「CoRich舞台芸術まつり!2025春」の審査員5名のご紹介です!(あいうえお順)
文筆家
2011年より『Zipper』、『リンネル』、『Lala begin』などのファッション誌のカルチャーページを中心にライター活動をスタート。出産を経た2014年より演劇の取材を本格始動、『SPICE』、『ローチケ演劇宣言!』、『演劇最強論-ing』、演劇批評誌『紙背』、ほか各団体・劇場のHPなどでインタビューや劇評を執筆。エッセイの寄稿も行い、直近の掲載作に『茶碗一杯の嘘』(『USO vol.2』)、『誰が為のわがままBODY?』(『USO vol.6』)、『母と雀』(文芸思潮第16回エッセイ賞優秀賞受賞作)、『人に非ず優しい夫、いい夫婦でない私たち』(note)など。劇場を出た後も続く日々の中で、ふと思い出すあのシーンやセリフ。心の中で再生せずにはいられない演劇との出会いを心待ちにしています。
編集・執筆・広報
桜美林大学にて演劇・舞台制作を専攻。卒業してからは国内外をあちこち移動する生活をしながらライターとして活動。東日本大震災をきっかけに週刊誌・テレビ・IT企業勤務などを経て、フリーランスのライター・編集者に。現在、舞台関係においては、演劇の執筆・編集のほか、舞台芸術のネットワークづくり、劇場・行政・芸術祭の広報に携わる。また企業経営、国際問題、災害支援などにも関わる。
たとえばお風呂で一人でおこなうものも演劇だといえると思います。けれども劇場では基本的には観客がいて、生身の人間による空間芸術がある。なぜ、この足をあえて運ぶのか。それによる充足感を実感した時に、あらためて舞台を好きになり、「もっと」と求めてしまいます。そんな舞台に出会えたら嬉しいです。
ドラマトゥルク・プログラムコーディネーター
兵庫県出身。大学卒業後、一般企業で研究開発職として働きながら、こまばアゴラ演劇学校無隣館(3期)で学ぶ。現在は、プログラムコーディネーターとしてアーティストの創作活動を支援するほか、自身のリサーチプロジェクトを進めている。これまでの参加作品に、『遊行権』(19)『オールウェイズ・カミングホーム』(19)『The City & The City: Divided Senses』(20)『マミマニア』(21)『アゴラ花見もどき そそる街こまば座談』(24)『洗髪のレシピ ー身体加工から表現を考えるー 』(24)など。制作と創作と生活をあいまいに揺蕩いながら、交わり往来する舞台芸術の周縁を見つめたい。
静かな客席の中で、躊躇いがちに小さく破裂するように誕生する作品たちを愛おしく思います。よく生まれてきてくれた、と毎度思うほどに、作品を諦めることは簡単です。今回、初めての審査員です。誕生を受け止めた手の隙間や裏側までしっかり観察して言葉を尽くしたいと思います。
編集者・ライター
学生時代に社会学を専攻し現代演劇界のフィールド調査をもとに修士論文を執筆。2013〜17年に早川書房に在籍し、雑誌『悲劇喜劇』やハヤカワ演劇文庫、海外文芸・ノンフィクションの書籍編集を担当。これまでの仕事に『国際演劇年鑑』の共同編集や雑誌・web媒体への公演レポート・インタビュー寄稿など。23年より京都芸術大学非常勤講師。忘れがたい出合いの場であるこの催事を通して、舞台芸術界に新たな息吹を届けていきたい。
豊岡演劇祭 プロデューサー・コーディネーター
大学にて戯曲専攻、大学院では演劇史を研究。公立文化施設の事業担当、東京芸術劇場プロフェッショナル養成研修を経て「豊岡演劇祭」の立ち上げに参加。2022年よりプロデューサー。同年、演劇的手法を用いて自治体と協働事業を行う一般社団法人COsを設立。お酒はワイン党。歌舞伎は播磨屋贔屓。落語は雲助師匠。個人の屋号は“演劇ルンペン”。最近は豊岡市の元パチンコ屋さんを小劇場に改修する「豊岡ミリオン座プロジェクト」を進行中。
今年もCoRich舞台芸術まつり!の審査員を務めさせて頂きます。フェスティバルが舞台芸術において果たす役割・目的が多様になる中で、このまつりにおいては「応援」を目的に臨む事が出来ればと思っています。直接手伝う事は出来なくとも、共に立つ事は出来るかもしれない。困難な状況の中で創作を続ける皆さんに、連帯の意を表す事は出来るかもしれない。真剣に、けれど温かいフェスティバルとなることを願っています。