最新の観てきた!クチコミ一覧

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ケエツブロウよ-伊藤野枝ただいま帰省中

ケエツブロウよ-伊藤野枝ただいま帰省中

劇団青年座

紀伊國屋ホール(東京都)

2024/05/24 (金) ~ 2024/06/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

那須凛は、家と恋の間で苦しんだり、ダメ男辻潤から心は離れているのに、外見はそれを否定する前半がよかった。後半、大杉と一緒になると一直線すぎて迷いがなくなってしまう。
伯父役の横堀悦男が存在感があった。アジア主義者の頭山満と親交があって、その話もよく出てくる。幼い野枝を預かって育てたそうで、あの伯父があってこその伊藤野江だったという気がしてくる。

それにしても伊藤野江の芝居は、この7年で5本目。永井愛、宮本研ほかいろんな作家がそれぞれの野枝を書く。小説、映画も。村山由佳「風よあらしよ」はNHKでドラマになった。すごい人気である。華もあり嵐もあり棘もある。史上傑出したマドンナであり、スターだ。

ネタバレBOX

大杉は八幡製鉄の労働者にストをたきつけるが、大杉の死後数年後に、実際にストが起き、煙突の煙が止まったそうだ。そういうことを知ると、また感慨が深くなる。
魔法はひとつじゃありません!〜マジックアワーを探して〜

魔法はひとつじゃありません!〜マジックアワーを探して〜

劇団25、6時間

キーノートシアター(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ストーリー良かったです。役者さんも生き生きし気持ちの良かった
〇〇に投げた紙がはじけて顔に当たった…笑

未来少年コナン

未来少年コナン

ホリプロ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2024/05/28 (火) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

映像やメカの模型を一切使わず、見立てと人力で未来少年コナンを舞台に再現したところが見事。アニメのあれこれの名場面を思い出した。モンスリー(門脇麦)の回心(痛みの回復)やレプカ(今井朋彦)の力の哲学はセリフを補筆して深みがあった。「バカね」の名セリフもあって堪能した。

人間関係の変化を、長いダンスやパフォーマンス場面で見せていたのがよかった。コナン(加藤清史郎)とジモシー(成河)が最初の反発から親友と認め合うまでの競い合いなど。特によかったのは、がんボート上でダイス(宮尾俊太郎)とモンスリーが、磁気拘束具のリモコンを奪い合いながら、ダンスのようにもつれあって関係を接近させるシークエンス。

海、風、砂から、射撃音や足音、飛行機の音など、すべての効果音を舞台袖でミュージシャンがその場でつくる。紗幕を通して客席からも見えるつくりも、今回の成功した試みとして挙げておきたい。

幕開けのモンスリーとおじいの対話は、戦争を起こした大人たちを責める戦後世代と、過ちを繰り返すなと諭す戦争世代の対話として、日本の戦後のそれぞれの言い分と重なった。アニメ「未来少年コナン」が、敗戦と復興という戦後状況をそのまま映していたことに気づかされた。

ネタバレBOX

ラストのギガント上の対決はどうやるのかと思ったら、三角の面も持つ人物大以上の箱を二つ組み合わせ、あくまでアナログと見立てで押し切った。横に並べれば飛行機らしくなり、三角の面を横にすれば、上辺は滑り落ちる危険な場所になる。
デカローグ5・6

デカローグ5・6

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2024/05/18 (土) ~ 2024/06/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

5話と6話は映画化された2作に当たり、本シリーズの中核になるのかな?とぼんやり想像しつつ楽日を訪れた。(なおパンフによるとキェシロフスキ監督に「十戒」をモチーフにしたシリーズドラマの企画がもたらされた時、テレビドラマ撮影の資金がないがために興行収入を当てに映画を撮ったのだとか。自分は大昔観たが「殺人」の方は面白かった記憶のみ、「愛」の方は「殺人..の方が面白い」と感想を持った微かな記憶。で、舞台を観て思い出したかと言えば「殺人」はどことなく、「愛」の方は微かに「あったかな」と推察した程度。)

現代の神話である「デカローグ」。「ある殺人に関する物語」(演出=小川)は、都会にやって来た寄る辺ない若者と、司法修習生を終え晴れて弁護士となった死刑廃止論者の青年にフォーカスし、その動線を淡々と描いた最後、訴訟において出会う。若者はあるタクシー運転手を殺した。白髪混じりの運転手は乗せてほしいと言う客をいつも無下に断っている。一度は妻を病院に連れて行きたいという男に、食事中だと待たせ、パンを食い終えてエンジンを掛けたと思うと、走り去ってしまう。ある日の事。若者はあるカフェで紅茶を注文して断られ、ミルクをと注文し、荷物を確かめる。ロープがある。例のタクシーが停まっている。若者が近づき、「○○まで」と言うと男は暫く相手を値踏みするように凝視した後、ドアを開ける。表通りから裏路地に入れと指示し、停まった直後事に及ぶ。縄だけでは殺せず、若者は道端の石を男の頭部に振り下ろす・・。
死刑判決が出たらしい法廷を、警備に付添われて去る被告に、若き弁護士が思わず声を掛ける。自分の名前を呼んだ方角を驚いたように探す若者。死刑執行の日、若い死刑囚が初めて信用できる人と会ったと言い、呼び出された弁護士に自分の田舎での事などを話す。学校帰りに遊びが高じて友人が運転したトラクターで自分の妹を轢き殺してしまった事、家にいられなくなって都会に出てきた事・・あの事がなければ、きっとこんな事になっていなかった、と若者は言う。長官からの催促の内線を伝える担当官、今初めて人生を語ろうとしている死刑囚を前に、弁護士は何度目かの催促に対し苛立ち紛れにいっそ無期限の猶予を乞うといった趣旨を伝え、やがて役人達が物々しく入って来る。死にたくないと叫ぶ青年は引きはがされ、舞台装置の上方に先程から据えられた縄を首に回され、刑に処せられる。

デカローグにおいて観客は人間の時に滑稽で残酷で、運命や他者や己自身に翻弄される姿を、俯瞰で見る。音楽は如何にもな、というか、通り一遍な「寄り添い方」をする。神の視線の神とは無感情に人間を突き放す存在でなく(聖書の神は自分をかたどって人間を作ったとあり、慈しみ要求し罰する神である)、人間的眼差しがあるものの、しかしどこか距離がある。

「ある愛に関する物語」(演出=上村)は、十代の若者の独りよがりな「愛」の帰趨を描く。彼は団地の向かいのとある部屋に住む女性を望遠鏡で覗いている。郵便局で働く彼が窓口におり、彼女が「為替の通知が来た」と言って通知を差し出すと、リストを眺めて「無い」と答える、という場面が冒頭にあるのだが、後に同じやり取りが再現されその前段で彼が手紙を書いて彼女の部屋のポストに入れるという行動が置かれ、真相が分かる。彼は彼女が部屋に連れて来る男との逢瀬も目撃している。彼女が牛乳配達を頼んでいる事を知った彼は早朝の牛乳配達のバイトもこなす。彼と同居している年輩女性とは微妙な距離感があり、実は母ではなく、彼女の息子が不在のため、息子の友人であった身寄りのない彼を引き取っているのだと分かる。親代わりを自認する彼女は彼の引きこもりがちな質を心配しており、時々それとなく聞き出してみている。ただ、望遠鏡を通した恋がある、という事は感づいている。
ある夜、望遠鏡越しに、男と彼女が事に及ぼうとするのを見た彼は咄嗟に、ガス漏れの通報をする。技師が彼女の家を訪ね、検査に立ち入り、男は気分が冷めて帰ってしまう。この場面でだったか、女は己の中に惨めな姿を見たように、嗚咽する。
ドラマが動くのは、そうした諸々(無言電話も結構かけている)を奇妙に感じていた彼女に、青年はついにニアミスをし、己の存在を告白し「愛している」と告げる。笑うしかない彼女であったが、興味も湧いてカーテンを開けた窓の前で、彼にサインを送ったり悩殺ポーズを取ったりする。
彼女との接近は、カフェでのデートの約束を取り付けるまでに発展し、その夜、一張羅を着こんだ彼を見て同居のおばさんは安心したように彼を送り出す。
女は若い燕と遊びたい様子で、名乗り合った時点で相手の名前も覚えていない(と後で分かる)。彼は「覗き」をやるきっかけや、自分の思いを明け透けに語る。少年の憧れ以上のものを感じない彼女は、性愛には興味がないという彼の証言を聞き、帰り道、タクシーを見て「あのタクシーに間に合ったら私の部屋に来て。もし間に合わなかったらこれっきりね。」と彼を試し、後刻二人は部屋に居る。ここでの時間は破綻に行き着くが、その後の場面が本作の核になる。
・・部屋で彼女は若者からゆっくりと服を一枚ずつ剥がし、男女の関係は所詮物理的な結びつきに過ぎない、と告げる。彼女にとっては「誘導」であったようだが彼はその誘導を拒否し、部屋を飛び出す。彼が異性に寄せていたものの行き着く果てが残酷な「現実」だったに過ぎないのか、尊いものだと信じていた意志を彼女によって踏みにじられたという失望であったか・・
その日の夜、彼は浴室でリストカットし、湯に浸す。一命をとりとめて病院に搬送されたが、若い男を傷つけた事を察した彼女は、青年を探し始める。郵便局も休んでおり、窓の方角から団地の部屋の位置を定めて、おばさんのいる部屋へ行き付く。問題の夜、実はおばさんは彼が望遠鏡で覗いている存在が相手だろうと踏み、頃合いにベランダに出て覗き始める、というくだりがある。そして破綻の瞬間までを見ている。女の来訪を受けた時、「もう関わらないでほしい」と告げる。行きかけた女は戻って「彼の名前だけ教えて下さい」と言い、おばさんは呼び名(ファーストネーム?)を答える。
彼に会わなければならないと、急かれるように郵便局へ行き、彼の苗字を聞き出す。と、彼が退院したその足か、荷物を提げて職場に戻ってくる。対面する二人。照明は二人に絞られる。(このメロドラマチックな演出も好感)ここで青年が最後の台詞を言い、戸惑った彼女の表情を映して芝居は幕となる。
このラストは映画ではどうだったろう。ラストのその先は未知数である。彼の台詞は、女性を見切ったとも取れる。が、自分のそれまでのあり方との訣別、即ち新たな関係を結びたい宣言とも解せる。前者だとすれば、あまりに移ろいやすい思春期の「風邪」が治った彼を前に、深刻に考え過ぎた(そして彼を思っている)己を自嘲する女の残像、という事になるが、後者ならば、突如対等な大人として現れた彼との未来に、戸惑う姿とも見える。
純粋さと汚れとが入り混じる思春期の恋愛の心模様を思い出させるドラマであるが、思春期に限らず恋愛に付きまとうテーマでもある。

「殺人」「愛」どちらにも、物語の前面には出ないが、客観的には境遇的に恵まれない若者という設定があり、裏テーマになっているようにも思う。いずれも筋書は「よくある話」の類であるがどこか真実味がある。(「愛」の方はガス会社の人間が強引に部屋に入って行って逢瀬の邪魔しいが成功したり、「偽の通知」の件で郵便局を訴えた女性に局長のプライドから逆に女性を追い払う、等は微笑ましいご都合主義。)

殺される事になるタクシー運転手と、彼を殺す若者の接点については何も語られていないが、運転手の行動の幾つかは、衝動殺人なら特段必要な場面ではなく、計画殺人なら「殺してもいいやつ」と判断させる材料となった可能性を示唆する。
私の説は・・、二人に過去に接点(あるいは若者が運転手を見て知っていた)は無く、鳩には餌をやるが「タクシーに乗らなくても余裕で暮らせる奴」と見れば乗せる気が失せる偏屈おやじが、どういう巡り合わせか、殺されてしまった・・である。些か深読みすれば、彼は偏屈親父の中に同類の匂いを嗅いだ。殺人は屈折した精神が必死で導き出した結論だったのかも知れない、作者はそう観客が考える事を歓迎しているようには思う。死刑廃止の本質的議論は、犯罪の責を個人のみに着せられない、との思想を背景にしており、若者の正義感に寄り添ったドラマになっている。ありきたりなドラマではあるが、大多数の国が死刑を廃止している論拠に拮抗するだけの議論を、日本の死刑制度擁護論が為し得ていない現実があるとすれば、この「ありきたりな」ドラマを日本人としてどう観るべきか、厳しく言えば問われざるを得ないし、物事の本質に切り込めない緩すぎな日本のドラマ事情は決して「笑える話」でもないとつい愚痴が出る。
少々長過ぎたか。

ギンノキヲク(福祉フェスVer.)

ギンノキヲク(福祉フェスVer.)

ラビット番長

あうるすぽっと(東京都)

2018/09/28 (金) ~ 2018/09/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

主宰である井保三兎氏の親類者(著名人)も来場していたようだが、厳しく叱っていただきたい。所詮はスポンサーをヨイショする腰巾着である。画一的な描写、時代にそぐわぬ笑い、予定調和の進行。
まるで観ることが「福祉」のようであった。

コウセイ

コウセイ

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/02/23 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

現代舞踊を模したいのだろうが、肝心要の肉体に「美」はなかった。何と滑稽だろう。

天召し -テンメシ-

天召し -テンメシ-

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2023/09/21 (木) ~ 2023/09/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

語るに落ちた、とはまさにこのことである。
主宰者である井保三兎氏が安っぽいのだ。記念に藤井聡太氏の名を冠したペットボトルのお茶が配られたが、せめてもの「償い」か。これを飲んで口直しでもしよう。

寉峯~カクホウ~

寉峯~カクホウ~

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2024/02/22 (木) ~ 2024/02/26 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度

コロナ禍を除き観劇数が年間200を数えるが、その個人的境遇に照らし合わせても、最低水準に等しい出来を抱いた。時代遅れのセンスには辟易するばかりである。一手を競い、全身を賭け熟考する、夢に散った棋士たちの生き様を舐めるな、と。
観劇料がもったいないので、よしんば題材に惹かれてもここは強く自制を願う。魅力はゼロだ。

短編作品集『3℃の飯より君が好き』

短編作品集『3℃の飯より君が好き』

劇団印象-indian elephant-

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2024/06/05 (水) ~ 2024/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

昨年「犬と独裁者」という面白い作品を下北沢の小劇場で上演した劇団の公演なので、はじめての北区の公共劇場へ出かけた。
舞台の方は試演会みたいなもので、短編に作。1時間半ほどの公演だったが、中身以外に感じることも多い公演だった。
まず。印象という劇団はもう二十年もやっているそうで、昨年の世界劇作家裏面史は、あまり知られていない作者(ソ連のブルガーノフ。(近かじかどこかで作品上演があるというチラシを見た)の公私の生活をない交ぜにしていて、シバイになっていた。今回も期待して観にいったのである。しかし、上演は過去の作品も改変も含めて短編二本。全くつまらない、と言うわけではないが、俳優もプロではないだろう。ことに前半の半ば朗読会のような上演で初化粧する女子中学生のドラマは、高校演劇コンクールならともかく、一般公開で観客に見せるには、ブルガーノフ以上に客を狭めてしまう。そこが解っているのか?
タイトルになっている「三℃の飯より君が好き」は同棲男女二人の某日スケッチ。今の女性優勢、少子化時代の若者風俗が面白かったが、シバイ作りに無理がある。ことに氷の妊娠、勃起のくだりは前後と異質のファンタジーなのだが、出入りに全く工夫がしていない(アイデアとしてはこの場面白いところだが)ので、はぐらかされてしまう。前後のリアルに裏打ちされたところは結構うまく出来ているのに、多分、それだけだと横山もどきの掌編になってしまうと、入れたのだろうが、練りが横山に比べると、全然足りない。
公演を北とぴあという北区の地域文化センターのような場所の15階の一室で公演していて、チラシによるとこの区にも文化事業支援があって、この公演にも助成金が出ている。それでこの公演か、と納得した。しかし60席くらいのスペースで7割くらいの、主に義理の客らしい客相手にこういう公演をやることが区役所の文化行政としてどうなのか、演劇をどう考えているのか(児童向け公演など開発しているようではあるが)聞いてみたいところである。その安易な取組みが如実に表れたのが、このホールである。ホールと言うにはあまりにも便宜的な、稽古場といった場所で、天井は低く、舞台は平土間のママ、照明バトンは頭上に迫り、照明は漏れ放題、場内音声の処理のしようもない、
試演会ならこれで良い。しかし、普通の小劇場劇団の中の上の料金を取って興行としてみせるには、区役所も劇団も少し考えた方が良い。

ピテカントロプス・エレクトス

ピテカントロプス・エレクトス

劇団あはひ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2024/05/24 (金) ~ 2024/06/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/05/30 (木) 14:00

時を超える「穴」を通して問答を交わす猿人・原人・旧人・人類・未来人(?)……。
星新一の「おーい でてこーい」も想起しつつお得意の(?)能楽っぽい表現を愉しんで観ていたが終盤の「問いかけのラッシュ」が痛烈。
しかし事前に公開している「あらすじA」は比喩で裏に「あらすじB」があるって、もう一度観させる巧妙な策略では?(笑)

Dear・異邦人

Dear・異邦人

劇団「楽」

スタジオR(東京都)

2024/06/05 (水) ~ 2024/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

男女の二人芝居。手話の設定がいいですね。コミカルに始まるけれど、かなりシリアスな展開に。思慕と再生の話、ぐっときました。

短編作品集『3℃の飯より君が好き』

短編作品集『3℃の飯より君が好き』

劇団印象-indian elephant-

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2024/06/05 (水) ~ 2024/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

演出・鈴木アツト【Aチーム】

①『メイクアップ!』
児童青少年演劇の企画の為に作られた30分のリーディングもの。
中3の少女二人と少年一人の青春模様。化粧は男尊社会への隷従だとガチガチのフェミニストの村田詩織さん。長い付き合いで親友の佐藤美輝さんは演劇部でヒロインを勝ち取り、メイクしたくて堪らない。その『オセロー』主演の河野賢治氏はより作品のテーマを深める為、あることを決めた。

②『3℃の飯より君が好き』
新婚夫婦。仕事から帰って来た滝沢花野さん、これから夜勤の交通警備に向かう向井康起氏。滝沢さんの腹が突然膨れて中に氷の塊が入っているようだ。

ネタバレBOX

①子供向けなんだろうが、子供にもキツイと思う。もう少し深く突き刺さる問題提起をしないと。

②純文学なんだろう。凍ってしまうということの暗喩なり何なり。ラストのぐるぐる回りながら二人手を繋ぎ、歌い続ける奇妙な舞踏。演劇で純文学をやるとこうなるのか。
かれこれ、これから

かれこれ、これから

ONEOR8

新宿シアタートップス(東京都)

2024/05/31 (金) ~ 2024/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

老人ホームの話
世代によってはド直球に突き刺さる話
男性世代に特にお勧め

「AM0時のFMで」

「AM0時のFMで」

劇団Funplace

STAGE+PLUS(大阪府)

2024/05/11 (土) ~ 2024/05/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

私の観劇に先駆け、奥様がお友達と劇団Funplace『AM0時のFMで』チームAM初日を観劇しました。

奥様曰く「面白かった。ジゲキの卯月悠さんと岡田さちこさんが上手だった」
お友達曰く「とても良かった」との事でした。

私が拝見したチームFMでは、竹下舞さんと藤倖志郎さんが目を引いたが、皆さんお上手でした。

「AM0時のFMで」

「AM0時のFMで」

劇団Funplace

STAGE+PLUS(大阪府)

2024/05/11 (土) ~ 2024/05/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

チームFM千秋楽観劇

室山に電波ジャックへ強引に仲間入りさせられた早川·金井、そして乗り気な美智子!

無気力だった彼らが、いつしか一致団結し…

羽交い締められる早川さんと金井さん、そしてイキイキしだす様子が、とても自然で、最後は感動的でした😢
面白かった😆

TOMORROW

TOMORROW

劇団伽羅倶梨

KARAKURIスタジオ(大阪府)

2024/05/10 (金) ~ 2024/05/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初回観劇。
客足遠のいた老舗旅館。成仏できない先代は、自殺志望の客に頼み込み…

楽しいお話☺️
伽羅倶梨の皆さんは言わずもがな、それ以上に若い客演さん達がイキイキのびのび演じられ、皆良い人ばかりで、ホンワカ愉しかった😆
心ホクホク🥰

Four Hearts

Four Hearts

トランク企画

アバンギルド(京都府)

2024/05/09 (木) ~ 2024/05/10 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初日観劇

決まってるのは「ある夫婦の家に、ある夫婦が訪ねてくる」それだけ!

4つの心が織りなす台本のない物語。
1時間ぶっ通しのインプロ✌️は初体験😁

事前の観客ヒアの心象を元に、4人の役者さんが物語を動かし、手探りで着地点を模索するドキドキ💓感が堪らない💕

そして、そして…

トランク企画さんも、実はUrBANGUILDさんに伺うのもお初💓でしたが、楽しい時間を過ごせました😃

「絵画教室始めるの」とか
「1回40分」とか
🍺飲み続けるとか
色んな物をぶっ込んで…

最後は…
「拝みに行こう」
「3人で描いた絵」
等々、秀逸な納め方、皆が幸せでハッピー💕
ホットワインも美味😋

中之島春の文化祭2024

中之島春の文化祭2024

ABCホールプロデュース公演

ABCホール (大阪府)

2024/05/04 (土) ~ 2024/05/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

5/5 2日目の野外リバーデッキステージ😍

幕間に野外リバーデッキステージを拝見💓
沢山のアーティストさんから元気もらえた💕

11:00~
Cheze、名迫僚太

14:00~
アカペラセッション(まっ赤に燃える太陽ほか)

16:30~
FASE

マーヴィンズ ルーム

マーヴィンズ ルーム

劇団昴

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2024/05/24 (金) ~ 2024/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

シリアスなストーリーだけど淡々と、そしてユーモラスに展開される良質の舞台。大分前に観た映画版の『マイ・ルーム』より、こちらの方が好きかも。

デンギョー!

デンギョー!

小松台東

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2024/05/31 (金) ~ 2024/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/05 (水) 14:00

座席1階

小松台東で作・演出をする松本哲也は宮崎県の出身。パンフレットには電気配線工事会社の広告がさりげなく載っていたりして、これと松本の関係が気になる。彼はここで今作の取材をみっちりしたのだろうか。全編宮﨑弁で構成された今作は3度目の再演。小松台東のヒット作だ。

宮崎県にある小さな電気配線工事会社「宮崎電業」。現場に出る作業員たちの控室が舞台だ。冒頭、ここに現場上がりの営業部長が背広の男を連れてくる。東京で銀行に勤めていて故郷に戻った男だが、執行役員として迎えるという。下請けを含む作業員たちは「聞いてないよ」というけげんな表情で険悪なムードになる。
この物語の陰の主役は宮崎電業の社長だ。人情に厚く社員と意思疎通をし、とても慕われていることが分かる。そして、今は入院中とか。これについても、作業員たちはきちんと伝えられていないようで、営業部長への不満が際立つ。特に、同期である現場主任は面白くない。
「陰の」としたのは、この物語で社長は舞台に登場しないからだ。社長を中心に人間関係が続いていたこの小さな会社が、社長の入院という事態に少しずつひびが入ってくる。作業員同士の関係、営業サイドとの溝、社内結婚をしたベテラン女子社員と、ひとり親でぐれかかっていたところを社長が入社させた若い女子社員。それぞれの登場人物のつながりやお互いの感情が、縦糸になり横糸になり編み合わさっていく見事な会話劇が楽しめる。

社員のプライベートなことを堂々と先輩社員が詮索して語らせるなど、今ならパワハラかセクハラみたいになる昭和の雰囲気がとても温かく感じる。執行役員として入った男は暇を見ては控室に来て人間関係を結ぼうとするが、職人かたぎの作業員たちには「元銀行員=エリート」という先入観や、何といっても「宮崎✕東京」という都会への怨嗟の壁がある。だが、執行役員の男は何回もぶつかりながら壁を壊そうとする。その愚直な行動が、とても感動的で胸に刺さる。

現場を抱える小さな会社の本格的な会話劇は異色であろう。だから、3演でもお客さんは満足する。今日は平日の昼間、しかも三鷹という少し足場の悪い(劇場には失礼だが)ところだからかもしれないが少し、空席が目立った。だが、この芝居は三鷹からバスに乗っても見る価値がある。お勧めだ。

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