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逆光が聞こえる
かるがも団地(東京都)
公演に携わっているメンバー:10人
- 【団体紹介】
- 東京都立大学劇団時計出身の3人が、2018年12月に旗揚げした団体です。「団地のようなあたたかさ、多様性」を合言葉に活動しています。
《作劇の特徴》
・爆速で場面転換を繰り返して多層的に人間関係を描きます。スピード感の中で不意に挟まる日常の中の挫折や希望を鋭く捉える視点が特徴です。
・実在の土地を舞台に、固有名詞や地名を積極的に用いながら、劇中の人物が「自分たちの生活の地続きに存在している」という感覚を呼び起こします。
《団体の特徴》
創作環境改善への取り組みを積極的に行っています。
参加したメンバーを「かるがもフレンズ」とし短期にとどまらず長期的にエンパワメントするような取り組みも行なっています。
- 【応募公演への意気込み】
- 《「多様性」のその先、「居るけど、わたしたちは認められない人」を描く。》
かるがも団地では今まで、市井にいる善良な人々を中心に、彼らの生きづらさや日常での不安を描いてきました。リアルな生活の中で少し希望が見えるような物語を得意としており、おこがましいですが、実際お客様からは一定の評価を得ることができていたと思います。
しかし、今回は初めて「加害者」を描くことに挑戦します。彼らの存在を物語で肯定はできないけれど、確実に社会にも演劇界にも居る存在。わたしたちが目を瞑ってきた同質性の壁の向こう側にいる彼らを、いないことにしてあたたかい世界を描くことに限界を感じています。
そして自分たちが少しずつキャリアを積み重ねていく中で、否が応でもはらんでしまう加害性、無知だった自分が昔発してしまった言葉などから、目を背けてはいけないと感じます。
これからも「団地のようなあたたかさ、多様性」を描き続けたいからこそ、
第10回目の本公演で、あたたかくない部分をしっかり見つめたいと思います。
- 【将来のビジョン】
- 【会場規模の拡大 -かるがも版劇場すごろくのロマンを追求する- 】
2025-2027年は、年1-2回のペースで行う本公演にて、150-200席規模の劇場で安定して700人程度の集客を達成することを目標にしています。
2028年以降、ザ・スズナリ、シアタートラム、座・高円寺、東京芸術劇場シアターイーストなど、200席以上の会場での公演実施を目指しています。
【人のつながりの拡大 -演劇をやることへのハードルを少し低く- 】
本公演とは別で、「旅と生活シリーズ(仮)」を立ち上げ予定。演劇を本業としない人や、育児・介護を行う人が“プレイヤー”として演劇にアクセスできる機会を増やすことを目指しています。稽古や本番のスケジュールをコンパクトにし、多様な人がかるがも団地の作品作りに関わってくれるようになると本望です。
【地域のつながりの拡大 -日本全国でその地域の演劇をその地域の人と作りたい- 】
上記「旅と生活シリーズ(仮)」を、日本各地に持っていきたいと考えています。各地の演劇に興味がある人と制作し、その土地で上演する、ということを繰り返していきたいです。
公演に携わっているメンバー(10)