わが星【ポケット企画】

ポケット企画（北海道）

公演に携わっているメンバー：16人

【団体紹介】

2018年11月旗揚げ。「ポケットに入れて持ち運べる演劇」をテーマに札幌で活動している。日常のままならなさを描いた会話劇に生演奏や身体表現などの表現技法を取り入れて作品を創作。メンバーは9人。
公演活動のみならず作品上演に先だって事前批評会、2023年には29歳以下の若手アーティストを集めた意見交換会を主催するなど、文化振興へ向け力を入れた企画を実施。また2021年より現在までトレーナーを招いて定期稽古を行いながら、上演を目的としない「戯曲を読む会」を開くなど個々人のスキルアップにも目を向けながら、近年はハラスメント防止に向けた話し合いを行い、表現者が健やかに活動を続けることについて考えている。団体テーマに則り道内外で作品発表を盛んに行い、全国に交流を持つことも特徴。地域から地域へ「今しかできない表現」を大切に文化全体の繁栄を願いながら日々活動をしています。

【応募公演への意気込み】

　札幌で上演記録がなく全国にファンの多い名作を「札幌で活動しているアーティスト」のみで上演する。身体表現や歌、生演奏とのコラボレーションが必須であるため、俳優はもちろん、札幌で活動しているダンサーや音楽家を起用し、積極的な異分野交流を促したい。
　札幌では珍しい「音楽劇」で、その中でもエンタメ性の高い今作は、札幌の観劇者に受け入れられやすい作品だ。だからこそ既成作品の強みを活かした広報活動を行い、多くの観劇者の関心を集め、札幌のみならず全国の観劇者に劇場へ足を運んでいただくことを目的に上演を行う。
コロナ禍中から「舞台芸術は不要不急か」という議論が盛んに行われ、札幌でも内省的な作品や社会派の作品が上演されることが増えたように感じている。今回は普遍的なテーマの名作を上演し「劇場のワクワクする非日常体験」を提供したいと考えている。また、2000年代を代表する音楽劇「わが星」は話題性もあり、劇場から足が遠ざかっていた方や観劇未経験者の「一歩」には最適な作品だと考える。良質な舞台を作りあげ、そのような方々の恒久的な観劇体験につなげたい。

【将来のビジョン】

従来の公演活動では、自分たちでこなせる範囲の公演準備は自助努力でカバーしてきたが、今回のような比較的大規模な公演においては、作品の品質確保、安全確保の観点からもプロのスタッフやアドバイザーに依頼する。またその際、プロの技術指導共有を受けることで、具体的で適切なスキルアップを促し、今後の持続的な公演活動へ繋げる。そのようにして作品の品質向上に努める他、当公演終了後もお客様が観劇のために劇場へ足を運んでもらえるよう、良質な観劇環境を整える。当日スタッフの人数を確保し、席への誘導や上演へ向けた事前注意（前説）をしっかりと行い観劇者にとってストレスのない上演にする。上演日以前にはトリガーアラートのお知らせやハラスメント対策の情報を発信し、心理的にも快適な劇体験をお届けする。ポケット企画としては最大規模の公演を成功させ、ゆくゆくはホール公演を行いたい。