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BREATH

BREATH

キャラメルボックス俳優教室

新宿スターフィールド(東京都)

2022/09/14 (水) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

キャラメルボックスらしい素敵な劇でした。久しぶりに泣ける劇を観させてもらいました。

Letter2022

Letter2022

FREE(S)

ザ・ポケット(東京都)

2022/09/13 (火) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

ゆめみたい

ゆめみたい

めがね堂

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/09/15 (木) ~ 2022/09/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/09/15 (木)

価格3,500円

15日19時開演の初日舞台(90分)を拝見。

最初は、期待に胸を膨らませながら初任地に向かう大卒の娘と、娘離れの出来てない父親との、ほのぼのコメディーといった雰囲気で始まりながら、途中からは洋画のサスペンス物みたいな展開に一変。そして、終盤でタイトルの意味合いに「成程!」と頷く仕掛け。もっとも、その直後に更に…。

観終わって、改めて振り返っても、どこからが現(うつつ) で、どこからが"(●物語の)ゆめ"なのか、なかなか区別の付けづらい構成(注.文中の●はネタバレになるので伏字で)。
恐らくは、冒頭のシーンから殆んどが…とは考えるものの、終演後、台本を求めたが売ってなく、このため、自分の解釈を確認する術も無し。
劇場からの帰路に耳にした、若い男性客の「どこまでが"●物語"の語りなのか、ようわからん!」の声に苦笑しつつも頷くばかりだった。

なお、雑感だが、雷鳴もあまり鳴らし過ぎるのは、かえって…と、やや残念に思った。

役者では、希望と不安を抱えた新任教師役の小泉眞琴さんが(初日の緊張からくる演技の硬さ(私見)さえ、かえって)新鮮で印象的だった。

【蛇足】
今半の「すき焼弁当」も、弁松の深川飯(→亀戸升本の「すみだ川あさり飯」のこと?)も、確かに美味しいですよ♪

ネタバレBOX

Cast表をチラ見したとき感じた違和感、「新任とはいえ、どうしてオオイシ先生の担当教科が書いてないんだろう?」…は舞台の中盤以降で納得しましたw

【配役】
学院長のキミヅカ先生…出村貴(でむら・たかし)さん
英語のノムラ先生…加藤大輔さん
社会科のハットリ先生…音峯大樹さん
国語のヒサコ先生(何故か、なかなか登場しないなと思っていたら…)…江花実里(えばなみさと)さん
養護教諭のイヌイ先生…かわわさん(何度も舞台を拝見している役者さん)
用務員のハギノさん夫…高山五月さん
寮母のハギノさん妻…大畑麻衣子さん
登場時から何かいわくありげなハギノ夫妻。サスペンステイストの本作にふさわしい人物像。

新任のオオイシ先生…小泉眞琴さん
オオイシ先生のお父さん…佐藤匡(さとう・まさし)さん(何度も舞台を拝見している役者さん)
真っ赤なブルー

真っ赤なブルー

U-33project

王子小劇場(東京都)

2022/09/15 (木) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

主にU-33の皆さんを拝見していて、コラボ企画を本日観劇させていただきました。いつもより少しブラックな感じを受けましたが、いつも通り少し不思議だけどメッセージはしっかりしている感じで見させてもらいました。好き好きはあると思いますが、面白かったと思います

青ひげ公の城

青ひげ公の城

Project Nyx

ザ・スズナリ(東京都)

2022/09/08 (木) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

見たいと思いつつ時間が予算が・・・と迷っていましたが皆さんの評に耐えきれず大急ぎでチケットを取って見て来ました。行って良かったです。
エアリアルもマジックも黒色すみれさんも素晴らしかった。

Letter2022

Letter2022

FREE(S)

ザ・ポケット(東京都)

2022/09/13 (火) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『カセットテープ・ダイアリーズ』という映画がある。1987年、イギリスで暮らすパキスタン移民一家の青年が主人公。差別にがんじがらめにされ、抑圧と偏見に踏み躙られる日々。ある時知人が貸してくれたブルース・スプリングスティーンのカセットテープ。夜、部屋で何となく聴いた瞬間、人生に電撃が走る。目が醒めるような衝撃。居ても立っても居られなくなり、世界が一変していく興奮。人気ジャーナリストの自伝の映画化。ロックの魅力が詰まっていた。

今作にもそんなシーンがある。現在から戦時中にタイムスリップしたバンド青年。「どんな歌を歌っていたのか?」とせがまれて、渋々ミスチルの『終わりなき旅』を歌ってやる。その歌に衝撃を受けた若き兵隊が“生きる為”に脱走を決意する。ロックには力があり、人の生き方を変えられる。目を醒ましてくれるのかも知れない。洗脳を解く鍵になる。

主演の松田将希氏がフルポンの村上みたいなふざけたチャラ男で戦時中の緊迫した空間を掻き回す。ヒロインの市瀬瑠夏(いちせるな)さんはなかなかいない不思議なキャラ。オープニングの大久保銀河氏のブレイクダンスは恐れ入る程凄まじい。特攻隊員の予備要員(?)の華本みなみさんが何故かやたら目立った。

ロシア・ウクライナ戦争の勃発で、戦時中の話がかなり現実的に感じられる昨今。時代は変わろうとも人間の本質は変わることはない。

ネタバレBOX

粗をつつけば切りがないが、そういう作品でもない。オープニングの『千本桜』が良かったので、二つの時代を同時進行に描く手もあった。(『永遠の0』とかそうだった)。ラストを8月15日にはしないで、特攻せざるを得ない物語を組み立てるべき。観客に「これは自分でも行く」と思わせたら、現代のエピローグに繋がる。
Letter2022

Letter2022

FREE(S)

ザ・ポケット(東京都)

2022/09/13 (火) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

はじまりのダンスからグっとひきこまれました。

ネタバレBOX

熱のこもったこころに響く芝居でした。最後は奇跡が起こるハッピーエンドになるのかと予感しましたが、そうとはならなかったものの、ほろ苦くしっくりとくるラストでしたね。タイムスリップするタイミングが絶妙に感じました。後ろの映像が効果的に映えてましたね。
笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

吉祥寺シアター(東京都)

2022/09/10 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

座席から向かって左が漁師さんらの部屋で
右が開始当初は空き部屋な介護老人の入居する部屋となります
まーレトロでよく作り込まれていましたー
中央は間仕切り壁ですが筒抜けしてまする

なんか生活観の表現がすさまじくて
本当に人の人生を覗き見ている感じが凄かった2時間の作品

ネタバレBOX

ネタバレは
ずばり=メシテロ話です!
リアルに飲み食いして料理作ってます=両部屋
腹がすいてる時に見てはいけません(^-^;)
あーそれと
禁煙とかされてる方にも毒です
=漁師さんらがスパスパしてるから~デス(^-^;)

作中は11月でストーブが各部屋で灯っていました
コロナの影響も無くて誰ひとりマスクもせずに
口角泡を飛ばしても気にしない感じが
まさにレトロ観高いですー

OPの飯から幕が下りての暗転からー
船長さん=主人公のモノローグで
知らぬうちに隣に認知症の母親をかかえた役場の中年さんが
娘を手伝いに引っ越してきます・・・・
海が見たいと母親が言うので海の近くの
この部屋に越してきたのですが・・
認知症が進んでしまい一人息子の顔も忘れてしまって
せっかく海が見れると越してきた部屋からも
家に帰りたいと泣いてしまう母親に・・・
結局OPのモノローグの繰り返しで
船長さんの知らぬうちに
再び引っ越してしまい空き部屋になります
ラストは桜咲く春に
大漁の船盛りを前に
抜けた先輩の穴をバイトとして入っていた元学生さんが
新規の漁船メンバーに加入してのENDなのですが
ラストの演出で中央の壁が分かれてスキマを見せてのワンシーンがあり
いろいろと考えさせられる話となっておりました

ひたすら飲んで食ってモクやって
ドタバタと生きてる漁師さんらと対照的に
暗い感じの介護部屋は
いろいろと身につまされました

始終不機嫌で父親に反発しつつ
渋々祖母の介護を手伝っていた感じの娘さんが
学校を休学しても介護手伝おうかと言ってきたのには
家族だなぁ~と思えたデス

ちなみにチラシは船長さんですね-コレ
豚と真珠湾

豚と真珠湾

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2022/09/09 (金) ~ 2022/09/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

敗戦直後の1945年11月から1950年の朝鮮戦争激化までの、石垣島の群像を描く。登場人物は13人だが、一人一人が背負っているものが違い、かなり濃い存在なので、非常に多く感じる。元転向の傷を持つ八重山のインテリ、比嘉長輝を演じた矢野貴大が存在感があった。若いのに見事な老けメイクで好演。駐在巡査演じた船津基は、虎の威を借る小心ぶりが笑いを誘った。

最初は八重山言葉が目立って分かりにくいが、次第に方言は減っていく(ように感じた)。八重山が、沖縄の中でもまた状況が違っており、知らないことばかりだった。米軍軍政がウチナーグチの教科書作りを命じたが、長輝が「方言は文化だが、共通語は文明」と、反対したのは、言葉を巡る複雑さを考えさせる。
小作人組合を作るための芝居が成功して、小作人が「団結」して地主と交渉し、小作料を三分の一にする要求が通ったというのも小気味良い。日本から切り離された沖縄で、農地改革がなく、地主制がのこったというのも盲点だった。

舞台の背景に、南北を逆にして石垣島を中心にした東シナ地域の地図がずっと掲げられていた。いかに東京は遠く、台湾、中国上海はすぐそこか、一目でわかる。そういう場所での歴史と人間たちということで、東京からでは見えないものがある。
劇の後半、日本や政府、日本人に問いかけるセリフを、相手役ではなく、あえて客席に向けて語っていた。どきりとする演出だが、論点が多く、残念ながら覚えていない。
2時間半(休憩15分込み)

ネタバレBOX

実はこの芝居の人物たちは、見えない血縁で結ばれている。いわば出生の秘密。日系米兵のダンは、料理屋の女主人ナベの、ハワイに徴兵忌避で逃げた夫の息子で、英文の異母弟にあたる。ダンがナベに素性を明かす場面はどきりとさせてよかった。妹タマの父は台湾人のリンだが、これはサラッと触れるだけ。それを兄妹は知っているのだろうか?

いくつものカップルが生まれ、それが芝居を活気づける。タマと桑原(桑原は言い寄られたのに、結局振られる)、長輝と女密輸業者のアサコ、キクノとダン。

若い珍吉が、突然BC級戦犯で米軍に連行される。巣鴨に移送されて裁判にかけられる。こんな日本の端っこで、そんな下っ端まで死刑にしようとするとは。やり過ぎに感じた。
実際にそういう例があったのかもしれないが。復讐心は怖い。

「ふるさとを愛するのはいい。ふるさとは人を殺さない。国は人を殺す」のセリフはドキッとした。
「奴隷よりも土人がいい。土人は戦争しない」のセリフも記憶に残る。いずれも長輝のセリフだ。
夜鳴く鳥は朝に泣く

夜鳴く鳥は朝に泣く

吉祥寺GORILLA

王子小劇場(東京都)

2022/09/07 (水) ~ 2022/09/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/09/09 (金) 14:00

電車ホームからの転落事故で弟を喪った警察官、同日に踏切事故で大学同期の友人を喪ったライター、その二人が調査/取材の果てにたどり着いた真相は……というサスペンス系。
このテの型式に詳しくなくても楽しめるだろうが詳しいと逆に「ひっかける」トラップがあったり「それは反則!(笑)」でありながら「ヤラれたぁ……」と納得させる(私見)オチだったりでより楽しいかも?
また、2時間超の作品が多かった昨今、100分余という上演時間も心地よかった。
あと、全体としてはダークあるいはダウナーな物語ながら、それを緩和するパートを配したのはそこのキャスティングも含めて上手い。
なお、終盤の展開に「サスペンス映画の巨匠」と言われる有名監督の作風も想起。

ネタバレBOX

終盤でライターとその取材対象をよく似た衣裳で登場させ「もしや別人格の同一人物では?」とミスリードを誘う演出にヤラれた……(笑)
また、作風を想起した監督はアルフレッド・ヒッチコック。
笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

吉祥寺シアター(東京都)

2022/09/10 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い、お薦め。
舞台は、京都から3時間余りの漁港町にある平屋アパートの隣り合う部屋。物語は何か事件が起きるわけでもなく淡々と日常の光景が描かれる。いや 物語を紡ぐというよりは生活の断面、もっと言えばその瞬間の出来事を切り取ったもの。だからこそ、そこに現実が立ち上がってくる。そこには家族を中心に、少子化、高齢化・介護といった現在の日本が抱える問題が潜んでいる。もちろん説明にある地元の漁師たちが寝食を共にし住み込んでいる、それも家族の一形態として捉えている。

隣り合う部屋を見比べながら、敢えて違う人間関係を見せることで、問題の広がりや複雑さを浮かび上がらせる。観せ方は、何となく部屋を覗いているような感覚、だから過度な感情移入はしないのではないか。そこは計算ずくかもしれない。

地元の漁師たちの動的な賑わい、一方 認知症患者を持つ家族の静的な佇まいが対照的に描かれるが、それを体現する役者の演技が実に自然体で良い。ラスト、季節の移ろいが人の心情に重なるという巧い演出、見事だ。
(上演時間2時間 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、隣り合う部屋であるから同じ構造(対称)ー台所・換気扇、トイレの位置や押入れ等、細密に作り込んでいる。違うのは生活感の有無、例えば漁師たちが暮らしている下手の部屋は薄汚れた壁や換気扇、一方 上手は冒頭 誰も住んでいないから きれいなまま。庭へ出るガラス戸(木枠だけ)を開けると縁側、下手には外水栓や漁の道具、そして一本の木。上演前にはカモメの鳴き声。

物語は、漁師3人が飲み食い、そして笑いあう賑やかさの中に穏やかな暮らしが観て取れる。暗転し舞台幕に主人公・蘆田剛史<53歳>(緒方晋サン)のプロフィールが映される。そこへ1か月間だけのバイト・山下大吾<22歳>がやってくる。そして隣の部屋に認知症の女性・藤田瀧子<86歳>が住み、その介護をする息子・勉<55歳>、孫娘・さくら<21歳>が出入りするようになる。一見 対照的な動・静の生活感を観せるが、そこに潜む人間の寂しさや弱さが浮き上がる。

剛史の部屋に 弟分というか弟子のような2人、沖本亮太<42歳>、佐藤健二<35歳>が出入りする。長年の付き合いのようだ。年齢層をばらけ各年代が抱える問題を考えさせる。そして家族、例えば勉や亮太は一人っ子で、親の面倒を見るといった事情を描く。勉は町役場勤務の傍ら母親が暮らし始めた部屋に通い、娘にも手伝わせている。亮太は、母親が余命半年で 父親だけに介護を任せられないと 北海道に帰郷してしまう。家族同然の仲間が去り、縁側に座って剛史が叫ぶ「一人って寂しいに決まっている!」はジーンと心に響く。さくら も一人っ子でいずれ勉の面倒を見ることになると…。

物語の季節感は藤田家のカレンダーが11月。そして両方の部屋にストーブ、漁師の部屋には炬燵、TVが置かれている。部屋の設備は同じでも、家具等は異なり、藤田家にはベットやポータブルトイレが置かれている。そして何度か 食事の場面が描かれるが、そこに 生きる(暮らす)といった人間の営みを表現する。料理に湯気が立ち、洗濯物を干したたむといった日常のリアル光景が描かれる。日常の断面を切り取り、それを結び繋げることで展開していく物語。

季節は春先になったようで、一本ある木に梅か桜(区別出来ない)が咲いている。バイトだった大吾が第二金剛丸と書かれたジャンパーを着る。一方、藤田家は引っ越し空室になっている。母親の認知症が進み施設へ入所させたか、それとも…。隣り合う部屋で描かれた光景は、日本のどこかで見かける家族。とても滋味溢れる公演、観応え十分であった。
次回公演も楽しみにしております。
笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

吉祥寺シアター(東京都)

2022/09/10 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/09/15 (木) 15:00

130分。休憩なし。

真っ赤なブルー

真っ赤なブルー

U-33project

王子小劇場(東京都)

2022/09/15 (木) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/09/15 (木) 14:00

2劇団のコラボ企画で短編を2本。面白い。(1分押し)43分(転換4分)45分。
 U-33projectとroute(C)の2劇団が、それぞれの作・演出が書いた作品を他方が演出して上演する企画。単なる短編コラボでないところが面白い。どちらも若さを感じる脚本だが、感触は大分違う。
『U』作:結城(U-33),演出:平安(route)
 自分の意見を持てない少女・正見が自分を客観的に見て分析しようとする物語。若さゆえの苦悩が巧く表現されているが、客観的に見る正見と見られる3人の正見という構造が抜群に面白い。オチと言うかエンディングも見事。
『愚者の恒心』作:平安,演出:結城
 一人称で「僕」を使う少女ペケの生き辛さを描く。ペケは屋上で真里恵ちゃんに出会うが教室では同級生に疎まれ…、の物語。本来なら嫌な気分になるはずのシーンが続くが、なぜかそんなに嫌にならない作りは、脚本の力か演出の妙か。ペケを演じる市原麻帆の佇まいが魅力的だ。平安の書くセリフがさまざまに美しい。

笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

吉祥寺シアター(東京都)

2022/09/10 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とてもリアルなセットに驚きです。水回りや台所とかすごいですね。その中で演じられる日常を切り取ったようなお芝居。とても面白かったし、所々ぐっと来ました。内容もリアルにでも、決して無理をしていない内容で素晴らしかったと思います。

プラズマ再臨

プラズマ再臨

無名劇団

萬劇場(東京都)

2022/09/14 (水) ~ 2022/09/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

高校野球地区予選決勝、ピッチャーのいずな(尾形大吾氏)は監督の指示通り、敵の四番にデッドボールを喰らわせた。顔面骨折の大惨事に怒号が飛び交う中、甲子園出場を決める。その後精神が崩壊したいずなは家に籠もり、野球部の練習にも出なくなる。家は両親が出払い、ずっとニートの兄との二人暮らし。チームメイトや恋人のほむら(中山さつきさん)が訪ねて来ても門前払い。そんないずなの前に不思議な少女が出現。かづち(島原夏海さん)と名乗るその娘は、夜の闇を炎で照らし出す遊びを教えてくれる。夜な夜な遊びに耽るいずな。そしてその町で起こる陰惨な連続殺人事件。

「何か関西の劇団ってこういうのが好きなんだな」と共通点を多数感じた。

ネタバレBOX

話が物足りないのは描くべき部分が違っているから。いずなは犯罪に憧れつつも、結局何も出来ない方が良い。別に存在している犯人に理想の自分を重ね合わせた方が厚みが出る。結局何一つ出来ずじまいで無力さに打ちのめされて欲しい。突然の兄弟愛で纏める話じゃない。不在の両親こそ、この物語に必要不可欠な存在。かづちの正体なんて実はどうでもいいことで、日々のなんてことはない野球部の日常こそが描き込むべき部分。警察の存在も全く必要がない。
ゴホン!といえば【7月9日公演中止】

ゴホン!といえば【7月9日公演中止】

わらび座

わらび劇場(秋田県)

2022/04/09 (土) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

わらび座では修学旅行生を受け入れたり、地元の農家さんと組んで、農業体験など色々と取り組みをしつつ、近年は、何かと美郷町さんと関わりがあるようで、町のイベント等の講師をわらび座が勤めているようですね!

今年のミュージカルのテーマはゴホン!といえばで有名な龍角散で、テレビCMで何かと話題の秋田とは深~い関係がある会社だと聞いていました。

藤井玄信が主人公の龍角散のルーツの物語ということで、マキノノゾミさんによる東京に憧れた浅い男が成長していく物語。笑いあり、感動ありで見ごたえがありました。藤井玄淵と千代夫妻という玄信の両親役の演技にも注目です!玄淵役の戎本みろさんは、玄信の息子の正亭治のキャラも演じていますが、しっかりとキャラを分けています。

本当の龍角散って、秋田の大曲にある古い薬店さんの先祖がオリジンだと聞いていましたが、あくまでも舞台の設定は美郷町の六郷でした。

笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

吉祥寺シアター(東京都)

2022/09/10 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前回観た時とは違った感覚で観た・・・♪
それは自身が介護する立場になっていた事・・・昨年親父は亡くなったが♪
なので今回は漁師側より介護側に目が行ってしまった・・・席が介護側だった事もあるかも知れないが・・・♪
相変わらずのセット創りには感心してしまう♪

ネタバレBOX

どうでもいい事だけど、冷蔵庫から出てくるビールや発泡酒がバラバラな所・・・♪
簡易トイレから出した物はお茶で黄色くしていたらよりリアルだったかも・・・♪
とりあって

とりあって

かわいいコンビニ店員 飯田さん

OFF OFFシアター(東京都)

2022/09/08 (木) ~ 2022/09/14 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「かわいいコンビニ店員」などというイメージで明るく楽しい作品を期待していた自分が馬鹿だった。
この作品はハラスメントとは何かということで、簡単に解決しない問題をリアルに誠実に描いている。
この作品中、誰も悪い人はいない、他の社員からやり玉にあがった女性社員さえ僕は過酷な職場環境の産物だと思えた。
全ての人が被害者であり、加害者ともなる。これが現実だ。
責任者役の男性がみんなをまとめようと開いた会議のシーンが圧巻。きれいごとを言いながら、みんなの意見を吸い上げるようなことを言いながら、でも誰も発言できない空気を作る。
ああ、こんなシーン、現実でいっぱい見てきたなあと思いながら胸が締め付けられた。
ひとつの演劇作品として今の時代を象徴する作品であり、役者陣の演技は見ごたえがあった。拍手を送りたい。

笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

吉祥寺シアター(東京都)

2022/09/10 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

独特の劇空間を見せてくれるぺニノの公演。期待を裏切らない本年屈指の舞台だった。
今回はリアルな僻地の漁村のアパートの二部屋が舞台で、その日暮らしの漁民たちと、認知症の親を抱えた父子家庭が登場する。幕開き、漁から上がってくる小さな漁船の、船長(緒方晋)と弟子二人(野村真人・井上和也)。漁師らしい大声の遠慮のないやり取りで、現代のその日暮らしのありようも見えてくる。しばらく見ない間にこういう現実的な生活描写、会話の台詞がすごくうまくなっている。以前アパートの一室でミニマリズムでやっていたころは頭で考えた世界だったが、ここではリアルに日本の肉体労働者の生活を掴んでいる。開幕の時は空室だった隣り部屋に認知症の老母(百元夏江。埼玉芸劇の老人劇団の俳優で、日本舞踊のお師匠さんだった由、よく見つけてきたものだ。これだけでもびっくり)を抱えた地方公務員の父子家庭が転居してくる(この設定もうまい)。この親子も典型的な設定なのだが、実直に見えて何もできない父親(たなべ勝也)や、世間をすでに投げているような娘(坂井初音)が、それでも老親を中に家族からは逃げられないところなどうまいものだ。五年前に、岸田戯曲賞を受賞したのも肯ける。
漁師となる若者〈FOペレイラを宏一郎〉預かることになる、とか、接点のない二つのグループが初対面の挨拶で悩むとか、日常的な些細な事柄の中で、寒い冬の日々の三日ほどの時間が過ぎていくのだが、このどーしよーもない出口のない生活は確かにこの国のどこにでも形を変えて存在する。そこで生きて行くにははもう、テレビで見るマカロニウエスタンや文庫本の「老人と海」の助けなんかは役立たず、只、食って笑って生きていくしかない。「寂しい」と言う言葉の実感に老いの見え始めた船長が戸惑うところなど絶品。言葉では表現できないところが芝居になっている。キャストは関西の小劇場を中心に組まれているらしく、知っている俳優は一人もいなかったが、実にリアルである。とても地ではできない役ばかりだから、よほど稽古がうまくいったのだろう。あるいはキャスティングがうまいのか。これだけでも評価できる。
舞台は細かいアパートの飾りや、あまりなじみのない俳優たちの熱演でドラマチック空間になっている。この作者は宗教的な絶対的存在に関心があるらしいが、この貧しい部屋にこそ神宿る、と言う感じなのである。フランスでの公演を終えて、最終公演の由。若い観客も多く九分の入り。
蛇足だが、席ビラを作るなら、ぜひ配役表を配ってほしいものだ。折角俳優の名前をお馴染にしようとしても五十音順の俳優の一覧だけではとっかかりがない。配役を調べるだけでもずいぶん時間を要した。



旅に出る。

旅に出る。

ソラカメ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2022/08/31 (水) ~ 2022/09/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

小学生高学年の難しい年頃の懐かしいだけでない想い出をめぐる旅、そういう想い出は誰にでも一つくらいはあるはずで、そんなことを思い出させてくれる舞台でした

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