まぼろしのくには2019年、「目に見えないもの」をテーマに旗揚げ。しかしその直後、ウイルスや感染症といった目に見えないものの猛威が、社会を襲う。その中で人と人との距離や、噂話やデマ、フェイクニュースや陰謀論など様々な目に見えないものの力を目撃し、以降まぼろしのくには原点からぶれず、「大人のためのおとぎ話」「どこへもいけないあなたの、まぼろしのくにへ」をテーマに、情報化社会の中に埋もれた目に見えない真実を追求した作品創りを行なっている。作品は、唐十郎氏や野田秀樹氏などといった小劇場ブーム時代の特徴を感じると観客から評されることが多い。2022年に王子小劇場にて上演した『アリス供養』では、最優秀宣伝美術賞(はぎわら水雨子)、優秀衣装賞(living for small)、優秀助演俳優賞(奥泉)を受賞。