三木美智代ひとり芝居「業火 GOUKA」

劇団 風蝕異人街（北海道）

公演に携わっているメンバー：9人

【団体紹介】

三木美智代、劇団風蝕異人街 代表／女優。　早稲田大学卒業後、青年座研究所に入所。東京での演劇活動を経て劇団風蝕異人街 (札幌市)設立に参加。劇団活動の他、2005年より演出家・鈴木忠志氏による俳優育成プロジェクトに参加し、スズキメソッドを受講。鈴木忠志（SCOT・「イワーノフ」新国立劇場）、宮城聰（SPAC・「ふたりの女」）、中島諒人（鳥の劇場・「剣を鍛える話」国内・中国張家港）、ロメオ・カステルッチ（「わたくしという現象」フェスティバルトーキョー）、愛知県芸術劇場/美術館制作作品等多数出演。2012.13年と韓国に招聘され無言劇に出演。劇団風蝕異人街は札幌、アトリエ「阿呆船」を拠点に東京でも活動。1997年寺山修司作品を上演するために旗揚。ストイックなまでのアバンギャルドにこだわる作品創りが定評。利賀演出家コンクール優秀演出家賞受賞を機に翻訳劇、古典劇も上演。身体訓練メソッドに取組む。札幌演劇シーズン2015-夏の「青森県のせむし男」では初日を待たずチケット完売。SNSの演劇サイト上で話題になる。2022年札幌劇場祭優秀賞受賞「マクベス」。

【応募公演への意気込み】

「三木美智代」という女優のひとり芝居。身体のみで舞台を創る作品。中村文則氏の小説「火」を原作とし、脚本化した作品。桃井かおりによって映画化された「火」を観て触発され、舞台化を決意する。「人間はどんな状況でも生きていかなければいけない、生きることの存在意義」ということをテーマにした作品です。2020年に札幌で上演し、こまばアゴラ劇場のラインナップに選ばれ、上演することになりました。創作場所が地方ではあるが、作品のレベルは東京で上演されている作品にも劣らない自信があります。今後はこの作品を持って、日本中を回り、「人間の存在証明」であるドラマの上演を続けていきたいと思っています。SNSが主流となっている現代社会、CoRichサイトで宣伝してもらい、話題になることによって、自分一人では呼びかけることが出来ない多くの観客に足を運んでもらいたい。そして劇場で、生の人間の身体を晒し、叫び続けていきたいと思っています。

【将来のビジョン】

「三木美智代」という女優の名前を世界中に広め、世界の舞台で活躍したい。将来は何度も再演できる作品を創っていきたい。そして、その作品を日本のみならず、海外でも上演したいということです。一つの作品を何度も練り上げ、違う作品のごとくに作品を創作する。俳優の極限までの創作を続ける。そうすることによって、演劇という枠では括り切れない、人間そのものを舞台に上げ、観客もその俳優と同化し、一体となる。そういう作品の舞台創作をしていきたいと思っています。今回の「業火」も札幌に続き2度目。さらに改訂し、札幌で上演します。その後は日本のあちこちでの上演を考えています。秋には新作の創作をします。男女二人芝居。この作品でも、日本中を回る予定です。そして海外公演も視野に入れています。生身の人間の身体パワーで世界中を感動の渦に巻き込みたいと思っています。劇団のコンセプトであるアバンギャルドな舞台作品創りを行なっていきたい。