最新の観てきた!クチコミ一覧

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リア王~スマホVSリア王~

リア王~スマホVSリア王~

一般社団法人銀座舞台芸術祭

シアター風姿花伝(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

台詞のスピードが速いためlineを見る余裕があまりなかったが,とにかく迫力が凄い!のに撮影タイムあり!なので緩急がついていて面白かった。ラストの切なさがまた・・・シェークスピアを苦手としていたけど今回の舞台で好きになりました。

春の祭典

春の祭典

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

ピアノ連弾版の「春の祭典」もよかった。ダンスもよかったと思うけど、私にはよくわからなかった。「春の祭典」は少女をいけにえに捧げる、村の長老たちの話、ということだけど、ダンスはそれに縛られていなかったと思う。二人ではその設定は再現しにくい。最後に女性ダンサーが舞台奥に吸い込まれていくのは、死を含意していたかもしれない。

ショウ・マスト・ゴー・オン【12月3日~4日、12月7日、12月21日~24日昼公演中止】

ショウ・マスト・ゴー・オン【12月3日~4日、12月7日、12月21日~24日昼公演中止】

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2022/11/25 (金) ~ 2022/12/27 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

大いに笑わせてもらった。とにかく登場人物たちのキャラが立っている。そのキャラによるボケやずれや勘違いやわがままがうむピンチと、素っ頓狂なその解決策が笑いを呼ぶ。そして、何度失敗したり、いさめられても、全然懲りず、何度も同じ失敗をするのもおかしい。いつもの三谷喜劇は後に何も残らないが、舞台監督進藤(鈴木京香)の切ない出来事でペーソスが漂う。
それぞれの俳優が主役級の有名俳優をそろえた豪華キャストで、大変ぜいたくな時間だった。

下手の舞台袖の出来事で、本来とは逆に上手の舞台袖に舞台がある設定。舞台の様子は見えないが、適宜音が聞こえてくるし、(役の俳優たちは)こちらから舞台の様子を見ることができる。舞台・映画の「ラヂオの時間」は、本番中のラジオドラマの舞台裏のてんやわんやが見どころだが、本作はその演劇版と言える。映画で主婦作家を演じた鈴木京香が、今回舞台監督を務めているのも楽しめる。

らいふ

らいふ

NICO×frogs produce #関西の役者が踊ってみた

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2022/11/22 (火) ~ 2022/11/23 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

梅ちゃんの幸せな半生を10人でリレーした作品。
2回観て、オープニングは物語をぎゅっと縮めたんだとか、ちょっとしたまわりのキャストの仕草の意味がわかって、作品がより深く理解できた。
ダンスは素敵で、音楽も心に響いて、本当に感動!目が足りんとはこのこと!エンタメ最高!!

リア王~スマホVSリア王~

リア王~スマホVSリア王~

一般社団法人銀座舞台芸術祭

シアター風姿花伝(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

なんと客席からスマホで参加できる舞台!
「携帯電話の電源はオンでお願いします」の注意書き
途中LINEのオープンチャットで撮影可の写真をアップしたりアンケートがあったり
衣装も舞台も現代風
しかし人間の凄みと科学技術が進歩した凄みの対決(演出木村)という構図はなくても、シェイクスピアのスペシャリストのタッグは十分にリア王の本質を表現できた気もする
途中からは単に演技に注目していた
栗田やシェイクスピアの人間の凄みが勝ったか
ラストシーンはとても印象的だった

改☆インドの水曜日

改☆インドの水曜日

馬場会

カフェムリウイ「屋上劇場」(東京都)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

思いは大事だけれど、もうちょっと内容に触れた当日パンフであるといいな
初演知らないし
初々しくて楽しめはしますが、身内感あり

私の一ヶ月

私の一ヶ月

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/11/02 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

英国ロイヤルコート劇場と共催した劇作家ワークショップの成果を上演する第一弾。
須貝英の作品は断続的に三作を目にしているが、数年前観たやや小じんまりした二作と比べ、最近吉祥寺シアターで上演した舞台は中々ボリューミーで成長の跡を見た。今作、二年間のワークショップを経たという意味で特別ではあるが、手応えのある舞台であった。
三つの時空を上手、中央、下手に設え、明確に仕切られた形でなく空間的に乗り入れ可能な緩やかさがある。
村岡希美の演じる泉を軸に、その夫拓馬との新婚時代(実家に身を寄せ幼い長女を育てている)、拓馬の実父母が経営するコンビニと自宅がそれぞれ中央、上手。時は拓馬が自死して暫くした頃、また泉の一人娘・明結(あゆ)が成長し就職で上京しようとしている頃、そしてその就職先の図書館が下手にある。時は前後して場面が進み、一つの家族とその周辺の図が徐々に見えて来る。淡々とした場面の中にその背後に流れる個々の心情、互いの関係性が薄っすらと浮かび上がり、やがて濃い色彩を伴った風景が現われている。

近代能楽集「班女・熊野」

近代能楽集「班女・熊野」

CroixProjec†

APOCシアター(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

あの距離感での舞台は見応えあります

服が腐る-2022AW-

服が腐る-2022AW-

人間嫌い

サンモールスタジオ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

キラキラしてていいですね

かがやく都市

かがやく都市

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/30 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ほんわかしてて好きです

ASAKUSA THUNDER GATE

ASAKUSA THUNDER GATE

妖精大図鑑

浅草九劇(東京都)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

公演(劇中 台詞)をリスペクトすると「覚えていない」と…。それだけ楽しめたということ。
物語は、異星から地球のライヴを見に来るまでのトラベルファンタジーといった内容で、妖精大図鑑らしいエキセントリックセンチメンタル公演であった。

当日パンフによると天の川銀河の一角にて前口上、そしてオープニングからエピローグ 観察者たち まで23のシーンで繋いでいるらしいが、観ている時にはそんなことは意識しない。何しろ観客をも巻き込んで実際のライヴ感覚を共有させるから、思わず楽しんでしまう。全体的にポップな感じであるが、多くのダンスシーンは一見クラシック・ダンスのように思えるが、足元を見れば床に足裏をしっかりつけて力強い。

「ASAKUSA THUNDER GATE」へ向けての搭乗アナウンス、会場自体が宇宙船で観客も旅行客の一員である、そんな錯覚を覚える。スクリーン映像で旅行(観光)案内を分かり易く見せる。そして楽しんでもらえるよう、心を込めて急発進すると…。カラフル衣装が飛び跳ね、回転し といった鮮やかな世界へ誘ってくれる。
(上演時間1時間25分)22.11.28追記

ネタバレBOX

舞台は中央奥にスクリーンがあるだけ。そこに宇宙空間の仕組みやこれから展開する物語(旅行)の概要が映される。

物語の表層は、地球で開催されるライヴのチケットが当たり、地球へ遠征し会った事のない友達と待ち合わせをし、ライヴを観る迄の話。宇宙人が地球のそれも日本の浅草に現れる。友達は雷門の風神という奇抜な設定。何となく異文明・文化といった違いを超えた友情を思わせる。勿論、異星人と雷神という人ではないが、そこにはライヴを楽しむという共通の目的がある。そしてチケットを忘れるという失態を色んな形でフォローしてもらい…。壮大な宇宙空間の中に、身近な問題を引き寄せて観せているように感じた。
ちなみに 入り口でサイリウムライトを渡され、役者・観客が一体となって公演を盛り上げる、そんな趣向も楽しかった。

妖精大図鑑の公演の魅力は、現実離れした設定ゆえに、観客が自由に想像力を膨らませることが出来る。自分が思い描いた世界は、コロナ禍における観光事業…インバウンド〈問題〉を連想してしまう。
コロナ禍で外国人観光客の受け入れは制限してきた。同時に外国人も日本への観光を自粛していたかも知れない。外国人観光客にとって「浅草」は日本の一大観光名所になっている。勿論、日本と諸外国との異文化、違う母国語での友情の育み、物語からはそんな“今”が見えてくるようだ。

今までの公演は、比較的小さい劇場での上演が多かったと思うが、それらに比べると九劇は大き(広)い。そして描く場所を意識している。十周年 新作単独公演と銘打った内容は、従来のダンスパフォーマンスという観せ方、そこに映像を活用した目先の新鮮さ、そして分り易さを加えている。ミラーボールを使った星空、一方 丸提灯という風情ある小道具を併用し観(魅)せる。

特筆すべきは、計算しつくした身体表現で魅了する。ソロまたはアンサンブルという形は変わるが、全ての動きに意味があるように思わせるところが上手い。そしてダイナミックに繊細にという動きが色々な感情を表現しており、キャスト(ダンサー)達はシーンに応じた感性を知覚して踊っているかのようだ。
次回公演も楽しみにしております。
リア王~スマホVSリア王~

リア王~スマホVSリア王~

一般社団法人銀座舞台芸術祭

シアター風姿花伝(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

ASAKUSA THUNDER GATE

ASAKUSA THUNDER GATE

妖精大図鑑

浅草九劇(東京都)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

綺麗な舞台でした。

ASAKUSA THUNDER GATE

ASAKUSA THUNDER GATE

妖精大図鑑

浅草九劇(東京都)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前々からイラストレーションに惹かれるものがあり、今回舞台を初めて拝見しましたがセンスがめっちゃ良い
アニメっぽい衣装はキャラによってモードな着こなし、何ともオシャレ番長な風格
広めのステージ目一杯に繰り広げられるダンスには絶妙なる「変!」の要素が、
不思議な可笑し味が加わって、う~んやっぱりオシャレ!
ふんだんに取り入れられたダンスの数々は物語と一心同体、段々と変化していくのも大きな見どころでした

宇宙を舞台にした壮大なスケール感と
初めてのお使いならぬ初めてのコンサート遠征というワクワク感
初めてのお使い同様?ハラハラドキドキの一大アドベンチャー作品に仕上がっていてかなり楽しめます
観客もいつの間にか巻き込まれてしまうという仕掛けも心憎くてお見事

美意識は高いのだけれどユーモアたっぷりでとても共感できる作品性
こういう劇団さんにタップリの制作費が用意できると、今まで見たことないくらいのすっごい作品をつくっちゃうのではないかと思えてきます

服が腐る-2022AW-

服が腐る-2022AW-

人間嫌い

サンモールスタジオ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

こちらを観に行くのに何を来て行こうかと迷ったのは私だけ?迷った挙句がそれかい?と言われたら、はいこれでしたなんですが、当たらずとも遠からずと勝手に思っています。
服が腐る(流行遅れになる?)ことはあまり気にしていない(を装っているかも?)の私ですが、さすがに何でこれ買っちゃったかな・・・と思うことはあります。その時にとっとと手放せる(寄付できるリサイクルショップに持って行く)服と、もう着ないだろうと思いつつタンスの奥深くに眠っている服とがあります。捨てられないことの方が多い私はミニマリストに憧れます。でもきっと同じデザイン同じ色の服を着続けるなんて無理。ときめかない服を捨てたら半分くらいになると思いますが、ときめかないけれど必要な服というものも存在するのです。などということを日頃思っているので、「服が腐る」はとても興味深く、共感したり反感を持ったりしながら大変面白く観劇いたしました。
「クローゼットを見ればその人がわかる」とか「服を大事にはできない(長く着ることはできない)けど、いつどんな服を着ていたか全部覚えている」等、なるほどなあと思えるセリフもたくさんありました。

ネタバレBOX

服に対しての考え方が全然違うふたりが、ぶつかったり苦しんだりしながら新しいブランドを作っていこうとする姿が良かったです。
お客さんを褒める言葉がほとんど「かわいい」でしたが、最近そういうところで服を買わないので、実態は分かりません。お芝居観ることに予算をつぎ込むため、もっぱら生協か通販なので店員さんと話すことがほとんどないもので。
売れなかった服は燃やされちゃうのね。仕方ないこととは言えため息が出ます。
わいわい新型レ◯サス試乗会in四条河原町

わいわい新型レ◯サス試乗会in四条河原町

劇団武蔵野ハンバーグ

OFF OFFシアター(東京都)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

AVでオナニー中の中学生が洗濯物を干しに来た母親と出くわしてパニック。母親も動揺して一旦退室し、何事もなかったかのようにやり直す。「何も見なかったわ、洗濯物しか見ていないもの。」と母親。「いや、そんな筈ないだろう!」と息子。そんな展開が延々と続くコント風味のスラップスティック。
(多分)主人公の中学生役は栗茂重至氏、アンガールズ田中似。
母親役は古本美優さん、丁寧で好印象。
父親役の松下世界館氏はずば抜けてプロフェッショナル、見事。ある意味主人公。
本筋には要らぬキャラの並木飛暁(たかあき)氏のルックスが物を言う。この死んだ目が今作には必須。
主宰の高橋一八(高橋左右両打席)氏にリスペクト。自信を持って頂きたい。作品は完成している。あとは笑いのガイドラインの確立。

ネタバレBOX

何か面白いことをずっとやっているのだが笑うには至らないもどかしさ。一人、別の世界線のキャラを出した方が笑いやすいかも。笑いは安心であり、共感でもある。
笑いにオリジナリティーが足りない。TVで面白かったネタを集めて被せている感じ。勿論それはそれで悪くないのだが、観客が求めているものとは違ったのだろう。こんな所に集う奴等は、誰も未だ観たことがない“今”眼前で誕生した“何か”に飢えているフリーク。面白いんだか面白くないんだかさっぱり解らない“何か”に。
千一夜

千一夜

ONEOR8

新宿シアタートップス(東京都)

2022/11/26 (土) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

巧妙なストーリーで面白かった。それより、新宿シアタートップスに初めて行ったが、あんな感じで4階まで上っていくのか。随所に劇場係員を配置して、なかなか大変だなあ、と。

千一夜

千一夜

ONEOR8

新宿シアタートップス(東京都)

2022/11/26 (土) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#恩田隆一 #冨田直美
#伊藤俊輔 #山口森広
#矢部太郎 #成田沙織
#高畑裕太 #奥田努
#高畑こと美(敬称略)
初日。明かされるドラマと明かさずに匂わすドラマ。そのバランスが絶妙。だから、スピンオフが欲しくなる。その裏側には何があったのか、あの人のその後はどうなるのか、やじうま根性を刺激されて帰路の電車で脳内は迷走からの暴走中。
人は幾つもの顔を持っている。それを知りたくなり見たくなるのが人情。それはきっと、自分の中にある醜悪な下品さの言い訳にして安心したいから。
冨田さんが魅せた虚勢の仮面と孤独が抜群に素晴らしかった。
山口さんの誠実さと愚かさが胸を締め付けた。
伊藤さんは、ひ弱な不思議ちゃんからマッチョへのキャラ変が完成された。
アノ曲が手を替え品を替え、あのシーンのBGMとして流れる。いま完全に脳内スパイラル。

ああオルタンシア!ナゾトキぐるぐるびゅんびゅん大劇場!!(でも中ホール)

ああオルタンシア!ナゾトキぐるぐるびゅんびゅん大劇場!!(でも中ホール)

神戸文化ホール

神戸文化ホール(兵庫県)

2022/11/26 (土) ~ 2022/11/26 (土)公演終了

満足度★★★★

子供向け謎解きゲーム演劇
前回?これに似たやつ京阪沿線でやっていたやつ参加して面白かったので参加したけど、難しい…😓
年齢にもよるけど、子供解けた?僕はヒントもらいまくってなんとか…
僕がアホなだけかも…

服が腐る-2022AW-

服が腐る-2022AW-

人間嫌い

サンモールスタジオ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

タイトルは「服が腐る」だが、その服を着た女優8人は腐るどころか輝いていた。出演女優は8人〈別に客演男優1人〉だが、主宰・岩井美菜子女史(作・演出)が前説を行い、客として そのまま舞台となっているアパレルショップから出ていくところから物語は始まる。公演は、多くの服に着替え、まるでファッションショーを観ているかのような華やかな世界であるが、その服には消費ならぬ賞味期限があるという。その賞味こそが流行で、それに敏感な乙女心を描いた物語。

舞台美術がアパレルショップを再現したような見事な作り込み。特徴的なのが客席との間に通路のようなスペース、そこをファッションショーで見かけるランウェイに見立てウォーキングするよう。その颯爽とした歩きとポージングは見事な演出である。一見 華やかな世界を想起させるが、その舞台裏であるショップ店員の喜びや遣り甲斐、一方 爆買いに観る心の寂しさ悲しさをしっかり描く。その両面こそ人間そのものであり、物語に込められた肝のように思う。

服が腐ったら捨てればいいが、人が腐っても捨てることは出来ない。クローゼットの中は着飾る洋服でいっぱい、が その中を見られるのは (人の)裸を見られるようで恥ずかしい。洋服とともにある記憶はその人の人生そのもの、を思わせるような劇中の台詞は実に印象的であった。やはり「劇団人間嫌い」は、劇団名とは真逆の人間観察に優れている。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は、だんだん高くなる階段状の作り、マネキンや多くのハンガーラックに掛けられた洋服、中段には商品置台がある。そして最上部に姿見や試着室(カ-テン)がある。上手にカウンター、客席側に別場所を表すテーブルと椅子2脚が置かれている。全体的にスタイリッシュな印象である。

物語は、アパレルショップで働く人々の日常、そして芸能界(深夜TV)に出演している女性とその友達の起業(ファッションブランド)が緩く繋がるような展開である。
ショップ店員の衣織(川勾みちサン)が、服の流行り廃りを臭いで嗅ぎ分ける特殊能力がある。店頭への品揃えの役に立っている。オーナー桐子(小山ごろーサン)、社員・せいか(藤真廉サン)、バイトきぬ(田村理子サン)そして先の嗅ぎ分け店員が接客や広告デザイナーとの遣り取りで、洋服とはファッションとは を考える。バイトが何気に覗いてしまった顧客・シホ(芦田千織サン)の生活や思いを描くことで、物語に広がりと深みを増す上手さ。

一方、芸能界で生きる美玲(武田紗保サン)とその友達まりな(村上桜佳サン)のファッションに対する考え方の違い。同時にそれは歩んできた道であり、生き方の違いでもある。久しぶりに会った懐かしさ、同時に洋服に関わる経歴を生かした夢(起業)へ.…。流行の最先端で活躍したい 美玲とパタンナーとして作った服に愛着を持つ まりな、そんな2人の考え方の違いに「服」に対する拘りを落とし込む。さらに流行に振り回されないミニマリスト・藍(高坂美羽サン)を登場させ、ある種の熱に浮かされないといった女性の考え方。そこに人それぞれの考え方、違う感性を描く。この多様性こそ公演のテーマであろう。
なお、せいか が彼氏と別れた理由、”ときめき”がなくなったということだが、その予兆というか伏線はあったのだろうか。「服」は飽きれば捨てられるが、恋人=人も簡単に捨てられるのだろうか?…気になるところ。

平日は同系色のスーツにYシャツ、休日も毎週変わらない服を着ている自分には、何が流行っているのか分からないし、拘りもない。しかし、怒られるかもしれないが たかが「服」されど「服」である。服に興味を持つ人もいれば、無頓着な人もいる。身近なテーマというか物で、人間観察をしたこの公演、観応があった。
次回公演も楽しみにしております。

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