最新の観てきた!クチコミ一覧

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ミステリークレイフィッシュ

ミステリークレイフィッシュ

ACTOR'S TRIBE ZIPANG

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

怪しい雰囲気、狂気じみた登場人物…謎多きミステリーで、ワクワクしながら観劇できました。

ネタバレBOX

舞台から通路を使うのも、臨場感が感じられて、良かったです。
いつでもどこでも誰とでも

いつでもどこでも誰とでも

演劇ユニット「みそじん」

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

女性3人の会話劇…とても面白かったです。脚本も演出も、素晴らしかったです。

ネタバレBOX

会話劇に加えて、歌あり、ダンスあり、太鼓演奏あり…見事でした。
気を失って倒れた、大変な事態のシーンなのに、変顔だったのは、本当に可笑しかったです。
自分がかわいいクッキー屋さん

自分がかわいいクッキー屋さん

江古田ぐるぐる

小劇場 楽園(東京都)

2022/11/17 (木) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/19 (土) 18:00

幼稚園で食べたクッキーの味が忘れられず当時の先生からレシピを教わりクッキー店を開いた主人公の盛衰記。笑いもふんだんにありつつ業界の世知辛さなどを描いて江古田ぐるぐる版の池井戸潤?(笑)。

ネタバレBOX

だもんで主人公が窮地に陥ってもいつか大逆転して溜飲を下げることを期待していたらほろ苦い終わり方……ヤラれたぁ!(笑) いやしかし、これはこれで「そういうのもアリだな」と納得できて満足♪
あと、多数のカラフルな直方体を使った舞台美術も妙案で、ネットなどでの批判をそれぞれの1つの面に貼っておき、ある場面でそれを見せるというのも巧かった。
ASAKUSA THUNDER GATE

ASAKUSA THUNDER GATE

妖精大図鑑

浅草九劇(東京都)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ヲタ活の遠征話をグローバルに宇宙規模にして、ダンスを交えた舞台、面白かったです!

しびれ雲【11月6日~11月12日昼公演中止】

しびれ雲【11月6日~11月12日昼公演中止】

キューブ

本多劇場(東京都)

2022/11/06 (日) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ケラ舞台を久々に、という所で、折しも夏に上演した「世界は笑う」の配信があり、本作の追加公演発売があり、ほぼ同時に購入。後でよく見るとこっちは中々お高い入場料(衝動買いしてしまった)。
さて「世界は笑う」の出来がえらく良く、直前に観たせいもあり、開幕早々緒川たまきの特徴ある声が「同じキャラ」の使い回しに聞こえる(うまい料理でも続けてはちょっと..)。Nylon100℃を初めて観た舞台に感じた「緩さ」も感じる。多くの評とのズレを感じる所だが、今まで観た(大して観ちゃいないが)ケラ作品で当たりは少なく、今回はハズレの回かとの予感を過らせつつ観始めた。
2時間弱で漸く休憩に入る長編(上演時間はチェックしてなかった)、前半を耐えて後半ガラッと様相を変えるパターンを期待。二幕ではフジオの初恋、夫婦喧嘩の仲裁、父親のボケ(認知症)と見入らせる優れた場面が訪れる。ただ、記憶喪失のフジオという存在を除けば全体に昭和的な日常の要素だけを貼り付けたような劇で、敢えてそうした「意図」の片鱗を探りながら観ていた所がある。そうした「何事もなさ」や捻りのない笑いは、「ついに枯れたか?」との念がふと過ぎったほど。基本、半径何メートルの日常の風景と言って良いのであるが、それに相応しいタッチだったかどうかの点で、多分自分の好みとは異なった。

ネタバレBOX

オープニングチューンは小津映画を思い出させる雰囲気、楽器編成で、この劇は日常性のドラマにこだわった小津や成瀬の映画の世界へのオマージュか、と予感させた。が、結論的にはオマージュには(私の目には)なっておらず、従ってこの芝居の本当の狙いは?・・とずっと探りながら観ざるを得なかった。
後半ぐっと聞かせる台詞劇の場面を三つ挙げたが(この芝居を構成する三つの物語)、実は父親のボケの部分は泣かせに来てるなあざといなと鼻に付いてしまった(ひねくれ者なので)。
で・・感じた「緩さ」の原因はこの創作方言にあると思い至る。「・・だり。」「・・がや・・」「・・しくさりなさって・・」、などの創作方言はベースが西日本(「・・っとらん(否定形)」等)。これは「キネマと恋人」で島の住人が使っていたもので、主人公の女(緒川たまき)が銀幕の中の男と不思議な付き合い(女にとっては恋)を始めるドラマにおいて、東京と島の暮らしとの対比は重要な要素で、これを印象づけるのに効を奏していたのだが、今回の舞台では全編、住人同士の日常語として終始話される。つまり、別の言語であっても良い所、ケラ氏はこれを選んだ訳である。
方言が趣きをもたらす作品は多々あるが、それがこの芝居の場合、架空の方言だと分かるため「もどき」になる。「茶化し」として機能していると感じてしまうのだ。
島に流れ着いた記憶喪失の男が元東京に居たらしい、という話で終盤テンションが高まって行くが、予想通り彼の身元を劇中明らかにすることはなく、彼が島で生きて行く決意を語り、唱に繋がって芝居は終わる。
この劇は、このストーリーをベースに取れる箇所で笑いを取りに行ってる劇、とも私には見えた。が、もどき方言の「おかしみ」に頼った笑い自体が「もどき」に感じられ(即席ラーメンみたく)、実はあまり笑えなかったというのが正直なところである。真実味がベースにあるか否かはやはり笑いにとっても重要、というのが私の結論。

追記:今更ながらチラシに書かれたケラのコメント(執筆前らしい)を読むと、小津、岸田國士、アキ・カウリスマキを意識した作品になるだろう、とあった。作者の理解によるこの三人の共通点は、突き放した描写と、笑いだろうか。意地悪く言うつもりはないが「違い」の方が意識されてしまう・・・酷薄な状況とその当事者の意識(ミクロな希望)のギャップが笑えるアキ・カウリスマキほどの酷薄な状況はないし、日常風景の中に人間の微細なさざ波を掬い上げ、遠目に映し出す小津映画の根底にある「リアル」とは逆を行ってるし、群像劇と岸田國士はイメージ的にうまく繋がらない。
やはりポイントは「リアル」で、私の耳には方言がそれを終始邪魔していた。
WAO!フェス

WAO!フェス

劇団WAO!

味園ユニバース(大阪府)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/25 (金)公演終了

実演鑑賞

味園ユニバースに初めて行きました!
いつもの劇団WAOさんの舞台とは違って、歌ばかりのメドレー?でしたが、たくさんの舞台を観ているようでとても楽しかったです。
また来年もやってください!
ありがとうございました。

ベンガルの虎

ベンガルの虎

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2022/11/23 (水) ~ 2022/11/28 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

さほど頻繁には観ていない流山児事務所だが、atスズナリというと幾つかの舞台を思い出す。高取英追悼「帝国月光写真館」(2021)、鄭義信を演出に迎え黒テント俳優や結城座も加わった「チャンバラ~○○水滸伝~」(2015)、他界した瓜生正美の他保村大和、伊達暁らが客演した坂口瑞穂(黒テント)作「お岩幽霊~ぶゑのすあいれす」(2010)等..。
小林七緒演出による唐十郎作品の舞台はほぼ未知数な状態で観劇に臨んだが、中々の出来であった。弾けた台詞回し、動きは唐作品らしいが、梁山泊などのテント公演と異なるのは、ノリを優先して言葉(台詞)の読解の暇を与えない演出でなく台詞が聞こえ、唐作品の詩的な響きを味わう事ができたこと。唐十郎作品はリーディングで聴いても趣き深いものになるのでは・・?という感触を持った(いや勿論物足りなく思うだろうけれど)。1,2年前あたり風間杜夫出演で埴生の宿を竪琴の生伴奏でしっとりと聴かせた新宿梁山泊の長丁場の上演では、(梁山泊では毎度そうであるが)「穢れ」の要素(この演目での「らしゃめん」のような)をきらびやかに、記号化して見せるのだが、言葉を聴かせる今回の上演ではある生々しさを残していた。
現代では実はホステスであるヒロインが、彼女を見出した青年によって彼の元教師となり、青年と同道する縦軸があり、二人の純愛が底流にあって最後に顔を出す。その狭間に激動の歴史に翻弄された人間のドラマが象徴的人物を配して描かれる。で、このヒロイン役の女優がどうしても青年と最初は同世代に見えて仕方なかったが、劇が進むにつれ年上の女に見えてきた。井村タカオが狂言回しと言って良い立ち回りで芝居の各所に油を差し全体に貢献していた(笑えた)。

ハーツ・ハート・ハード!

ハーツ・ハート・ハード!

イノチガケ

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2022/11/29 (火) ~ 2022/12/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/29 (火)

価格4,000円

29日19時開演の初日舞台を拝見(80分)。

初日ゆえ詳細は伏せるが、序盤は時事ネタで細かい笑いを取りつつも、後半に入ると一転、舞台は登場人物たちの”魂と魂のぶつけ合い”の場に!
予期せず充実した80分を過ごすことが出来た。感謝!

ネタバレBOX

【配役】
藤原夕月(ゆずき)(看護師。母親が入院している)…葉山あかりさん
藤原美幸(夕月の姉)/葬儀屋…月海舞由さん
本郷翔太(美幸の彼氏。電通勤務+●●●●のコーディネーター)/電通…草彅智文(くさなぎ・ともふみ)さん
鈴木実(夕月の勤める病院の院長)/教祖…岩田和浩さん
舞台版「ひとくず」大阪公演

舞台版「ひとくず」大阪公演

映像劇団テンアンツ

近鉄アート館(大阪府)

2022/11/29 (火) ~ 2022/12/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

最後はスタンデインクオベーション。泣きました 鼻水垂れまくり
もう一度観たい‼️

かがやく都市

かがやく都市

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/30 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度

50分と短いので良い。

The VOICE

The VOICE

ブス会*

遊空間がざびぃ(東京都)

2022/11/24 (木) ~ 2022/11/30 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/11/29 (火) 14:00

座席1階

これまでのブス会作品とはがらっと趣が違う、ドキュメンタリータッチでつづられる杉並区民の声。タイトルの通り、これは「声」が主役であり、登場する俳優たちはいろんな役柄を切り替えながら縦横無尽に声を発していく。

ユニークなのは、ペヤンヌが開幕時に舞台に登場し、この演劇を作ろうとした動機や経緯を訥々と語り始める。しばらくは、これが舞台の前口上だと思ってしまう。実は、ペヤンヌも俳優の一人として舞台に立っているのだ。その後、彼女は終幕まで客席の最前列で体操座りをしてじっと演劇を見つめている。劇作・演出の人に本番中も演技を凝視されるなんて、俳優たちはやりにくいだろうなと思ったのは自分だけか(笑)

ペヤンヌは先の杉並区長選挙で当選した女性区長を勝手連的に応援し、ユーチューブで選挙活動などを映像化している。しかし、今回の舞台は区政に批判的な声だけでなく広く取材したであろうさまざまな生の声を盛り込んでいる。区政や国政に何の関心もなかった女性が、デモに参加したり「自分の1票で区政を変えなければ」と発言するようになっていくところなどは、さながら民主主義の教室のようだ。

東京都の都市計画道路は何十年も塩漬けになっていたものが突然動きだすということが普通にある。予定地にかかっているところに住んでいる人には寝耳に水だ。都市計画道路の計画は公表されてはいるが、そんなものは誰も見ていないからだ。
しかし、行政は「以前からあった計画を実行するだけです」と上から目線で強行しにかかる。知らなかったのは都民が不勉強なせいだといわんばかりの態度である。劇中でも出てくるが、住民説明会のお知らせでさえ、例えばチラシを全戸配布するなど徹底的に告知などしない。あらかた、区報とかに掲載して「お知らせしました」と言っているのだろう。舞台ではこうした行政の傲慢な態度に痛烈な批判が向けられる。

都市計画道路は確かに必要な交通網整備とは言える。大量の車が行き交う東京の交通は、道路整備による制御が不可欠。これは街づくりの基本中の基本なのだが、戦後、東京で都市計画決定された道路は予算不足を口実に計画のまま放置されてきた。例えば都心環状線で、環七などはようやく環状になったのだが、環三などは今も途切れ途切れの状態が続く。計画予定地には住宅やマンションなどが建ち並び、とても「立ち退いてください」というような状態ではない。道路整備予算がないからと言ってこうした道路計画を長年放置し続けた東京都政なのだから、今更道路を通すからと言われても住民からは「ハァ?」ということになる。

ペヤンヌはこうして突如自分の上に降り掛かった行政の理不尽さを、「声」を主役とすることで舞台に昇華させた。1時間余りの舞台だが、納得できる出来栄えだと言える。

世界は笑う【8月7日~8月11日昼まで公演中止】

世界は笑う【8月7日~8月11日昼まで公演中止】

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2022/08/07 (日) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

映像鑑賞

8月公演をこのタイミングで配信、とは「しびれ雲」動員に繋げようという術策か。だとすればこっちは自信作って事で警戒は及ばぬ。が、知ったのが終了間際であったので、一度観た後もう一度堪能しようと思ったが二度目の途中で終了となった。がそれでも満足。こいつは秀作だった。日本人は湿った笑いを好むがケラ、大人計画は乾いた笑いを行くと明言する存在。その「笑い」を生業にする昭和の一座を舞台に繰り広げる人間ドラマ。笑いは小道具であり主題でもあり、ドラマは喜劇調を取り入れながらも至って大真面目、各々が波乱の人生と言えるが特殊な存在として描いていない。町の片隅の人間模様と解しても誤りはない。ただ真剣に己のテーマ、「笑い」に向き合う人間共を見詰める眼差しがある。胸を掴まれるものがあった。

温暖化の秋 -hot autumn-

温暖化の秋 -hot autumn-

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2022/11/13 (日) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

前作の「ワクチンの夜」ではがっつり、ワクチンが噛んでいたが、今作の温暖化は会話中に一度出て来るのみ。屋外が舞台なので日が傾いて「寒くなったからもう行こう」的な台詞は何度か出て来たが、概して温暖になった秋なればこその話、といった程度のタイトル。
初めて観た城山羊の会舞台には嫌悪しかなかったのだが、無理矢理感がその理由だった記憶。話を下世話な方へ、乾いた笑いを誘う方へ誘導したい狙いを理解する事は城山羊観劇には肝要だが、要所でのリアルさも等しく肝要で、行為を必然化するキャラクター構築をやる役者の技量も大事な要素になる。といった印象は今も変わりない。
今回はシソンヌじろうと(終演後気づいた)趣里の出演のせいか、チケットは早い内に残少、辛うじて観劇可能日に取れた。
その趣里と若い優モテ男のカップルが冒頭登場し、彼女の変キャラがリアルに巧みに造形され、彼女と婚約している彼が若干引き摺られ気味ながら変カップルの微妙なバランスを醸す。ピンポイント的に狙った図を具体化する脚本の巧さも。岩谷、岡部の常連コンビに、岩谷の連れ、じろうとその連れが絡み、七名それぞれ笑いどころがあるが皆、ある人間心理の漏れ出す様を切り取り、読めるベタなあるあると意表を突いたあるあるの繰り出し方が絶妙である。
救いが無いようで有るような、無いようで有るような。

かがやく都市

かがやく都市

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2022/11/18 (金) ~ 2022/11/30 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#宝保里実 #安藤歩
#伊藤毅 #亀山浩史
#小瀧万梨子(敬称略)
2回目。手触りはサラッとライトなのに観終えるとノスタルジックな気持ちになる濃密で豊潤な50分。
開演前のBGMに安心したりワクワクしたり。嗚呼……うさぎストライプを観に来たんだなぁ……という気持ちになる。それはもう、劇団☆新感線のジューダス・プリーストに匹敵する。
登場した小瀧万梨子さんの、VOGUEから飛び出たようなパリジェンヌばりのモード感にウットリ。声にもウットリ。あの少しニマニマする感じも堪らなく好き。これはもう恋なのだと感じている。
人はみんな寂しがり屋で、誰かに分かってもらいたいのに、分かり合えないことも知っている。分かり合えない他者も、分かって貰えない自分も、自分の前や街から逃げ出した誰かも、み〜んな猫で宇宙人。
作品は育っていた。言葉も動きも表情もイキイキとしてドライブ感が増してサラリとしながらも粘度が上がって、楽しいのに……胸の奥の奥の隅の方がチクッとする。
前半の回を観た人にも、是非もう一度観て欲しい。
伊藤さんの背中から、亀山さんの笑顔からも哀愁が漂う。宝保さんはクセになる。安藤さんはどんどん可愛いくなる。
金澤さんのギターが欲しいと思うのは欲張りかな。
大池容子ワールドを堪能した。まだ、おかわりしたい。

ロミオ アンド ジュリエット アット ドーン!

ロミオ アンド ジュリエット アット ドーン!

waqu:iraz

APOCシアター(東京都)

2022/11/16 (水) ~ 2022/11/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#都竹悠河 #隈元梨乃
#尾曲凱 #関森絵美
#松尾音音 #若尾颯太
#植竹悠理 #武井希未
#小林真梨恵(敬称略)
千秋楽 #APOCシアター は第1回公演を上演した劇場。その場所で、また新たな一歩を踏み出した。
ミュージカル!
こだわりを持って企画を立ち上げ上演していることがよくわかる。まずもって音響が素晴らしかった。風変わりな造りの会場なので響き方もイイ環境ではない気がするけれど、クリアでバランスのいい音の世界に包まれた。生演奏というのもミュージカルと銘打ったこだわりと見た。
ダンスが売りのユニットだから、あのスペースにあの人数は窮屈そうではあったけれど、それも迫力に昇華した。
ストーリーも大胆にアレンジが施され、現代社会が抱える問題と融合させた。
ここ数作で恒例となった道先案内人の武井希未さんの解説が見事。今回は『夏の夜の夢』のパックにも思えたのはワタシだけだろうか。作品に安定感と厚み、質の向上を与えていたのはやはり武井さんと関森さん、そして常連になりつつある松尾さんだ。松尾さんは、こんなに歌えたんだっけ?という驚きと、その役なんだぁ……というアップデートを感じた。

トータルで、あのサイズのあの距離でのミュージカルというのは、コチラの問題として気恥ずかしくなってしまうことを再認識した。

意欲作であることは間違いない。

WAO!フェス

WAO!フェス

劇団WAO!

味園ユニバース(大阪府)

2022/11/25 (金) ~ 2022/11/25 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽しかった!
歌って踊って喋って体験して!
と、盛りだくさんのイベントだった。
いつも、劇団WAO!の公演は色々あってなんだか楽しい!

「新・楽屋」「三通の遺書」

「新・楽屋」「三通の遺書」

CANプロ

スタジオCAN(東京都)

2022/11/27 (日) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「新・楽屋」は、「楽屋」(清水邦夫 作)へのオマージュ、「三通の遺書」はオリジナル作品のようだが、設定には現実に起こった事件等に題材を得ている。公演の魅力は、自前の劇場 スタジオCANーあまり広くはないスペースにしっかり舞台美術を作り込み状況を現す。視覚的には分り易く物語の世界へ容易に入っていける。

少しネタバレするが、二作品とも現実、いわゆる此岸の世であり、迷いや煩悩に満ちた世界を描いている。その意味で「楽屋」における女優A・Bと「新・楽屋」における女優A・Bでは住む世界が違う。そして「三通の遺書」は、出会わないであろう事件関係者を遭遇させる、二作品に共通して言えるのは奇知の発想力である。
しかし、それを表現して観(魅)せる役者の演技力が追いついていないように思う。二作品とも同じキャスト(基本 女優三人)で演じ分けはしているが、続けて観ると所々に同じ表情が観えてしまう。
(上演時間1時間15分 途中休憩兼場面転換10分)  
22.11.29追記

ネタバレBOX

「新・楽屋」
舞台美術は、上手と正面に横長テーブルを置き、その上に化粧道具等が並べられている。下手奥が出入り口、 客席側に整理棚があり雑多な物が入っている。天板には神棚が奉られている。
女優Aは着物、女優Bは絣もんぺ、女優Cは洋服と違えることで「楽屋」の雰囲気を出す。「新・楽屋」は「楽屋」の上演直前の舞台裏、いわゆるバックステージものである。

冒頭は女優A(滝沢美音サン)とB(国米貴代美サン)が取り留めのない雑談をしており、そこへ女優C(堀田志穂サン)が入ってくる。そこで本当のニーナ役は自分こそが相応しいとBが言い出し、3人で劇論ならぬ激論へ発展する。そして突然Bが倒れる。救急車と呼ぼうと慌てふためく2人がドアを開けようとしても開かない。そのうちBが目覚めるが、何だか様子がおかしい。何かに取り憑かれたような…。「楽屋」は彼岸と此岸という異世界の設定であるが、「新・楽屋」はバックステージものだから全員生きている。そこへ「楽屋」の女優が「霊」として乗り移ったかのようなシュールさ。ラスト、女優D(岩元絵美サン)が「楽屋」は始めは出番がないから受付スタッフを兼任させるんだから、と文句を言いながら部屋に入ってくる。虚々実々の「楽屋」の面白可笑しさがしっかり描かれている。

「三通の遺書」
低山だが、数年前まで営業していた山小屋が舞台。今は無人の避難小屋になっているが、テーブルや椅子、そしてヘルメット等の装備は揃っている。上手奥に別部屋へ通じる出入口、逆の下手奥に山小屋の出入り口がある。突然の悪天候で次々に避難してきた女性2人と この小屋に住んでいる女性を交えた3人。暴風雨の音響効果がある種の密室状況を作り出す。そして上手にある白幕に落雷の照明(映像)効果を映し出す。
3人の格好が軽装で登山者らしくなく 違和感を覚えるが、もともと別の目的で山中に入ってきたことが後々分かる。不自然な外見、訳ありな会話、不穏な雰囲気によって物語への興味を惹く。

1人目は昭和43(1968)年に起きた三億円事件の孫娘、2人目は闇金からの返済を迫られる主婦、そして山小屋に住んでいると言っていた女、実は山梨キャンプ場女児失踪事件の母親を連想させる。この小屋に勝手に住み捜索をしている。それぞれの事情を話すとともに、これからの気象情報も気になる。ラジオから殺人犯がこの山中に逃げ込んだというニュースが流れる。恐れ慌てる3人が窓の外を見ると…。勿論、三通の遺書は3人の状況下を表している。
サスペンス風な展開…序盤の互いに疑心暗鬼な心持から 終盤は殺人犯という共通の敵(恐怖)に対する協力が…。未解決事件という題材をフィクションという舞台化で観せる奇知が素晴らしい。

物語の面白さを体現出来ていないことから、感情移入することが出来なかった。何となく楽屋の女優達が衣装を着替えて 避難小屋に集まり、劇中劇をしているように観えたのが残念。
次回公演を楽しみにしております。
フェイクスピア

フェイクスピア

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2021/05/24 (月) ~ 2021/07/11 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

最初とか途中、よくわかんないなあ、喜劇か。と思ってたら最後に全部回収されてとってもよかった。泣いてしまった。
高橋一生さんやばすぎ。本当に素晴らしかった。
あのラストだけで観る価値があった。本当に。

橋爪さんと白石さんもまえあつも皆すてきだった。

どっか行け!クソたいぎい我が人生

どっか行け!クソたいぎい我が人生

ぱぷりか

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/11/24 (木) ~ 2022/12/06 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度

演劇の面白さってこういう事じゃない。
小説書いたらいい。演劇である必要がない。

温暖化の秋 -hot autumn-

温暖化の秋 -hot autumn-

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2022/11/13 (日) ~ 2022/11/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

この舞台をコの字型の客席配置する意味があったのだろうか?
見る場所によって色々と変化があるのなら楽しいのだが、
私にはそれを感じることができなかった。

四方から観劇する「阿修羅のごとく」では演者さんが
動き回ることで飽きさせない作りだったが、今回の温暖化の秋は会話劇がメインで
それほど動き回るわけでなかったので単純に見にくい席だった。
発売日にわざわざ見にくい席を購入するべきではなかったと
少し後悔している。

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