ゴーギャンおやじ2
グワィニャオン
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2024/11/27 (水) ~ 2024/12/01 (日)公演終了
鳥籠が鳥を探す・K
演劇実験室◎万有引力
座・高円寺2(東京都)
2024/11/27 (水) ~ 2024/11/29 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
万有引力とは
ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う
「二十億光年の孤独」谷川俊太郎
先日92歳で亡くなられた谷川俊太郎氏のこの詩から取られた劇団名『万有引力』。
鳥が鳥籠を探し求めているのか
鳥籠が鳥を探しているのか
開幕前、ニーノ・ロータ調のテーマ曲がエンドレスで流れている。時折チェコの首都プラハにあるフランツ・カフカの生家らしきモノクロの写真が明滅する。ヴァイオリン片手にふらりと現れた多治見智高ジーザス氏が舞台を開く。
1912年、オーストリア=ハンガリー帝国(現チェコ)で労働傷害保険局員の仕事の合間に小説を書いていたフランツ・カフカ(小林桂太氏)。フェリーツェ・バウアー(森ようこさん)と出逢い夢中になる。手紙魔だった彼は狂ったように手紙を送り、後に彼女が保管しているだけで500通以上もあった。一日二通送る程の狂熱。二人の共通の知人であるマックス・ブロート夫妻(加藤一馬氏、木下瑞穂さん)が相談に乗る。段々と彼の手紙に夢中になっていくフェリーツェ。カフカは書き始めた『変身』について綴っていく。
グレゴール・ザムザに髙田恵篤氏。だが彼は毛布を引っ被ってほぼ姿を見せようとしない。『エレファント・マン』のようなニュアンス。
父親に今村博氏、母親に伊野尾理枝さん、妹に山田桜子さん、女中に内山日奈加さん(久々の登場!)、雇い主に髙橋優太氏。
J•A•シーザー氏の楽曲の強さが全開。ド迫力で持っていかれる。前半の強さに圧倒された。役者達はまるで人形のように何かに操られているかの如く動く。時折、猿山の猿のようにも。人間を使った贅沢な人形ごっこ。
森ようこさんが光り輝いていた。
凄く面白いので是非観に行って頂きたい。
レットイットビーム
コメディアス
OFF OFFシアター(東京都)
2024/11/27 (水) ~ 2024/12/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
RTA(Real Time Attack)のようなライブ感ある公演。確かに「光路を作り出す過程を描いた光学演劇、光VS人間のレーザーコメディ!」という謳い文句の通りなんだが…。
前説の中に設定を語らせ物語が始まる。しかし始まってしまえば設定等 ほとんど関係なく目の前の装置とアイテム入手に集中する。今まで密室や迷路からの脱出劇は観たことがあるが、シャレの意味で古さを省いた<光学>ならぬ<考学>といった公演。色んな意味で評価が分かれそうな気がする。
RTAといっても公演時間内には完結する。ちなみに装置は手動ではなくセンサーで反応させているため、機器の調子と役者の操作の加減によって上演時間が長くなるかも といった情報が前もって知らされた。公演情報では上演時間80分であったが、観た回は90分(途中休憩なし)だった。
全編を通してレーザーのパズルがどのように解決していくのか、その遊び心ある過程には観(魅)入らされた。
青春にはまだはやい
プテラノドン
「劇」小劇場(東京都)
2024/11/26 (火) ~ 2024/12/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
大変楽しめた作品でありました
細かなところもキチンと
抜けなく出来ていて
心踊らされた105分
全席指定
ただ開演前の場内BGMとかは
あった方が自分は
嬉しいかなと
『晴耕雨読』
ウテン結構
六本木ストライプスペース(東京都)
2024/11/26 (火) ~ 2024/12/01 (日)公演終了
レットイットビーム
コメディアス
OFF OFFシアター(東京都)
2024/11/27 (水) ~ 2024/12/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
こんな舞台もありだな…と思える舞台でした。ドリフの「8時だよ、全員集合」とインディージョーンズとピタゴラスイッチを足して3で割ったような舞台ですね。どこまでがアドリブでどこまでが打ち合わせどおりなのかビミョーな舞台だったかなと。古代人が出てきた後半、すごくよかったです。古代人のキャラがめちゃくちゃよくて舞台全体をぎゅっと引き締めていましたね^^ MVPは古代人ですね^^
Day Dream Dance D.C.
空想実現集団TOY'sBOX
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2024/11/13 (水) ~ 2024/11/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
さすが!ダンスもキレッキレでめっちゃかっこいい!ラストは観客に委ねるタイプ。いろいろ想像しながら帰りました。良い時間をありがとうございます。
お父さんと漫才(東京公演)
Card Case (宮下涼太プロデュース)
高田馬場ラビネスト(東京都)
2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
雲のふち
ゴジゲン
駅前劇場(東京都)
2024/11/20 (水) ~ 2024/12/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/11/27 (水) 14:00
座席1階
コメディ・ユニットとコリッチの紹介文にはあるが、今作「雲のふち」はコメディからはかなり距離を置いた、どこか哀愁漂う舞台だった。
下北沢・駅前劇場のスペースを三つに分けて客席を設け、中央には人工芝とベンチ。入口近くにはマンションの廊下とドアがしつらえてある。丁寧に作ってある舞台美術に好感が持てる。
この人工芝は実は、公園にあるフットサルコートで、舞台は愛娘のフットサルの試合を見つめる父親というところから始まる。説明はないが、どうやらシングルファーザーのようだ。仕事が忙しいながらも娘との時間を持とうと努力しているが、思春期の娘は父親がくっついてきて試合を見たりあれこれ世話を焼いたりするのがうざったいという感じだ。公園を訪れた男性二人が今し方見てきた映画の話をしているのだが、娘との会話の流れから、父親がなぜか強引に男性二人の話に割って入るという、やや無理筋の展開で進んでいく。
舞台を見終わって思うのは、この戯曲は何がテーマなんだろうという感情だ。父と娘、それとも映画や役者さんの話? それは見た人それぞれが受け止めればよいことなのだと思うが、自分には今ひとつ消化不良感が募った。見ていてストンと落ちるものがあると、ぐっと好感度が高まるのだが。
ただ、登場人物が繰り広げる会話劇がつまらないわけではない。話はそれなりにおもしろいし、笑える部分もある。ただ、物語が一直線でなく複合化しているいることもあって、分かりにくいと感じた人もいたと思う。
もう一つ、とてもかわいい女優さんなのだが、さすがに思春期の娘というにはどうなの、と思った。いえ、外見の話というよりは、しゃべり方や雰囲気がとても大人びていて、思春期の女の子には見えない、という意味だ。これもわかりにくさの一因であるかもしれない。
青春にはまだはやい
プテラノドン
「劇」小劇場(東京都)
2024/11/26 (火) ~ 2024/12/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ブラボー!最高でした。舞台がはじまるまで音楽もなく、軽いナレーションで舞台が始まり、そして最後もさらっとナレーションで静かに終わる…この逆張りの演出が舞台の内容を引き立てていますね。脚本というかストーリ的には宮藤官九郎が考えそうなタイプですが、全体的にわかりやすくすごくよかったです。舞台にありがちな難解さやひねりもなくほんとよかったです。途中、東日本大震災と絡めた「さようなら、きをつけてね」にうかつにも涙腺が8割ほど崩壊してしまいましたが、ま、でも、最後はハッピーエンドでしたね^^ ほんとすばらしかったです。あ、今度は平体まひろさんも出演しているプテラノドンの舞台観てみたいです。プテラノドン最高!すばらしい時間をありがとうございました。
たしかめようのない
ブルーエゴナク
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2024/11/26 (火) ~ 2024/11/28 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
同棲していた元彼(増田知就氏)との別れから精神を患い、引きこもった主人公(重実紗果さん)。家から一歩も出られずスマホだけを世界との接点とする日々。元彼を吹っ切ろうと部屋の内装や家具を変え、全てを過去に。後は元彼の置いていった荷物、段ボール箱に入ったそれを処分したい。親友(野村明里さん)が定期的に部屋に飲みに来る。主人公を苦しめるのは自分自身の妄想で、唯一の武器も同じく自分自身の妄想だ。
一度観たいなと気になっていた劇団。
役者陣はそれぞれ独特な味がある。何か不思議な空気感を醸し出す。野村明里さんは何となく坂井真紀っぽくて気になった。表情の変化が印象的。
村上春樹の文体に村上龍のエッセンスを振り掛けたような。テーマは『妄想』。主人公はすぐに何でもスマホで検索しようとする。スマホに表示される正しさ=不特定多数の集合知性。現実感のないもやもやとした真実はどうにも掴みようがない。会ったことも話したこともない誰かとネットで繋がっている時代。本当も嘘も妄想もふわふわ浮遊して漂っている。自分の自分自身だと捉えていた意識の境界線が曖昧になっていく。デマが流布され意見がコントロールされていく。自分が考えて選んだ筈の答は本当に自分が考えたものだったか?誰かのコントロール下に立っているのではないか?会ったこともない人間と出会い何も確かめられないまま別れた記憶。それすら初めから妄想だったのか?主観だけの世界をそれぞれの『妄想』で繋ぎ合わせて暮らしている。無理矢理辻褄を合わせる言い訳をまぶしストーリーの形にしていく。それも嘘だろう。
お父さんと漫才(東京公演)
Card Case (宮下涼太プロデュース)
高田馬場ラビネスト(東京都)
2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ポジティブさせていただけるお芝居でした。ちょいちょい繰り広げられるお笑いネタ、ダジャレにクスッと笑いラストまでほっこりさせられて良かったです!
寸劇の庭
渋谷コントセンター
ユーロライブ(東京都)
2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
アンパサンドとテニスコートはおもしろかったが
最後の組だけ70分あり、おもしろければ苦にならなかったが
どうも合わず、しんどかった
公演時間は均等に分配して欲しい、全体で130分なら各劇団40分ずつにわけてほしい
平坂村事件
十七戦地
新宿眼科画廊(東京都)
2024/11/22 (金) ~ 2024/11/26 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/11/26 (火) 14:00
詐欺って心理戦だ。警戒心が強い人々は簡単には騙されない。
そう思って観ていたら、騙されていることに最後の最後まで気づかない者もいた。
出ハケも難しそうなあのスペースを上手く使って、凝縮した人間関係が渦を巻く。
詐欺師、誠実そうな座長北川さんが演るからますますそれっぽくて良い。
SEXY女優事変ー絶頂作戦篇ー
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2024/11/24 (日) ~ 2024/11/30 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/11/26 (火) 19:00
価格5,000円
役者、台本、演出、どれも良かった。
魅力的な女優陣に、つい目がいってしまうが、個性爆発の男優陣もすごく面白い。
虫さされジョアンナ
浅川さんの企画
studio ZAP!(東京都)
2024/11/14 (木) ~ 2024/11/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/11/17 (日) 14:00
事前に目にした感想通り「バカだな~♪」「何やってんだアイツら?(笑)」だらけの90分、いわば「長編ショートコント集」みたいな?
そんな中「あ、そういう連想をしたのか」「この状況ならそれに行くよね」など首謀者・浅川さんのアタマの中が見えるようなところが多々あり、発想の跳び方/跳び具合がオカしかった(←ダブルミーニング(爆))。
あと、カーテンコールでのちょっとした趣向もオマケっぽくて良かった。
歓喜の歌
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2024/11/26 (火) ~ 2024/12/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
随所に笑いどころがあり、歌ありダンスあり
ホロリとするところあり、とってもお得感のある舞台でした。
脚本は3本の落語が元になっているとのことだったけど、わかりやすくて年末に楽しんで観るにはピッタリだと思います。
大きな銀杏の樹の下の小さな泉
座キューピーマジック
「劇」小劇場(東京都)
2024/11/20 (水) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
感想文『Vol.78 大きな銀杏の樹の下の小さな泉』
https://gen11.blog.ss-blog.jp/2024-11-26
お父さんと漫才(東京公演)
Card Case (宮下涼太プロデュース)
高田馬場ラビネスト(東京都)
2024/11/22 (金) ~ 2024/11/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
楽日、ソワレ公演を拝見。華5つ☆。世話物の持つ柔らかな感性を見事に描き観客を自然に巻き込む手腕が素晴らしい。ベシミル!
ネタバレでも内容についての詳述はしていない。何故なら会場に出掛け、実際に舞台を観ないとこの一体感は味わえないからである。
真夜中の戦士
株式会社NLT
すみだパークシアター倉(東京都)
2024/11/23 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
'74年に短編として発表した原作は、当時筒井康隆が高く評価していたのを覚えているが、この舞台は、'81年に始まった(短編のその後を描いた)連載版の設定の一部を加えて構成。映像を組合せた戦闘シーンなど、なかなか上手く作っていたが、個人的には、短編の内容だけでまとめた方が良かったんじゃないかと。