- HOME
- 舞台芸術まつり!TOP
- 舞台芸術まつり!2022春
- 応募作品
怖え劇
劇団スポーツ(東京都)
公演に携わっているメンバー:6人
- 【団体紹介】
- 逃れられない「いつか死ぬ」という恐怖に立ち向かうために必要な(あるいは一時的に目をそむけるための)ちょっとした休憩をコンセプトに2016年旗揚げ。
劇団名は俳優が脚本の向こうに飛び越えて遊ぶことを【スポーツ】としたことに由来する。
変化を恐れ安定を求めてしまう人間の無意識的な弱さを可笑しみを持って描くコメディを創作し、新たな一歩を踏み出す勇気が持てない人の傍にそっと寄り添う作品を目指している。
演出家、脚本家、俳優、スタッフの立場がフラットになる状態を模索し『誰でもいつでも稽古を止める権利がある』という誓約の下、創作をしていくスタイル。
活動は演劇にとどまらず、2020年は劇団スポーツにオファーいただき、行定勲監督「劇場」に劇団員一同出演。
佐藤佐吉大演劇祭2018 in北区 えんぶ賞
佐藤佐吉賞2018 優秀演出賞
佐藤佐吉賞2021 最優秀俳優賞、優秀作品賞
- 【応募公演への意気込み】
- 本公演は客席を持たないゴーストレストラン(デリバリーのみで料理を提供する飲食店)を舞台に、資本のシステムに振り回される下請け店長と孫請け配達員の対立から、被支配下にある労働者達を描くコメディです。
上記のようにコロナ禍で「人が集まる場所」が社会から排除されつつある今、客席のないレストランを劇場に立ち上げることで、劇場に客席を置くことがどういうことなのか向き合いたいと思います。
そして雇用関係や上下関係を描く作品と向き合うことで、参加している佐藤佐吉演劇祭や劇作家、俳優やスタッフ内で対立が生まれない対等な関係とは何かを模索し、クリエーションに還元していきます。
演劇祭を主体的に盛り上げていく企画を用意しました。
①勝手にはしご割!
本作の半券があれば他の演劇祭参加作品のチケット代を500円割引(費用は折半で任意団体のみ)
→参加劇団の観劇層の交流を促します。
②勝手に北区飲食店紹介!
北区の飲食店を劇団Twitterにて紹介し、協力していただける飲食店には公演チラシを置く
→作品で扱う現在の様々な飲食店の形をフィールドワークし、地域との交流を図ります。
- 【将来のビジョン】
- これまで劇団スポーツは、人の変わらなさ、変われなさを愛しく描き、照れ隠しの可笑しさで肯定する演劇を作り続けてきました。今後も俳優の佇まいからしか生まれ得ないコメディを追求し、人の弱さと向き合っていきます。
より多くの人に作品を届けるため、自劇団との融和性も高く市場規模の大きいお笑いの業界との関わり方を模索します。
ジョビジョバ、夜ふかしの会、ダウ90000のような学生時代からお笑いを追求してきた団体の歴史を踏襲しつつ、お笑いや演劇の可能性の拡張を試みます。
まずはお笑いと演劇の可能性を探るユーロライブ主催のテアトロコント出演を目標とします。
これから数年は単独のコント公演にも挑戦し、演劇公演との二本柱で、劇団自身が演劇とお笑いを繋ぐ架け橋となる存在を目指していきます。
お笑いは目の前のことから目を背ける対症療法に過ぎないかもしれません。それでも今、社会には対症療法が必要だと考え、コロナ禍にリスクを冒してでも観にきてくださるお客様の対症療法でありたい、そう思います。
公演に携わっているメンバー(6)