MIND MIRROR MUSICAL『IBUKI』

東のボルゾイ（東京都）

公演に携わっているメンバー：6人

【団体紹介】

「日本人の身体と言葉を炸裂させる完全オリジナルミュージカルを作る」という目的のもと、主宰三名が東京藝術大学在学中の2018年に結成しました。

これまでに4作品のオリジナルミュージカル作品を、企画・上演。豊かな言葉遊びとユーモラスな舞台設定が魅力の戯曲と、作品を彩る独創性に満ちた音楽、日本人の身体を存分に生かした演出が特徴です。

現代社会や人間について掘り下げ、観客に考えるきっかけを与える現代劇の創造を目指しています。また、オリジナルミュージカルを創作する劇団が少ない日本において、日本の言語と日本人の感性をフルに活かしたミュージカルを生み出す劇団として、現代日本の舞台業界に刺激を与えられるカンパニーを目指し、活動を行っています。

【応募公演への意気込み】

『IBUKI』は、"ダイバーシティ"を題材に取り上げた社会派ミュージカル現代劇。
ミュージカルと聞いて想像するような、明るくファンタジックなものとは一味違います。

"多様性"をシニカルに分析し、本当の豊かな社会とは何かを考え直すための作品です。自己を探求しながら精神の不均衡に直面し、社会と自分の関係を見つめ、復活していく主人公を描きます。

オリジナルミュージカルを製作してきた劇団の知見と技術を活かし、音楽、芝居の可能性を拡張して、作品のテーマをより力強く展開させます。
また、気鋭の若手俳優と若手クリエイターを起用し、次世代のミュージカルであり、かつ今現在を克明に映した"本当の現代劇"を作り込みます。

新しく挑戦的な作品を上演し、現代社会を生きるすべての方と思いを共有したいと考えています。

【将来のビジョン】

日本演劇界の先頭に立つのが目標です。
芸術が不要不急とされる日本で、演劇の日常的な価値を高めるため、現代人が直面している社会問題を作品の題材に取り上げています。当劇団の活動が現代を生きる人々の対話の拠点となること、豊かな社会へ向かう一歩となることを目指し、それが劇団の成長、演劇界の成長に繋がればと思っています。

今年の計画としては、’23年5月に"多様性"がテーマの新作『IBUKI』を上演、12月に“新たな家族の形”を問う新作を上演予定です。

また、劇団の認知度を上げ、より多くの観客に作品を届けることを短期目標として掲げています。2020年のコロナ渦に劇団を結成して以降、劇場での上演にこだわり、新作を制作・発表し続けてきました。直近の２公演では、600 ~700名の観客動員数を獲得できるようになりました。中劇場への進出を目指し、一公演で1000人の観客動員を達成するのが具体的な目標の一つです。