Bittersweet Flowers
おぶちゃ
劇場MOMO(東京都)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
結婚式の余興の練習から始まる、そこにまつわる女性たちの生き様をつむぐコメディかと思いきや、ほろりもあるいい作品でした。オススメです。
どっかこっか
URAZARU
ウッディシアター中目黒(東京都)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
笑って泣いて、感情の振幅に懐かれて幸福なひとときを過ごしたい人にお薦めの公演。
チラシから分かるが、北海道帯広市の愛国町にある愛国駅が舞台。そこに集う地元の人々と東京から来た 鉄ちゃんと謎の女性が巻き起こす青春群像劇。もちろん広尾線は既に廃線になっているが、一時は同線に幸福駅もあり、「愛の国から幸福へ」というキャッチフレーズで話題になったこともある。鉄道は止まったが、時間は止まらない、そんな想いがじっくりと描かれた感動作。
(上演時間2時間 途中休憩10分)
水深ゼロメートルから
SPOTTED PRODUCTIONS
「劇」小劇場(東京都)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
女は泣かない
名取事務所
小劇場B1(東京都)
2021/11/05 (金) ~ 2021/11/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
韓国の告発劇だが、韓国の社会事情がよく理解できていないので、隔靴搔痒である。韓国がハイテンション社会とはよく聞かされ、映画で見ることはあるが実際に触れてないのだからよくわからない。問題は家庭内性暴力で、幼児に被害を受け今は被害者の保護のリーダーになっている女性(森尾舞)が、主人公だ。しかし彼女の生活も、家庭関係も一部見せられれるがよくわからない。それを探るひとや支持する人も出てくるがその立場もはっきりしない。国内ではこれで理解できるだろうが、この舞台では思わせぶりな上にテレビドラマの劇伴のような安い音楽がガンガン鳴るので、余計わからない。初日だったせいか、俳優座、文学座系、新国立養成所と手堅い俳優たちが揃っているのに、まだ探りあって、韓国で行くか、日本流にするか、戯曲の線で行くか、決めかねている。主演の森尾舞だけは、その中で毅然と決めていて圧倒的にうまい。彼女はもっと大きな400人規模の舞台が十分支えられる実力者である。かつて演じた俳優座のブレヒトの新鮮な演技などを思い出した。
こういう家庭内でしか描けない暴力や性の問題は既に英米にすぐれた作品が多数ある。そこへ割って入るのは、単に時事性だけでは容易ではない
黄昏川を渡る舟 ―甘寧と凌統―
ワイルドバンチ演劇団
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
キャーーー!!! 古田さん超素敵でした!!!
二刀流の殺陣しびれましたー!!!
最高です!!!
中国のお話なので、退屈かと心配したが、ストーリー、超おもしろかった。
甘寧役の役者さん、凌統役の役者さんがイケメンで、味のある演技に夢中になりました。
とてもよかった。
殺陣をやりながらの迫力のあるセリフ、スゴいですね。超感動です。
本当に素晴らしい、良いお芝居でした。
本当に満足でした。
黄昏川を渡る舟 ―甘寧と凌統―
ワイルドバンチ演劇団
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
登場人物が聞いたことのない人ばかり・・・と少し心配でしたが、当パンに作中用語と人物紹介があって分かりやすかったです。壮大な「三国志」の中のほんの一部ですが、登場人物たちの苦悩や野望が描かれていて、その世界に浸れました。
設定やら展開が気になって、帰宅したら「三国志」に詳しい息子に聞きたいことがたくさんできました。
ファクト・リ
げんこつ団
駅前劇場(東京都)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)」
劇団☆新感線
オリックス劇場(大阪府)
2021/10/27 (水) ~ 2021/11/11 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
今回は3階席だったので、集中するのに苦労しました。うどんネタはホッとしてました。
ディレイでリベンジ。
マクベス 釜と剣
エイチエムピー・シアターカンパニー(一般社団法人HMP)
AI・HALL(兵庫県)
2021/11/05 (金) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
幕末カメレオン
Project JUVENILE
溝ノ口劇場(神奈川県)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/24 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ストーリーは、非常におもしろくて、最初から夢中になって観てしまいました。
イケメンの役者さんが何人も出ていて、殺陣が素晴らしくて満足!!!
個人的には、遠藤巧磨さんがカッコよくてずーっと追いかけていた。
この劇団さん、思いやりサービスのある劇団さんで、飲み物とおしぼりもあり感激!!?
指定席だが、袖が触れない程度に隣との間隔も空いていて気分よく観れた。
新選組のところは、テレビだと、あくびパクパクになるものがあるが、この劇団さんのお芝居は、笑いが入っていて笑えておもしろい。お団子が目玉です。
ネタバレになるので書けないが、このお団子と陽気な役者さん、高田那由太さんの笑顔が固い内容にならないように盛り上げていて、とても上手い作りになっています。
溝の口で遠かったが、とてもおもしろいし、素晴らしいお芝居で大満足でした。
廻る礎
JACROW
座・高円寺1(東京都)
2021/11/04 (木) ~ 2021/11/11 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い!
戦後の総理大臣として必ずと言っていいほど名前が出てくる「吉田茂」が主人公。JACROWらしく骨太作品だが、進行役が吉田の三女、麻生和子が実に生き生きと そして朗らかに語る口調が心地良く観(魅)せる。出来事はノンフィクションであるが演劇という虚構の中に上手く取り込んで、日本の戦後史であり政治劇を観るようだ。しかし描かれている問題…「憲法護持」か「憲法改正」は過去のこのではなく、現代に続く課題として観客に鋭く問いかける。そこに本公演の真骨頂をみる。
もちろん登場人物は知った名の政治家ばかりで、改めてその関係性を知ることができ興味深かった。また吉田といえば「バカヤロー解散」で有名だが、口癖であろうか随所にその台詞が発せられる。「バカヤロー」は”紳士”な言葉ではないが、何故かその裏には”真摯”が隠されているようで、人柄が察せられる不思議な感覚。
少しネタバレになるが、”棒”を持った(暴力を伴う)喧嘩は法度だが、議論という希”望”は歓迎といった度量の深さで物語の核心に切り込む。これが今の政治家にも…と思ってしまうのは自分だろうか。
タイトルは「日本国憲法」と「演出」の両方に掛けた妙あるもの、上手いなぁ。
(上演時間2時間10分 途中休憩なし) 後日追記
三人姉妹
劇団つばめ組
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2021/11/04 (木) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
まず杉崎智子さんが登場して入念なストレッチを始める。次に登場した那須野恵さんは手に持った本から目を離せない。最後に吉田直子さんが現れ、那須野さんから本を取り上げる。この三人姉妹の物語が開幕。
末娘イリーナ、アイドル声優風味のブリっ子な杉崎智子さんが可愛らしい。次女マーシャ、那須野恵さんは芯の強いインテリ既婚女性で、歌を口ずさむ癖。長女オーリガ(オーリャ)、吉田直子さんは未婚の教員で多忙な仕事の重責に悲鳴を上げている。この三人が本当に魅力的に描かれ遣り取りをずっと観ていられる。
11年前、父の仕事でモスクワから辺鄙な田舎町に越してきた一家。そこでは身に付けた教養も文化も意味を成さない。1年前父が亡くなり、遺された三姉妹はモスクワに帰京することを唯一の“希望”として暮らしている。オーリガの弟、二人の兄としてアンドレイ(石倉研史郎氏)と云う長男もいる。
正統派古典劇の進行は葵ミサさん演じるアンドレイの恋人、ナターリャの登場から崩れて行く。凄く現代っぽい所作、着こなし、口調。そこから次々とスマホで記念撮影する者や「俺ら東京さ行ぐだ」のコロナ禍バージョンのカラオケ等遊び心が展開される。
ロシア革命前夜の緩やかに国が滅んでいく兆しともっと新しい別の何かが人々を救済し導いてくれるような祈りにも似た予感が作品内に充満している。作中人物は常に未来の人々のことを意識する。「数百年後の人達は今の私達をどう捉えるのかしら?」「自分達は未来の子孫達に幸福を届ける為、働き苦しんでいるのだ。」その観点が興味深い。
先日亡くなられた白土三平の傑作『忍者武芸帳・影丸伝』。その最終回、処刑される影丸の最後の台詞「われらは遠くから来た。そして遠くまで行くのだ」(イタリア共産党のパルミロ・トリアッティの言葉が元ネタ)。現在の人類の社会は未だ不完全な形態であり、過渡期にすぎないと云う。今が完成された全てではないのだ。
希望とは、この酷い状況から自分を連れ出してくれる可能性を感じられる切っ掛け。三人姉妹にとっては「モスクワ」だったり「不倫(本物の愛)」だったり、それはぼんやりとしていて、けれど確然と胸裡に秘めて生きていく。
当日配布パンフの中の主催者の言葉が良かった。「演劇は祈りだと私は考える。だが祈りにもどれだけの意味があるのか。」「だが意味がなくても行動するのが人間である。」
トキワ荘のアオハル
吉本興業
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/04 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★
娘の推しが出演するということで観てきました。
吉本の芸人さんが多く出演されていたけれど、がっかりな内容でした。
アドリブ等でとっちらかった空気を回収するのがグダグダで稽古不足なのか、芸人さんの力量不足なのか
見ている方が「早く次へ進めて」とハラハラしました。
同じ金額を払うなら、ルミネヨシモトのステージを見たほうが良かった、と思います。
役者さんのほうがしっかりと準備ができて、対応力もあり、芸人さんが助けられていたような感じでした。
Romeo; Juliet in tokyo jungle/現代のロミオとジュリエット ボーイ ネバー ミーツ ガール 東京密林で出逢えない私たち
ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―
SHIBUYA valley(メールにて道順を案内します)(東京都)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
表面上シェイクスピアの作品とは殆ど合致しない作品内容になっているが、それはエリザベス朝の英国演劇が数百年の時と遥かな距離を越えて丁度洋菓子のミルフィユのようにこの差異の中に織り込まれているからであるかのようである。(追記後送)
廻る礎
JACROW
座・高円寺1(東京都)
2021/11/04 (木) ~ 2021/11/11 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/11/04 (木) 19:00
田中角栄3部作を上演したJACROWが、吉田茂(と日本国憲法)に挑む。いや、面白い!130分。
近過去の事実である政治的出来事の事実は活かして、こうだったんじゃないかな、と思わせる場面を芝居にする同劇団だが、田中角栄三部作はかろうじて生まれていたので記憶にあるものの、今回は私にとっても「歴史的事実」なので、興味深く観せてもらった。今の日本の骨格を作った吉田茂の判断の是非はともかく、そういうことなんだなぁと思いを深くした。吉田の娘の和子が麻生太郎の母であるというのは、事実としては知っていたが、芝居で具体的に提示されると、なんだかなぁ、の気持ちになる。序盤の松谷天光光の「生き残った私たちは死んではいけない」という演説には、今の時代だから思う深い意味も感じ取ってしまった。
黄昏川を渡る舟 ―甘寧と凌統―
ワイルドバンチ演劇団
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
崩れる
アマヤドリ
シアター風姿花伝(東京都)
2021/11/04 (木) ~ 2021/11/08 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
最初は正直「これで2時間持つのか?」と思ったのだが、どうしてどうしてどんどん引き込まれて、あっという間の2時間だった。
究極の会話劇と言えるが、それぞれの感情表現が素晴らしく、実に面白かった。
セットもなかなか良くできていた。
Romeo; Juliet in tokyo jungle/現代のロミオとジュリエット ボーイ ネバー ミーツ ガール 東京密林で出逢えない私たち
ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―
SHIBUYA valley(メールにて道順を案内します)(東京都)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
心配したほど寒くなくて良かったです。
夜の回の方が照明が効果的かなと思いましたが、周りがだんだん暗くなっていくというのもなかなか面白かったです。
そうか、平成も30年もあったのね・・・。懐かしいワードをたくさん聞きました。
24歳のフォーチュン!ウェディング
人間嫌い
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2021/11/03 (水) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2021/11/04 (木)
価格4,000円
4日19時開演回(105分)を拝見。
2018年版から人物設定等のリライトがなされた本作。
(見守り役の「お姉さん」を除く)登場する女性たちの心情が、多少の濃淡はあるものの、初演と比べフォーカスがより絞られて描かれている印象。
お陰で、恋愛事情に極めて疎い観劇オジサンでも、彼女たちのそれぞれに共感を抱けた。
柔らかく搖れる
ぱぷりか
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/11/04 (木) ~ 2021/11/15 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
■約90分■
方言からして山陽地方の一家? それぞれに悩みを抱える家族の面々のエピソードが同じウェイトで描かれるばかりで、重心となる物語がなく、また、それは意図的なものなのかもしれないが、話同士が互いに深くは交わらず、それがために劇がうねってゆかず、物足りなかった。タイトルがタイトルだし、観る者の感情をそっと、かすかに揺さぶるような、派手さはなくともほんのり胸に残るような静かでささやかな劇をハナっから志向していたのかもしれないが。
観た人は言うかもしれない。家長たる父の死がこの劇の重心であろう、と。しかし、残された家族の会話からは父の人となりがいまひとつ伝わってこず、また、父の死は劇全体にそこまで大きな影を落としてはいない。その死が謎めいていることと、残された家族それぞれのエピソードとの間にもそこまで強い連関は感じられず、劇としては不体裁だと感じた。
一言で言えば、父の死というものが劇全体をくるみきれていない。