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- 応募作品
ゴーレムの記憶
劇団夜行列舎(東京都)
公演に携わっているメンバー:6人
- 【団体紹介】
- 劇団夜行列舎は、医療関係者を中心とした劇団で、1986年旗揚げしました。人は生まれ死んでいく、生と死、希望と絶望。平和の日常が過ぎる日本で、生死、希望と絶望を肌に感じる場が医療の場にあります。座長は40年以上の唐十郎公演のほとんどを見続けてきました。わかりやすい、受け入れやすい物語の舞台があふれる中、アングラの手法を取り入れて、日々の仕事の中で肌にピリピリ感じる命のありか、肉体の叫び、それを探し求める劇団です。
- 【応募公演への意気込み】
- 本作「ゴーレムの記憶~ジャガーの眼編」は、1986年の当劇団旗揚げ公演「ゴーレムの記憶」をもとに、唐十郎さんの傑作「ジャガーの眼」をオマージュとして取り入れ、座長の唐さんへの愛を詰め込んだ舞台です。原作「ゴーレムの記憶」自体、特権的肉体論の一文を中心に作られた作品です。それを上演することを唐さんにはご了解を得、2005年、2015年公演は実際に見ていただきました。本作は、10回の公演を繰り返しており、40年間少しずつ練り上げてきました。そして今回は唐さん追悼公演としての特別バージョンです。私たち医療関係者の素人劇団ながら、唐さんへの愛をあふれるほど詰め込み、40年間繰り返してきた執念の舞台を、圧倒的な熱量で上演します。是非ご覧ください。
- 【将来のビジョン】
- 医療の場では、命、人生、肉体と、面と向き合うことが、日々要求されます。チーム医療の中で、人間同士の協調を味会うこともあれば、軋轢に苦しむこともあります。全ての人が、日々、向き合うことながら、医療の現場では、それが強烈に露骨に迫ってきます。医療技術や組織態勢で一生懸命にやっていけば解決することだけではなく、袋小路の中で魂が叫ばずにはいられない状態になるものがあります。これは、本来全ての人たちの葛藤です。その内なる叫びを、アングラ演劇のみでなしえる表現で、公演を打ち続ける劇団として、数年に一回の舞台を続けていきます。
公演に携わっているメンバー(6)