「tsumazuki no ishiは、集団の名前ではなく、場所の名前である」をコンセプトに、1990年に活動を始めました。 舞台でしかありえない世界観を描き出すスエヒロケイスケと、舞台を最高の遊び場とする寺十の演出、そしてその空間にしっくりと馴染む住人となる役者たち。 tsumazuki no ishiは舞台の上にストーリーやテーマや意味といったものを乗せるだけではなく、「存在」それ自体をそこに乗せようと、演劇の一般的な枠にとらわれない「ある風景」を作りたいと考えています。創る側と観る側の風景の共有が私達にとっての演劇的行為なのです。
応募公演への意気込み
家族だろうが、夫婦だろうが、同級生だろうが、教え子だろうが、他人だろうが、「殺人」という「コミュニケーション」によって、加害者被害者、お互いがなにを交流させるのか。 人の手により人の命を奪う、奪われる、ということを、命の重みをあえて軽視して考える. 今回の「ストレンジャー彼女」では、「凶悪犯罪とオカルト」を材料に、これまでの「アクロバット人間模様」とか「人間悲喜劇」とかとは違う、「ディスカッション劇」をやろうと思っております。 これはこれからのtsumazuki no ishiの演劇を、形式を変えようとする試みです。
将来のビジョン
「HEAVEN ELEVEN OF THE DEAD」(ヘブン イレブン オブ ザ デッド) 世界中の人々がゾンビになってゆく時、その人々の魂は、昇天できずに、あの世とこの世の中間世界で立ち往生していた。 自分が生きていたころには感じることもなかった、死について、生きるということについての感覚を、それらに戸惑いながら、一個の無垢な魂に還るまでに、それらを味わい受け入れる、群像悲喜劇。 2012年9月13日(木)~17日(月・祝日) 下北沢 ザ・スズナリ 作・スエヒロケイスケ 演出・寺十吾