいのか、の見本市。
    感動というより、感心しました。そして、楽しめました。

    柴さんの作品は、とても音楽的なような気がします。
    反復が生み出すリズムと、そこから生まれる「ズレ」の妙味。

    「日常=繰り返し」であることは、さんざん言われてきましたが、
    人生を変えるのは、何かしらの「大きな転機」ではなく、
    その「ズレ」の中に潜いんでいる「得体の知れないもの」。
    小さな幸せも、「ズレ」が生み出すグルーヴの一つの表れのような。

    音楽もPVなら1つのアイデアで素晴らしい作品に成りえる。
    ただ、PVの有名監督が必ずしも優れた映画作家ではないように、
    柴氏も物語を志向するなら、真価を問われるのはこれから。

  • 感想メモ
    演出っていろんなことができるよ、というのをあれだけ並べられるとさすがに平伏する。空気感もおしゃれ。一本目、「あゆみ」からして作家の性格が滲み出ており共感を呼ぶ。二本目、「ハイパーリンくん」はラップでなければ。三本目、「純粋記憶再生装置」もトリッキーだが実によくできた本。どんどん再演されるといい。ワークショップや俳優訓練の題材なんかにも使えそう。四本目、「反復かつ連続」は、発想もすごいが構築の丁寧さが素晴らしいと感じた。いい役者さんがガンガン出ていた(ロビーにもたくさんいた)が、演技者の顔より演出家の顔が多く浮かんでくる印象だったのは残念。

  • 満足度★★★★★

    “人間”が伝わる
    柴作品は罰ゲームのようだなと毎回思っていた。
    言い換えれば、柴幸男は自作を縛りまくっていた。
    別に洒落とかじゃなく、発想先行のイメージがあったのだ。

    4本の作品を観て、ちょっと考えが変わった。
    柴作品にテキストの面白みを初めて感じられたのだ。
    温かみと言い換えてもいいかも知れない。
    その温かみを届ける方法の模索が、柴演出なのだろう。
    そう思えるほど、4本とも“人間”が伝わってきた。

    丸くて温かい素直な短篇集の手触りが、まだ残っている。
    四色問題は、柴の手で一つの答えを見た。

    ネタバレBOX

    「あゆみ」
    ショートバージョンは、誤解を恐れず言えば百合っぽい。
    でもまあ、男同士で薔薇っぽくしても成立はするだろう。
    今はいない人を思う気持ちは、共通するものがあるだろうから。
    歩みの先に月があるって挿話。嫌いじゃない。

    「ハイパーりんくん」
    知識のリンクが、言葉に乗り、音に乗る様が心地よい。
    ネットサーフィンなんて言葉はもはや死語かもしれないが、
    まさに知識の波乗りだ。
    Wikipediaに人間を感じるか、感じないか。
    そこにこの作品の好き嫌いがあるように思う。

    「反復かつ連続」
    四人姉妹+母+老婆という家族を一人でやりきる。
    音をどんどん多重にして、家に音が満ちていく様はじわじわ面白い。
    その音の重なりから外れたところにいる老婆に、胸を打たれる。
    ハーモニーからずれたところにも音があることを見せられたようだ。

    「純粋記憶再生装置」
    時系列が遡る話としては、特段面白くはない。
    ただ、遡った先に恋人同士の記憶に齟齬があり、
    その齟齬が問題とならなかった瞬間は、ちょっと好感。
    真っ白な紙で敷き詰められた床は、圧巻の一言。
  • 満足度★★★★★

    ノスタルジーの甘さに酔う
    回想をめぐる4つの小編のアンソロジー.
    平凡で普遍的な体験が斬新で独創的な手法で提示される.
    その優れた演劇的表現が作り出すノスタルジーの甘美さに取り込まれてしまった.

  • 満足度★★★★★

    賛否両論
    のようですが、びっくりするくらい楽しめた。

  • 中身がスカスカ
    四本ともすべて中身がスカスカで、せりふが幼稚。一本目は論外。二本目なんかグーグルで調べたことを貼付けてあるだけの説明を、へたくそなラップで披露しててかっこわるいし。三本目も欽ちゃんの仮装大将並なことをしつこく繰り返すので飽きるわ。四本目も最期なのにまたスカスカなセリフを繰り返す。カップルの話題にしても枝毛がどうとか低レベル過ぎませんか。発言する人物をずらす演出も人形劇みたくなってるだけで意味が無い。

    世界観があまりにも幼稚で、それに関心してるここの人に驚いてしまう。こんなのでいいの?ってレベル。ここの口コミで見に行ったので相当がっかりした

  • 満足度★★★★★

    是非
    一度に四本も観ることができて、大満足でした。
    最後の一本は、なんとなく何故これを最後にしたのかな、と思いましたが、感じたマイナス要素はそれくらいでした。

    柴さんの作品は、観た後、優しい気持ちになれるところが好きです。
    どう評価するかはともかく、一人でも多くの「今」の人に観て欲しい作品です。

    ネタバレBOX

    「あゆみ」も「反復かつ連続」も以前に観ていたのですが、まったく飽きないどころか、頭を打たれたように感じる斬新さは、本当にすばらしいと思います。「ハイパーリンくん」で表現された視覚的な宇宙的広がりは、「反復かつ連続」で感じた、人が持つ宇宙的広がりと重なる印象があり、作品の連関を思わされました。
  • 満足度★★★

    ふ~む、評価分かれるね
    人によって随分評価が分かれる気がします。
    特に2本目は。

    ただ、彼らなりの努力、工夫はやっているので、
    ただの駄作ではないことは確かかと思います。

    どういう世界を描き出そうとしているのか、
    何を伝えたいのか、まだまだこれからでしょうけれど、
    ま、今回はこういうことで。

    個人的には、3本目は非常に気に入りました。

  • 満足度★★★

    茨の道だなあ
    がんばれ

  • 満足度★★★★

    物語はありふれていても世界は広がる
    ありふれた物語なのに、さまざまなアィディアがまるで作品を広げる装置のようになっていて、そこから立ち上がった世界が瑞々しい。自分の想像力がとても刺激される舞台でした。

    一見、アィディア先行のように見えて、ことばやからだを決してないがしろにしていないから面白い作品になったのだろうと思います。
    ですから、例えばこのユニットが、アィディア頼みでない、ストレートプレイな「ありふれていない」物語を立ち上げるとどうなのか?面白そうなので観ていたい気がします。

  • 満足度★★

    評価高いなぁ・・・。
    なんでだろ。
    なんだか別にって感じだった。
    そのくせものすごく混んでてびつくりした。
    そりゃもうびっくりし過ぎて“つ”の字も大きくなるくらいびつくりした。

    なにしろ立ち見がでるくらいなんだからすごかった。
    そのせいでめちゃくちゃ期待して始まりを待った。
    そしたら・・・はぁ・・・別にって感じだったからそのギャップに困つた。
    あまりに困って“つ”の字も大きくなるくらい困つた。

    ネタバレBOX

    『反復かつ連続』はまぁ面白かったけど、他はもう単なる“思いつき”を実現して“遊んでみた”だけな気がする。いや、まぁ『反復かつ連続』だってそうだ。
    評価の高い『あゆみ』にしろ、ストーリー性は別に無い。
    単に遊び。

    まぁいいんだけど。

    ただ、
    役者さん達がセリフを覚えるの大変だなって思っただけ。


  • 満足度★★★★

    たぶん、好みで分かれる舞台
    好みは、「あゆみ」、「反復かつ連続」。
    その中でも、「反復かつ連続」はすっごい、良かった!

    以下はネタバレBOXにて。。

    ネタバレBOX

    「あゆみ」は3人の女優が順番にあゆみになったり、みきになったりするのだけれど、とにかく・・みきが可愛い。
    ちっさい頃からみきはあゆみに憧れあゆみになりたかった女の子。いつもみきのあとばかりついて歩いてた女の子。例えば・・ガキ大将が釣りに行く場面で、バケツを持つ役の女の子。
    あゆみとみきがちっさいころから大人になるまでの足跡を描いた作品。



    「反復かつ連続」
    家族5人の朝の風景。最初一人を演じて、その声だけを残して次々に一人ずつ増えていく。言葉だけを残して増えていく演出は絶妙!
    賑やかで騒がしい朝の情景は、誰が観ても幸福そのもので、テレビを見ながら食事をして、ズームイン!が始まると、その音楽に合わせてそれぞれが好きなリズムに乗って、踊るというパラダイスな家族。
    やがて・・・年老いた母親が縁側でゆっくりお茶を啜りながら、しみじみ・・とまどろむ。老いた母は、かつて賑やかだったあの頃を思い出すかのような表情。

    す、素晴らしい・・。
    内山ちひろ 、いい仕事するなぁああ。
    ほんと、素晴らしい。
    あゆみの時のちひろ、みきの時のちひろ、5人の役のちひろ。
    どれもこれもその役どころにピシャリとはまる。

    いい芝居を観ました。

    ハイパーリンくんは好みではなかった。ってか、照明を落としたら、隣も前も後ろも寝てました。(^^;)

  • 満足度★★★★

    構成が素晴らしい
    本当に面白かったし素晴らしかったんだけど
    一瞬も鳥肌が立たなかったんですよね…

    技の集大成に見えてしまったのかなぁ
    だとしても本当に素晴らしい

  • 観ました
    ここ数年の集大成ということで。今までの自分はこうでした、という企画。でもそう宣言するということは次があるからで、その次が早く観たい。

  • 細密で確かな描写力
    豊かな発想力もさることながら、その描写力に瞠目。

    それぞれの作品に時間への大きな俯瞰と繊細な内面への描写力を感じました。

    時間の曖昧さのなかに確かなリアリティがあって・・・

    描かれる世界に潜んだ高い精度と密度に息をのみました

    ネタバレBOX

    4つの作品それぞれに秀逸な発想があります

    (あゆみ)
    記憶の断片が次々に浮かんでくるように、子供のころの思い出や今の生活が一本の線上での事象として描かれていきます。家出の記憶、友人の家で遊んだこと、久しぶりに出会ったこと、働く今・・・。照明が当たる部分にあわられれる連続した意識の裏側で、いろんなことが循環していく。
    そこに一人の女性の内面が浮かび広がる。概念ではなく、まるでスケッチのように、女性の意識と無意識の領域が描かれていく感じ・・・。



    (ハイパーリンくん)
    自分の立ち位置から、ミクロとマクロの世界観が広がっていく。そしてその中心にいる自らの浮遊感が観客にやわらかく降りてくる・・・。
    リズム感に潜んだ法則性に沸き立つような厳然さを感じ、劇場空間全体をつかったその広がりの表現に浸潤するような浮遊感がやってきます。
    形容矛盾ですけれどシンプルで細密な曼荼羅の中に身を置いたような気持ち。

    そして、重なるように生徒が先生となり、思索が受け継がれていく時間軸があって、そのなかで空の色の描写がすっと観客の今を満たしたような・・・。

    (反復かつ連続)

    4人姉妹と母親の朝の時間を一人ずつ重ねていく・・・。
    そこに生まれた朝の喧騒のなんと瑞々しいことか・・・。
    下世話な日常が何か心地よくて、途中の音楽による調和に吹き出しながらも、不思議な家族のきずなを感じて・・・。

    5人の登場人物が描かれたあとに音だけの反復があり・・・。
    宴がおわったような空間のその先にあるものに心を優しく締め付けられました。最後にお茶を飲む老婆の表現が秀逸。

    その姿に彼女が過ごした日常の積み重ねというか人生の道程が垣間見えて・・・。

    ある朝の家族の風景へのいとおしさと彼女の過ごした時間への畏敬のようなものを同時に感じて・・・。


    (純粋記憶再生装置)
    別れから出会いのころにさかのぼっていく記憶の緻密な描写。ク・ナウカのように語り手と演じ手がシンクロして作り出す世界に、心に浮かぶ風景の細密な描写があって・・・・。役者の動きは観客に記憶の移ろいを感じさせるほどにしなやかで動作と声の主の分離に記憶と現実のやわらかな乖離があって・・・。

    演じる法則が時間をさかのぼるに従って崩れていくなかで、記憶のあいまいさがふくらむ。無意識に為される自らの記憶への干渉を感じたりもして・・・。

    舞台装置となる白い紙がしっかりと機能していました。
    実存したはずの楽しい時間に踊る、雪に見立てた白くなにもかかれていない紙に、たまらないほどの愛しさがやってきて・・・。

    ひたすらにその世界に引き込まれ、その透明感をもった切なさに言葉を失いました。

    4つの作品に共通しているのは、心の窓からながめた時間の流れで作品が編まれていること。
    その流れは絶対的な時間の概念で観ると、ダリのふにゃっとした時計を想起させたりもするのですが、でも、心に去来するものの描写としては精緻でしなやかなリアリティを持っていて。

    シュールリアリズムというのは言葉の使い方が違うのかもしれませんが、現代絵画に通じるような鮮やかな時間の切り口と、その発想をささえる精緻な演技にひたすら瞠目。

    見終わった後心が満たされて、しかもその世界がさらに大きくふくらみつづけるような作品群でした。



  • 満足度★★★★★

    芝居を観にいったはずなのに、
    恋に落ちて帰ってきてしまいました(笑)。
    いやあ、言葉では、あの愛おしさ、あの切なさ、あの素晴らしさはまるで伝えられない。
    やっぱり、体験しないとね、恋愛は♪

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