最新の観てきた!クチコミ一覧

16441-16460件 / 183059件中
ロング・タイム・ノー・シー

ロング・タイム・ノー・シー

ナイーブスカンパニー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/02/02 (水) ~ 2022/02/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めっちゃ良かったです。

ネタバレBOX

朗読劇。しずかに進んでいって、所々に笑えるセリフがあって、あ〜こんな感じか〜って思ってたら、えっ?そうゆう事?って展開!めっちゃひきこまれました。
ロング・タイム・ノー・シー

ロング・タイム・ノー・シー

ナイーブスカンパニー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/02/02 (水) ~ 2022/02/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

江刺家伸生氏 日向みおさんの回を拝見。華4つ☆

ネタバレBOX

 板上は極めてシンプル。ホリゾント中央にスクリーンになる幕が垂れ、板に接した所から客席側へバージンロードのように延びている。下手、上手に椅子各一脚がシンメトリックに置かれており上手に女、下手に男が座る。上演は二人の間に交わされた諸々の情報が恰も互いの日記か手紙のように積み重なる様を朗読形式で為される。「バージンロード」風の敷物の上には円筒形の透明ガラス容器に花が活けてある。
 序盤、如何にもポストモダン、即ちかつて哲学が目指した真理や普遍性の探求ではなく寧ろ枝葉末節や中心性を欠いた思惟のレベルから先行哲学を揶揄・否定的に観、矛盾や錯覚、不完全性や非確実性を論理の俎上で並立させる為のソフィストケイトを多用、結果殆ど内実を伴わない表現様態を呈する哲学的様態によって変容させられた時代の言葉が乱用される。この表現が、当に我らが生きる現代の人間関係を浮き彫りにして見せる。当然の事ながら内実は、出会った当初の男女間の実に凡庸な、誰でもそのような経験をしてきた男女間のよしなしごとが、いやにソフィストケイトされた言葉によって描かれる。
 ところで、今作はその凡庸が、極めて特殊な互いの事情によってドラスティックに突き崩され、互いの裸形に近いレベル迄己の内実を曝け出し得た点にあろう。女は心を折った経験を持ち、その解決法を何処かで求めて足掻き、男は大きな2つの「嘘」を抱えて女に対していた。互いに逃れられない因縁のようなものを引きずり乍ら、因果の頸城の持つ縁から脱却し切れない。だが男について行こうとした女は、自分の答えがこの男には無い事を知り、答えを持つ男との結婚を選んだ。3年間の男女の一筋縄では行かない関係を描いて面白い。
ずっと正月

ずっと正月

ダウ90000

新宿シアタートップス(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/02/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ホント面白かった!ずっと声出して笑ってました。
長編コント流石でした!
今後のさらなるブレークが楽しみです。

天日坊【2月25日-26日公演中止】

天日坊【2月25日-26日公演中止】

松竹/Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2022/02/01 (火) ~ 2022/02/26 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

コクーン歌舞伎・最終公演「天日坊』を観劇。

シアターコクーンが長期休暇に入るので、コクーン歌舞伎はこれで見納めであろう。

孤児の法策(中村勘九郎)は女性にだらしない観音院のもとで坊主の修行見習いをしている。ある寒い晩、世話になっているお産婆に酒の差し入れを持って行くと、ある事実を聞かされる。それは彼女の孫が源頼朝の落胤で、お墨付きを持っているという。法策は迷いながらも産婆を殺め、お墨付きを手に入れ、自分が源頼朝の落胤になろうと決意する。
逃げる法策、途中の河原で小作の男と服を取り替えるがその男も殺めてしまい、自分は殺されたという事にしてしまう。
道中、鎌倉幕府討幕を狙う地雷太郎(中村獅童)と一悶着あり、彼の連判状とお墨付きが入れ変わってしまう波乱はあるが、法策の腕についているアザが木曽義仲の嫡子であることが分かり、法策、地雷太郎、盗賊・人丸お六(中村七之助)の三人は意気投合し、鎌倉幕府倒幕を誓うのであった。
法策は天日坊を名を変え、地雷太郎と人丸お六の三人で源頼朝に接見し「天日坊は源頼朝の落胤である」と名乗り出るが、厳しい追及のもと天日坊が動揺してしまい、嘘が見破られ大立ち回り最中、天日坊だけが生き残るのであったのだ…。

簡単に粗筋を述べてはいるが、法策の奇怪な波乱万丈の人生物語と言っても良いだろう。ちょっとした偶然が法策の人生を変えてしまうが、彼が決して望んでいたのではなく、そのただ波に乗ってしまったようだ。
だがその法策もお産婆を殺めた瞬間、お墨付きを得た瞬間、自分の存在を消した瞬間、幕府倒幕に加担した瞬間、そして源頼朝に接見した瞬間など、常に苦虫を噛んだような表情をしていて「自分がこれを本当に望んでいたのか?」という疑問を常に唱えている。
一幕の終わりに法策が「俺は誰だあっ!」叫ぶ場面があり、今作は最後のコクーン歌舞伎のフィナーレに相応しい己の探究の物語なんだなぁと思わせるが、これは演出家・串田和美の罠で、法策の煮え切らない後味の悪さを観客は終始感じ続けるのである。
こんな毎場面、毎場面、主人公の後味の悪さが続く芝居はかつてあっただろうか?
しかしこの串田和美の罠がとある瞬間に破られるのである。
果たしてそれは何時なのであろうか?
観劇した者のみ答えを知るであろう。
その答えを知った観客は劇場を出た瞬間に問いたくなるのである。
「串田和美、貴方こそ何者なのだと?」
傑作である。
九十九龍城

九十九龍城

ヨーロッパ企画

西鉄ホール(福岡県)

2022/01/28 (金) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

キャスト13名で33役をこなしていきます。

最後はそういう展開なんですねと、納得ではあります。
本多力さんのサプライヤーとか、シーン(部屋)ごとに、ハマりキャラがいて、笑えました。

おまけトークもうなずきながら観てました。

『銀河鉄道の夜』

『銀河鉄道の夜』

楽園王

サブテレニアン(東京都)

2022/02/02 (水) ~ 2022/02/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

日野あかりさんの美しさよ!!
久しぶりにゆったりした客席で観れて良かった。

hana-1970、コザが燃えた日-【1月21日~1月23日、2月10日~11日公演中止】

hana-1970、コザが燃えた日-【1月21日~1月23日、2月10日~11日公演中止】

ホリプロ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2022/01/09 (日) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

かなり高いチケット料金に億劫になりながら観劇。

観に行って良かった。

作品はそれほど大きな仕掛けもなく、いい意味でシンプル。

辺野古新基地移設問題など、既成事実化していく国に対して、声を上げ続けるという強い意志を感じた。

興行的にしょうがないのだろうが、この演出、芝居だったら下のシアターイーストかウエストで見たいと思ってしまった。

死んだと思う

死んだと思う

中野坂上デーモンズ

OFF OFFシアター(東京都)

2022/01/10 (月) ~ 2022/01/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

中野坂上デーモンズは名前はよく聞いていたが、なかなか観る機会がなく、初観劇。
客席には劇団員と同世代の人で満席だった。

当日の折込案内にもあったが、内容は、一本のストーリーがあるものの、いろいろと回り道していて、しかも「これいるのか?」といった小ネタのオンパレードなので、そういうのが苦手な人には合わないかも。

不条理と言えなくもない、不思議な感じ。アングラってこういうのか多いのか?

しかしチケット料金1500円というのは素直にすごいと思う。

おつかれ山さん

おつかれ山さん

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/02/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いつもハズレのない「ことのはbox」の活動再開公演は鈴江俊郎の戯曲を上演
久々に両チーム観ることに
いやー、面白いプロットだけど背筋が寒くなる
教育現場は大変だ
「昔はこうじゃなかった、良かった」に頷く
今や学童だってクレームだらけだ
親はなに考えてんだ
家庭を顧みないとこうなる
自分が娘どもに愛想つかされたのもこれだよな
演出はチームごとに少し異なり、両チームのキャストそれぞれいい味出していたが、やはり役によりこっちが向いてるなというのはあった
丁寧に細部まで作りこまれた職員室の舞台を家庭、稽古場にも使う
最後の「破壊」はすごい
マチネでは、ソワレまでにこれ全部直すのかとため息
しっかり元に戻されてたけど

おつかれ山さん

おつかれ山さん

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/02/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

あのセリフ量で柿食う客のテンポや表現と比較してはいけなかった。モダンスイマーズの深みやコスパと比べたらダメ。この劇場で、こんなにガッカリするとは。リアリティーがあるようで、いつの時代?の教育現場の描き方も残念だし、滑舌も残念な人チラホラ。いろいろ中途半端で、ラストはアレでいいけれども、とにかく疲れた。皆さん頑張ってましたよ。観る人の好みですね。

おつかれ山さん

おつかれ山さん

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/02/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

箱チームを観劇しました。
最初は「山さん、大変だな、頑張ってるな」と観ていましたが、後半が予期せぬ状態に!
衝撃的な作品で、すごく興味深かったし、怖いし面白かったです。
舞台美術もリアル感があって良かったです。役者さん達も個性的な役柄を好演していました。
有り得ないようで、実際に有る、有り得る内容だと感じました。
大満足の舞台でした!

おつかれ山さん

おつかれ山さん

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/02/01 (火)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

おつかれ山さん

おつかれ山さん

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/02/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

悪人は登場せず、全員が「普通の人」であるが、それぞれの立場や気持で発言し行動する。しかも相手の事は気づかっているつもり。
独善の思惑が1人の人間ー山口先生を追い詰めていく。表層的には滑稽であるが、真は皮肉を込めた驚怖が潜む秀作。
(上演時間1時間30分) 【Team葉】

ネタバレBOX

舞台美術は、上手は高校の職員室(時間割や年間行事、「革新政党」ポスターの掲示)。下手は学校の応接室であり山口先生宅である。しっかり作り込んだセットはラストシーンで、その意図を知ることになる。この普通の光景、一瞬にして破綻・狂気の光景へ追い込む演出は見事! 場面に応じた着替えは、おつかれ山さん、でもあった。

高校教師の山口先生はクラス担任、柔道部と演劇部のかけもち顧問、毎日が忙しい。そして山口先生の生き甲斐でもある劇団も率いている。しかし、なかなかその活動に集中出来ず、メンバーの心も離れていきがち。家庭では妻との会話も不足ぎみ。家に帰っても学校のことが気にかかる。そんな山口先生を軸とした平凡な現代人の苦悩ぶりが立ち上がってくる。

現代日本の教育現場は年々様々な問題に追(負)われ、労働条件と環境は厳しく苦しいものになっている。少子化による生徒数の減少、それに伴って教員数も減らされる。部活動顧問の仕事が2つ3つ掛け持ちは珍しくない。校務分掌も多重化。教師は生徒たちとの会話や、悩み事にのってやる時間が取れない。保護者は子供の非行等を教員の責任にするモンスターペアレント。苦情を申し立てる保護者への対応は重いストレスとなって教員の心に打撃を与える。そういう現場に生きる教員が書いた作品、それだけにリアルだ。

公演では、それらの事を笑いの裏に描いている。
教員現場の労働条件と労働組合活動(岡島)。一方、教育活動という単純に時間管理で終わらせられない特殊性。生徒たちの問題に寄り添おうとする真面目で良心的な山口先生は孤立化していく。山積する問題、深刻化するばかりの問題を、役者達は実にコミカルに演じていた(佐々木・坂本・大山)。山口先生に怪我を伝えにくる柔道部員、相談事があるが、なかなか相手にしてもらえない演劇部員(部長)。若くして教務副主任になり激務に苦しみ強迫神経症ぎみになった若い女性教員(福田)。教頭先生は板挟みで右往左往か?モンスターペアレントー(城之内)が職員室に乗り込んできた対応場面などは、あるある脅し文句(言葉)の緊張。

教師も家庭人だが、妻や子供と話したり遊んだりする時間がない。学校での諸々の問題や悩み事が付きまとう。家が教員集合住宅という設定が妙。そして妻(知子)の衝撃的な告白、その身近さに納得してしまう。しかし相手が病弱で授業を代替してもらっていた人物だけに、理不尽であり滑稽でもある。教師も所詮は、人間なのだ。ラストシーンは、山口先生の心の崩壊を表現しており、コミカルから一転驚怖へ。実に落差ある人物表現であるが、周りの(集合)人物達によって造形されたといっても過言ではないだろう。

さて、人はどう考え、どう動くのか、教育現場だけではなく問われている。コロナ禍ー疲弊・閉塞した状況であっても、また世の中がどんなに不条理な矛盾に覆いつくされても、人は生きていく。この公演…愛しく滑稽な人間模様を描く作品ではあるが、今の状況に投げかけるものは決して軽くない、と思う。
次回公演も楽しみにしております。
おつかれ山さん

おつかれ山さん

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/02/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ほぼ毎回拝見している、お気に入りの劇団。箱チームを拝見。
あの教師に怒りを感じ、この教師にため息をつきと、ここまで当事者目線で観てしまう作品は珍しい。台本が非常によく書かれていると感じる。
そういう意味では実に楽しく、夢中で拝見したのだが、たまに感じるこの劇団のマイナス面も垣間見えた。
ダブルキャストでたくさん出演すると、俳優さんがいろいろで、ただ一生懸命台詞を覚えて早くしゃべっているようなシーンがいくつか見られたのである。
素人の爺がおこがましいが、役の大小にかかわらず、なぜこの人なのかと首を傾げる人も。
とはいえ、セットは秀逸。
やはりラストシーンには度肝を抜かれたが、冷静に考えてみると、あれは何を表したかったのか?彼の心象風景か?
と同時に、セットの問題なのか、力いっぱい投げているように見えず、キャッチボールのように見えたのは非常に残念。

関係ないが、カーテンコールの最後の挨拶、あれだけセリフを覚えて頑張ったのだから、夫婦揃ってではなく、山口先生1人でさせてあげてはどうだっただろう?

おつかれ山さん

おつかれ山さん

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/02/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

【Team葉】観劇。代表的(?)ブラック職場である学校の先生の日常。ブラックコメディなんでしょうが、実にリアルに感じました。職場の研修ビデオに使いたいくらい。多くの方に観てもらいたい。

おつかれ山さん

おつかれ山さん

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/02/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Team箱を観劇

観劇予定前は全くの白紙状態で観に行った方が良い。と思いながら、どんな様子?とコリッチ「観てきた」をつい見てしまう。(なるべくフワッと)
それでなるほど前半は面白可笑しく、後半はこんな感じかなぁと構図が見えてきた気になっていたのだけれど、思い描いていたのと全然違った!
確かに描かれるは高校教師の慌ただしくも赤裸々な日常。
確かに、確かにではあるのだけれど、めちゃ異色作でもって意欲作やん!
実際に観てみないと、どんな感情が噴き出してくるか分からない観劇の妙味。
も~何とも言えない感慨に包まれつつ、まさに「百聞は一見にしかず」を体感。

観終わって改めて見る「必ずどこかにあなたがいる。」っていうコピーはかなり毒の効いた決め台詞なのでは・・・


ネタバレBOX

職員室。
微妙に整理できていない机がひとつあるなぁと思っていたら、そこが山さんのデスクでした・・・ホントに繊細で後には大胆なセット。

有り余る勢いでやり取りされる面白可笑し気な台詞の応酬。
どんなふうに捉えるかは人それぞれだけれど、コミカルを装ったその中に「教師達が抱え込んでいる闇」の匂いがプンプンしてきて、自分にはとても笑える情景ではなかった。

担任指導に掛け持ちの部活指導。学校問題と家庭問題に加えて趣味の演劇。
何一つ切り捨てるわけにもいかないし、何一つ解決もしていかないジレンマ。
問題の芽をひとつひとつ摘み取っていけなかったしっぺ返しというには有り得ないほどの悲劇。
ちょっと!襟を正さなきゃいけない部分があるのなら今のうちにっ!と思わず身震いしてしまいます。

中二階のある家 ある画家の話

中二階のある家 ある画家の話

三輪舎

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/01/28 (金) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/01/30 (日) 17:00

 『中二階のある家 ある画家の話』という劇を観ましたが、時代遅れの閉鎖的な所在が定かでないコミューン(村)があり、村全体が家族であるという信念のもとにその村で生まれた子供は血の繋がらない男女のもとに割り振られ、成人した男女は、村から決められた人と結婚し、これは5年おきに更新されるシステムとなっている村のある一家族に焦点が当てられた、なんとも不条理なことがまかり通っている世界が舞台の劇にに圧倒された。
 実の息子と娘、実の母と父でない兄妹と、その両親が登場人物で、一見喧嘩やイザコザもなく、トラブルもなく、怒られることもない幸せな家族だが、義理の兄がこの村の外に行っていて、何年かぶりに家に帰ってみて、その家族間における幸福性の違和感やこの村の理想的な平和で豊かで楽しそうな雰囲気に対する違和感を覚え、義理の妹を説得して、この村を家を出ていこうとする。しかし、義理の妹は外の世界に対して憧れはあるが、この村やこの家の現状に不満はないし、出ていく正当な理由がないと、義理の兄の説得を突っぱねる。それに、それはお前の考えをただ妹に押し付けているだけじゃないのかという父の台詞や、過去の苦い現実から逃れて、自己意思でこの村にやってきた1世で、この村は平和で、争いや喧騒がなく、治安もよく、犯罪もないこの村を理想的だと思い住んでいる母などから、価値観の違いがあることからむやみに人に自分の正義感を押し付けてしまうことが良くないことであること、だからといってみんな騙されているんだ、偽りの平和を維持するために知らず知らずのうちに無気力にされ、反発する意思やおかしいと思うこと、意見することがくだらなく思え、何も考えずに日々の生活が楽しければ良い、自分たちが脅かされなければ良いという事なかれ主義で、生ぬるく、生きてる実感も沸かず、娯楽もなければ、刺激もないそんな生活で、果たしてそれが本当に幸福かと問い続け迫る兄の考えも正しく、心揺さぶられ、ときに緊迫し、ときに笑い、今のはっきりとした形象はないが、流行に流され、あまり深く考えず、社会がどう変わろうと自分たちが幸せであれば良いという管理されていても気付かない現代の人々とこの架空の場所を舞台にした劇とあまりにも似通った共通点をいくつも見つけることができ、震撼し、深く考えさせられた。
 ただ、劇のラストは、少し不満に感じた。主人公の兄が、義理の妹を刺殺し、その血を吸いながら、片手で自分の首筋を掻っ切って息絶えるとか同じ悲劇的な展開でも、もっと、これは演劇なのであるから、劇的なラストになっていて欲しかった。

おつかれ山さん

おつかれ山さん

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/02/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

お見事!超忙しい高校教師のテンパリ、笑いました。舞台美術もすごい!細部まで凝ってて良かったです。ドタバタコメディ、良い時間をありがとうございます。

東京にいるよ。

東京にいるよ。

劇団BBF

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2022/01/28 (金) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

旗揚げおめでとうございます。
切なさや葛藤が伝わって良かったです。

ずっと正月

ずっと正月

ダウ90000

新宿シアタートップス(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/02/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前回の公演を配信で観て、どうしても生で見てみたくて観劇。めっちゃ面白かった。ずっとあの世界観に浸っていたい気分だった。面白くて、気持ちいい。

このページのQRコードです。

拡大