白魔来るーハクマキタルー
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/09/26 (木) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初の生ラビット番長。
名を知ったのはもう十年前。自分的に「見分けが付かぬ」劇団名3つ(はらぺこペンギン!、ぬいぐるみハンターと)の一つだったが、かねて未見だったコチラの生舞台を漸く目撃した訳であった(どーでも良い前置きだが)。
ハートフルストーリーを演るとの先入観で観ると一見異質な作で、持ち味であろう群像劇の要素はあってもタイトルが匂わす「恐怖」の物語となっている。脚本上の苦労が見られ、辻褄の点では序盤で(演出的に)躓きがあったのだが、終ってみれば骨格が明瞭な舞台。劇空間には蠱惑的空気が残り、心地良い感触があった。
歴史に名も残らぬ人々の開拓期北海道を舞台としたと覚しい劇世界は、史実や歴史考証を踏まえたのでは辿り着かなそうなフィクショナルな世界だが、架空の物語にしてはある種の、固有のリアルがある。
青色文庫‐其五、夜長月の童話集‐
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2024/09/11 (水) ~ 2024/09/16 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/09/11 (水) 15:00
【プログラムA】鳥、二篇
気付いてみれば2篇とも「他者の幸福のために自己を犠牲にする主人公の話(個人的には苦手な部類)でオスカー・ワイルドってこういうのが得意なの?的な。
それはともかく1編目の「小夜鳴鳥と赤い薔薇」は序盤での語りから宮沢賢治の「よだかの星」やマザーグースの「誰が駒鳥殺したの」を想起。2編目の「幸福の王子」は「本編の外側」的な層を加えた脚色に感服。
白魔来るーハクマキタルー
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/09/26 (木) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
すごく怖くて、背筋が寒くなりました。
衝撃が強いし、役者さん達の演技力の高さも加わり、観劇して数日経つ今も、残虐な場面や咀嚼音を思い出すだけで、胃が気持ち悪くなります(実力を褒めてます)
ラビットさんの舞台は優しい系が好みですが、この舞台により、更に劇団の実力を再認識しました。
本当に、何とも言えぬ凄い舞台でした。
Letter2024
FREE(S)
ウッディシアター中目黒(東京都)
2024/09/25 (水) ~ 2024/10/13 (日)公演終了
現像 世田谷区桜上水09.2024
富山のはるか
桜上水民家(東京都)
2024/09/27 (金) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
現像 世田谷区桜上水09.2024
富山のはるか
桜上水民家(東京都)
2024/09/27 (金) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
会場が判り辛かったー
でも趣のある古民家での
ホラーは情感はあった
せっかくの古民家で
客は動けない分
ハンディカメラを用いて
住居内を繋いだモニターで
見せる演出は良かったが
話的には
今一つだったかなー
と思えた1時間
白魔来るーハクマキタルー
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/09/26 (木) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
人間讃歌が多いと
作品の方向性を思ってたら
こんな怖い話を出してくるとは
なかなか驚かされました
実話の人食い熊の話を
巧くまとめてたなぁと
思った作品でした
るつぼ
演劇ユニット King's Men (キングスメン)
座・高円寺2(東京都)
2024/09/25 (水) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
素舞台に各シーンに関係しそうな
名画を背後に投影した舞台美術でした
もうちょい服装とか小道具に
らしさをUPして欲しかったかな
二時間を超える長丁場でしたが
台詞テンションが高く
一定で抑揚とかリズムを
感じられず聞き取りし辛いとこが
多々あって物語に
没入しにくかったデス
夏の毛になる
内藤ゆき企画
下北沢 スターダスト(東京都)
2024/09/05 (木) ~ 2024/09/07 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
駅で保育園の先生に「お出かけ?」と聞かれ「観劇に」と答え「今から?!」とまず驚かれ「21時です、でも炊飯器でお米炊けたら終わるから長くなくて」と伝えたら「えっ、ちょどういう」となり「しかも早炊き」と言ったあたりから先生が無になる、などを経て観てきました(笑)
その名も、炊飯器でお米を炊いて炊けたら終わる演劇『夏の毛になる』です。
(通常と早炊き迷いつつ、コンプソンズの鈴木啓佑さんが出る日に!しかも初日だ!というのもあり早炊きに。)
好きな人に選ばれなかったことがある人、そのことで長く苦しんだことがある人と感想を分かち合いたい。そう思った。
基本的には可笑しくかわいらしいお話だけど、私はきっちり切な痛い苦しかった。
終盤内藤ゆきさんがずっと泣き出しそうな気がして、それは目がうるんでるとか赤いとか肩が震えてるとかそういうんじゃなくて、佇まいから受信する何かで。そして、それは多分自分の心理状態とも連動していて。こういう瞬間に俳優ってすごい仕事だなって思う。演劇観ていてよかったと思う。そのために観てるのかなとか思う。
夏の終わりの侘しさと恋の終わりの寂しさが肩を寄せて励まし合っている。そんな演劇だった。
それこそ米を炊き子どものご飯つくってから観られるのもありがたかったな。もちろん早炊きで炊いた。
「泣きながらご飯食べたことある人は生きていけます」(ドラマ『カルテット』by坂元裕二)という言葉も響くけど、きっと泣きながらご飯食べているんだろうな、という風景がその人の背後に浮かぶお芝居も強く心に残る。つらいときこそご飯炊いて生きていきたい。
白魔来るーハクマキタルー
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/09/26 (木) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
るつぼ
演劇ユニット King's Men (キングスメン)
座・高円寺2(東京都)
2024/09/25 (水) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
第38回公演『バロウ~迷宮鉄道編~』
激団リジョロ
すみだパークシアター倉(東京都)
2024/09/27 (金) ~ 2024/09/30 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
テントで唐作品を観た時これに近い当惑を覚えた事を思い出した。今でこそ「何をやっているか」の大枠は判りつつ観ているが、言葉の断片がイメージを繋いで結晶させる「回収法」が唐十郎の作劇であるのに変わりはなく、サブリミナルに脳裏に残った断片を繋ぐ、またある言葉を橋渡しに展開する遊びの要素は野田秀樹にも渡辺えりにも踏襲され、本作のテキストにもそれが色濃くあった(今回は主宰金光氏のでなく彼の思い入れのある他作品だったとは後で知った)。
ただし今回この「置いてかれる」感は半端なく、台詞の大部分が分からないのはもどかしさを通り越して唖然の(というか笑ってしまう)レベルで、音が聴き取れないか、あるいは抑揚を脳内変換してどうにか判明する事が稀にある以外は、音は耳に入って来るのに意味に変換されない状態(例の睡魔による言語把握力の減退とは別物。とは言え前半は体調的に抗えぬ寝落ちが結構長くあったんだが、怒声が終始耳に響いていた)。・・なのであるが、入魂の大声と身体的躍動を通して伝わる熱だけが身体に余韻として残るアングラの原体験を、思い出させるものがあった。
それにしても(まだ繰り返すが)台詞が「聴き取れない」問題は難点というより「不思議」の範疇であり、つい考える。この舞台の俳優の中での優先順位なのだろうが、言葉は届くに越した事はない、という至極当然の事実は一言言わないではいられないのだが。前作とも考え合わせて、本劇団の作劇は「言語」から立ち上げるより「動き」と不可分に作られている感が大である。舞台となった熊本の方言(・・ばい、等の語尾は聞き取れるし自分は九州育ちなのである程度はニュアンスで汲み取れても良いはずなのだが)は、身体運動と同じ次元の声帯振動運動として体操競技をやり切ってる感覚だろうか。
天草四郎の物語に集結、と解説にあったが、バテレンの末路を現代の風景の暗喩として結晶するその部分くらいは、言葉を聞き取りたかった。
暗喩がねじくれまくって闇に消えるアングラの「解釈を拒む」作りと見るも可だが、じっくりと言葉を咀嚼させる時間も、私は欲しかった。(結局聞き取れない問題に終始したな。。)
るつぼ
演劇ユニット King's Men (キングスメン)
座・高円寺2(東京都)
2024/09/25 (水) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
子役から年配の方まで幅広く、どこか結束力の強い町内会の雰囲気がする劇団さん
良い意味では親しみやすい感じ
完璧な演出・演技力を求めるスタイルなので諸々気になってしまう所がありましたが、主演を含めた数名の役者さんのポテンシャルの高さ、まだ演技慣れしていない役者さんも頑張って表現しようと…狙いとしているところは理解できました
「据え膳食わぬは男の恥」というのはもはや死語かもしれませんが、なんで毒香漂う「据え膳」に手を出しちゃうかなぁと・・・男のサガがとことん哀しい
シェイクスピア作品を中心に活動されている劇団さんとのことですが、いつか泥臭い日本の作品なんかも観てみたいと思いました
短編演劇アンソロジー 拾 「中島敦・光と風の彼方へ」
劇団キンダースペース
劇団キンダースペースアトリエ(埼玉県)
2024/09/24 (火) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
敢えて言えば、中島敦のいくつかの小説を三島由紀夫の「近代能楽集」的な雰囲気の舞台に新たに編み直した作品。やはり有名な山月記の部分が最も魅せられる。
白魔来るーハクマキタルー
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/09/26 (木) ~ 2024/09/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ずっと観たいと思っていた作品。
いつもとちがう空気感に、開演前から少しずつ物語に引き込まれていく。
自分も村人になったかのような錯覚。恐怖と怒りと悲しみに押しつぶされそうになった。
心して観るべし。
名作です。
熱海殺人事件「4作品同時公演」2024
カガミ想馬プロデュース
サンモールスタジオ(東京都)
2024/04/17 (水) ~ 2024/04/30 (火)公演終了
前髪(あなたに全て捧げるけど前髪だけは触るな)
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2024/04/24 (水) ~ 2024/04/30 (火)公演終了
-輝々-
シタチノ
シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)
2024/04/26 (金) ~ 2024/04/29 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
よさこいの迫力に尽きるかもしれません。
全てのドラマが理想的に見せられたとは思わないけど、祭りの演舞の坩堝に思いが吸収されていく構成は良い。
悪役令嬢イミテーション
ぱすてるからっと
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2024/04/25 (木) ~ 2024/04/29 (月)公演終了
ポラリス
キキタガリ
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2024/04/27 (土) ~ 2024/04/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これは素晴らしかった。
ヨドミの舞台劇を実力派の声優陣中心により朗読劇に……。
っていう朗読企画なんですが、朗読っていう範疇の作品じゃなかった。
演者は台本こそ持ってるけど、朗読とゆうよりは激しく立ち位置を変えながら、客席に語り掛けるような芝居をしていて。
衣装を含めた美術や音響も素晴らしく。
一つの新しいジャンルを観たような印象がありました。
現代に生まれた古典のような凄み。
2日間4公演しかなかったのが本当に惜しい。
もっと大勢の目に触れてほしいなって思えた公演でした。