ヘッダ・ガブラー
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2024/09/10 (火) ~ 2024/09/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い お薦め。
重苦しい雰囲気の中での濃密な会話劇。1890年に書かれたイプセンの戯曲を約130年後の現在に表す。勿論 タイトルにある女性が主人公であり、台詞にある「(他)人の人生を狂わせてみたい」は、極めて自己中心的で冷酷な性質の女性と言えよう。一言でいえば<悪女>である。そんな女性を描いて と思っていたが、女性に限らず人は誰しも持っている厭らしい面を抽出し、人の本性を抉る。
外国の古典の部類に入るだろうが、現代風にテキレジしており分かり易い。少しネタバレするが、例えばヘッダ・ガブラーの夫で学者のイェルゲン・テスマンのライバルのエイレルトが書いた原稿の件、「コピーを取っていなかった」等、すんなりと会話が入ってくる。退屈を持て余し、その暇つぶし として人を惑わし貶めて愉悦に浸る。まさに他人の不幸は蜜の味、それを見て感じて楽しむ。しかし、観ている我々に そんな気持は微塵もないと言い切れるだろうか(自分が下卑ているだけか)。
心の奥底に蠢くどす黒い感情…ヘッダ(平子亜未サン)の醒めた表情で淡々と事を運ぶ不気味さ。どこまでもお人好しな夫 イェルゲン(箱田暁史サン)、そしてエイレルト(江間直子サン)の情緒不安定だが、芯の強さも感じさせる、3人の人物造形が絶妙のバランス。この3人は勿論、役者陣の好演が物語を支えている。
全体的に薄暗く 重苦しい雰囲気を醸し出し、赤ん坊や銃声、時折 雨の音が聞こえてくる。その音響は必ずシーンと緊密な関係にある。場面転換の時には荒々しいピアノの音が響き、不安と緊張を煽る。観応え十分。
(上演時間2時間 休憩なし) 追記予定
Magic Squib
Ad-Colors
シアターシャイン(東京都)
2024/09/12 (木) ~ 2024/09/16 (月)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2024/09/13 (金) 18:30
価格4,500円
2日目観劇。出演者21人という大所帯。
魔法やら何やらと内容盛りだくさんだった
ヤマモトさんはまだいる
東京演劇アンサンブル
あうるすぽっと(東京都)
2024/09/12 (木) ~ 2024/09/16 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
デーア・ローアー戯曲と聞いて予想される範疇であり、中々重層的で重厚であったが、「ヤマモトさん」という固有名詞から想像した「一つの物語」という想念を消し、違う人物が出てきたら違う物語、くらいに割り切ってエピソード集として最初から観るのが良い、と思った。前の場面とどう関連があるのか、という注意で見ているとその注意に引っ掛からないので脳内での整理が(コンディションが悪いと尚更)追いつかなくなり、睡魔となる(今回は短時間襲われた程度で乗り切った)。
理解が及ばない場面もあったが(パンフにあるキャストのコメントからして「台詞が指示する具体を探っている」とある位で)、かくありたい生を示唆し想起させる「言葉」それ自体が脳内に投げ込まれ、明滅を起こす。現実の皮相さの中での、人の緩やかな繋がりが匂って来るような。
現代か近未来チックなユニークな音楽は、何と池辺晋一郎(音程が明確な旋律ではあるが(楽譜には落せそうだ)、コード展開がなく打楽器音的に響かせている)。
出演者の数は多く、パンフには所属が書かれていないが客演俳優も結構居たのでは(私が認識できたのはOn7の宮山女史。彼女はシヅマがやった同作者の「最後の炎」に出演していた)。
高い壁で仕切られた四つの空間を反時計回りに盆を回して場面転換をするが、同じ方向へ、淡々と為されるのが段々とシステマチックに見えてしまったのは私の集中力のせいか。様々な人物たちがいて、多方向に想像力を稼働するから、並列に存在している各組が持つ特徴、というか性格付けの+αが欲しい気がした。
詩人が二つ目の詩を読む終盤に、それがヤマモトさんに向けたものだとは認識出来なかった(指示する何かを見過ごしたのだろう)。具体的なヤマモトさんを通じて、あるいはそこに居ない誰かを介して繋がっている人々の群像を作者はやはり見せたかったに違いない。
詩を読む時間、その詩には書かれていないか、読まれずに終わるテキストが、背後に流れる。その流れて行く言葉が、いや、たとえ表れずとも青年の中でこうした言葉が反芻され推敲されただろう事実が、胸に迫って来る。
それだけに「誰に向けた言葉か」「その人との関係は」を知りたくなる。だが、誰であろうと成立するでしょうに、という作者のチクリ指摘が聞こえる気がしなくもない。
バスタブで遊泳するあなたへ
劇団テアトル・エコー
劇団テアトル・エコー ケイコバ(東京都)
2024/09/05 (木) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
約十年前にエコーで賞を獲ったものの(リーディングは別として)舞台化は困難な「人魚」が登場する(しかも複数)戯曲という事で眠っていた本作を、アトリエ公演企画の中で蘇らせたということのようである。
テアトル・エコーも久々、幾つか気になる公演を見逃している思いから衝動的に(アトリエも見たさに)出かけた。
「何かの生物になる」病気が流行しており、主になっちゃうのが「人魚」。風呂場のバスタブに籠るという症状の後、突如人魚になる、という経過は他の入院患者とも共通してる、といったよー分からん設定があったり急迫事態なのに何処かのどかに進むお芝居である。この人魚をパペットで表現し、舞台中央に置かれたバスタブ(的な装置)に入った役者が飛び出ると役者は操り手となりパペットがバスタブのヘリに腰かけ、人魚の下半身が披露される。
人魚のみならず、サボテンや、竜なんてのもあり、人魚は「上半身が魚」のパターンもある。それらの患者の連れ合いや家族、そして医師、看護師も登場。
不条理な状況に戸惑いながらも状況をある程度楽観的に受け入れている所が不条理劇であり、病気の蔓延という点ではコロナを受けての創作かと思いきや違った(パンフは後で確認)。
不条理とは言っても、病気(現象)を納得してしまえば他はリアルな人間ドラマでもある。そこで、架空世界のお話は「整合性とドラマ性」の塩梅が肝になる(矛盾が多すぎると興ざめだが、それをフックに展開する話の面白さが凌駕すれば矛盾を解消する=七難隠す)。
この芝居の場合、展開の突飛さにまず戸惑い、そして人魚のままで屋内を移動している点など、あまりに漫画チックで「興ざめ」要素は高かったが、徐々に物語の方が追いついてきた感。最初に取った遅れは私的には挽回まで行かないのだが、どうにか最後には拍手を送れた。
病気の原因は「ストレス」とされている。だとすると、今回の病気が流行りだした近年特有のストレスは何か、となる。もっとも花粉症理論で、いよいよストレスは臨界点に達しこの奇病が発生するに至ったという設定も可だが、ストレスとは人間に付き物なものでもある。私的には「今ここに至って深刻化している」ストレス状況の方を、示唆されたいのが願望である。
整合性の点では、ストレス解放のため沖縄に療養所があってそこに行けば(旅費は自分持ちだが)「発散」により治癒して(人間に戻って)帰還するケースが多いらしく、主人公夫婦も最後はそうなるのだが、同じ病院で治療中の先輩は、沖縄に行く資金がないため海を渡って沖縄へ行こうとしたが途中で全身「魚」化して海の住人となる。その理由も、その現象が暗喩しているものも、十分に説明されない放置プレイ。何か洒落を利かせた理由を出すか、現代批評があるとイイナと思った次第。
主人公に当たるのは、妊娠して臨月を迎える妻と人魚化した夫の夫婦。夫は妻の出産に立ち会いたいため、沖縄に行こうとしないが、妻は立会いは不要に思っている。というより夫が「何もできない」後ろめたさを出産立会いによって解消しようとしているように見えて仕方ない。サボテン化した「父」は献身的に尽くして来た妻と、必ずしも両親の関係に納得していない息子が絶えず見舞っているが、父は竜にも成り、その時は意識があり、サボテン化した時は意識がなく自分がサボテンになっているということも知らない(プライドを傷つけるのが心配で妻は伝えていない)。これが最後に露呈し、意趣返しといった展開になる。上半身が魚の夫を見舞う妻と主人公の妻、他の見舞人同士も知人同士となって本音吐露タイムがあったりする。主人公夫の同郷の先輩が偶然人魚化した患者で居たが、見舞い人もなく、夫が主な会話の相手、とは言えいまいち反応が薄く淋しい思いをしていた所、サボテン父の息子はよく話を聞いてくれ満たされたりする。後半で年輩の主治医が「魚である夫に出産立会いさせるか」について検討に検討を重ねた結果、人魚化してしまう(原因はストレスだから)。そして水中出産を思いつき、それなら自分も出産を担当できるし夫も立会いが出来る・・もっともその案件は妻が破水して帝王切開となり、実現はしなかったが・・といったようなエピソードが続き、大団円。
「病気」の流行は一時的なものであったような気配もあるが、「先輩」は魚となってたゆたっている。ストレス問題は社会からなくなったのか・・無孫そんな事は書かれていない。
役者はよく演じよく立ち回っていた。またアトリエでの公演を企画してほしい。
あの瞳に透かされる
Pカンパニー
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初日、喋り倒す人物の役がその加重な役割に翻弄されていた印象が強く残ってしまったが、作品の力強さには最後に頭を垂れた。
老齢の役(演じるその人も中々の、と見受けた)の藤夏子、メリハリの利いた立ち方に好感、既視感もあったが、後で調べると今は八十路で映像の方に随分露出していたらしいからTVか銀幕の向こうに見ていた可能性は高い。この人がオーラスに往時を思い出して動揺する場面がある。恐らく本当に動揺してしまい何か(台詞?)を見失った風であったが、その臨場感に飲み込まれた。
テーマは「慰安婦」。歴史修正がまかり通る巷の言説と、その背後にある思想の貧困、精神性の貧困(自立の対極)、即ち現代の病を照らし出す芝居でもあった。
『ミネムラさん』
劇壇ガルバ
新宿シアタートップス(東京都)
2024/09/13 (金) ~ 2024/09/23 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
3人の作家がそれぞれ自由に描いた『ミネムラさん』像をつなげたのであろうか、全体として纏まるようなストーリーはないようだし、また纏めようという意図もないようであるが、各部分内ではユニークな展開を見せる。しかし、手練れた役者や気鋭の演出家を起用するほどの台本であったかは疑問が残る。
探偵ハ物語
映像劇団テンアンツ
小劇場B1(東京都)
2024/09/11 (水) ~ 2024/09/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
Bad city, bad bad city, fat city bad♪ ベスパに乗ったあの伝説の探偵へのオマージュ、笑いと涙と懐かしさが満載、ぐぐっときましたね。
短篇集『異能ヶ丘』
中野劇団
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2024/09/14 (土) ~ 2024/09/16 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
短編集なので11作品サクッと観れて笑ってたらあっちゅ〜間にお時間ですって感じ☆随所でそれぞれの作品の伏線回収が散りばめられてるのが中野守さんの上手いとこで一粒で二度美味しいお得感♪そして全て爆笑が巻き起こるとこにセンスの良さが感じられます☆多彩な客演陣も良い意味で中野劇団ぽくない新鮮味がありました☆
【告白】
「イレカワ」や「10分間」「ReLIVING」など時間軸を扱う物語が得意な中野劇団らしい演目やと感じました☆そしてやっぱり面白かったー♪
【オープニングスタッフ】
ラストの大ドンデン返しに「そう来たか!」と膝を打った秀作☆ローソンに依存する質問の嵐最高でした!
【節ちゃん】
延命さんのクールさがジワリまくる🤣男友達はアゴが長いフリやったんで絶対桐山さんが登場すると思ってた😁
【進路相談】
三条上ルさんの「やる気ないけど仕事やからやってる感+無責任感」が最高🤣あの母娘やと分かるなーってとこが更に面白味増すポイント♪
【音声:朝顔観察日記】
ずっと笑ってたらラストは世にも奇妙な物語的ラストでゾッとさせられた😱参りました☆サスガです!
【ランドセル】
よく考えたら延命さん桐山さんコンビって時点で無敵ちゃう⁉️「給食費」「宇宙」「おっぱい」でこんなオモロイ作品作れるの凄すぎるで☆
【ラーメン屋】
もぅ漫才コント!めちゃめちゃオモロかった🤣三条さんのツッコミが冴えまくりラストのオチもお見事!
【オランウータン】
桐山さんがずっと面白いんやけどオランウータンの声が分かる人と分からない人がいる設定がやや無理があると感じてシックリ来なかった★
【キス】
入れ代わりの設定が斬新☆「それでもいこうとする息子」にスケベ心に溢れた男のアホさ加減を垣間見て何か切なくなった🤗
【ラジオ体操】
「節ちゃん」もやけど延命さんと土肥さんのコンビってめちゃめちゃ面白いんよね🤣今後も2人の絡みで展開する話が見たいよねー!
【彼氏のフリ】
設定も最高でめちゃめちゃ面白かった🤣桐山さんの検事ギャグが冴えまくり「主文は後回し着信音」にはヤラレタ🤣
【故障】
ラストの演目で様々なキャラの伏線回収する見事な大団円‼️
本当に楽しい短編集でした☆
ありがとー\(^o^)/
あめつち工場カランコロン
彗星マジック
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2024/09/13 (金) ~ 2024/09/16 (月)公演終了
8人の女
劇団しゃれこうべ
シアター風姿花伝(東京都)
2024/09/13 (金) ~ 2024/09/16 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
何か見たことあるなあと調べてみたら、2019年11月のT-PROJECT「8人の女たち」を観てかなり丁寧な「観てきた!」を投稿していたのだった。そこで曰く、
「オールスターキャストで顔を観るだけで客は満足という作品なのだろう。そういう点ではこの舞台は弱い」
今回も全くその通り、謎解きものとしては弱いが演劇としては普通に楽しめた。しかし見どころは各々の女優さんの表と裏の対比にあるので、知らない女優さんだとそこがつながらない。
そういう点で2022年に宝塚OGによる公演が行われているのは納得できる。
どこかで小劇場界の人気女優さん8人を投票で選んで公演してくれないかなあ。
私が選ぶ8人はこの方々…と書こうとしたが色々考えて自粛(笑)
シャイシャイマンションシャンソンショー
劇団美辞女
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/09/12 (木) ~ 2024/09/16 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ガールパワー全開!といったステージでした^^ 前作『損得個展』と比べてるといろんな意味でパワーアップしていますね。なんといっても出演者の数にびっくりです。全体的に吉本新喜劇調ですが、いやしくも最後は宝塚のような感じで「おーー!」と思いました。あと、みなさん歌がうまいですしなんでしたら次作はミュージカル形式のちょっと真面目なものでもいいのでは?と思います。
ヤマモトさんはまだいる
東京演劇アンサンブル
あうるすぽっと(東京都)
2024/09/12 (木) ~ 2024/09/16 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
ひとこと、すごい!です。正直、ストーリーをちゃんとフォローできたわけじゃありませんが、でも、すごく楽しめましたし、面白かったです。そのように感じられたのも、おそらく、舞台の形式面が際立っていたからだと思います。つまり、舞台の内容がよくわからなくても舞台の形式というか構造がしっかりしていると十分楽しめるということです。これは個人的に大きな発見でした。舞台は内容がすべてではないということです。あと、衣装、かなり凝っていましたね。色使いとか秀逸です。それと、ラジカセの音もめちゃくちゃ色っぽくてよかったです。あ、スポンジのベーグル投げすぎですw なにはともあれ、劇団のポテンシャルをすごく感じられた最高のパフォーマンスでした。ぶっちゃけ、観る人の力量が試される高品質の舞台です。
ヤマモトさんはまだいる
東京演劇アンサンブル
あうるすぽっと(東京都)
2024/09/12 (木) ~ 2024/09/16 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
ドイツを代表する劇作家デーア・ローアーの文明批評、人生観のエッセイみたいな作品。東京演劇アンサンブル創立70年の為に書き下ろしたものでスイス・チューリッヒ国立劇場との世界ダブル初演。この後、ドイツ・シュツットガルト州立劇場での上演も控えている。
音楽は晩年の黒澤明映画を支えた池辺晋一郎氏81歳!
「貴方方はヴァーチャルな仮想空間をせっせと創り、そこに魂を移そうとしている。全ての欲望が充たされる夢のような嘘の世界。その嘘に依存して醜い“現実”を捨て去ろうと。正気?You talkin' to me?」
廻り舞台で基本時計回りに回る。白い部屋、黒い部屋、白い部屋、黒い部屋と4つ。登場人物やシチュエーション、会話の内容に脈絡がないので初め観客は混乱していく。ある街の人間模様のスケッチのような。
ドイツのアパート、空き部屋を見に来た林亜里子(ありす)さん。半開きのドアから入ってみると、そこはガランとした空室。だがそこにいたニノ(永野愛理さん)がこの部屋は空いていないと言う。「ヤマモトさんはまだいます」と。
隣室のヤマモトさん(志賀澤子さん)と会った話をパートナーのエリック(雨宮大夢氏)にするニノ。身体の衰えた孤独な老婆。その内に家に招待する。引きこもりの姪(福井奏美さん)もやって来てヤマモトさんの半生を聴く。別れた夫は製材所を経営、フリークライミングが趣味だった息子は山で亡くなったという。
永野愛理さんは美青年、大股開きでどっかと座る。衣裳・稲村朋子さんのセンスなのかシャツとズボンとスニーカーの色合いが抜群。濃いブルーをアクセントに。
雨宮大夢氏はガリタ・プロデューサーみたいなメイク。二人の設定はゲイのカップルなのか?男装女子みたいなのも普通にあるのでよく判らない。
宮山知衣さんが凄くいい女だった。
仙石貴久江さんが出ていないのが不思議。
PRINCESS KYOUGOKU
Alexandrite Stage
草月ホール(東京都)
2024/09/12 (木) ~ 2024/09/17 (火)公演終了
バサラオ
劇団☆新感線
明治座(東京都)
2024/08/12 (月) ~ 2024/09/26 (木)公演終了
都合
こわっぱちゃん家
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2024/09/12 (木) ~ 2024/09/15 (日)公演終了
くじらのいびき
よるべ
The side(京都府)
2024/09/13 (金) ~ 2024/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
テンポ良すぎの会話劇 そのなかに人間の性というか、生きることへの各々の価値観がでてくる 同じ年代で既に亡くなっている人を思ったり、仕事(便利屋)で仲良くなった老婆の死 そして自分は家族から離れ一人暮らしに疲れて(怪我♿🏥して)、生きる目的が… 題目と絶妙に内容がマッチしている ニモ(ディズニー)の話意外はとても刹那的(生きることのめんどくささ)で、私は大好きな内容でした 主役の香川さんの演技は見物です❕
探偵ハ物語
映像劇団テンアンツ
小劇場B1(東京都)
2024/09/11 (水) ~ 2024/09/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
金狼回を観劇
上西雄大氏の丁度BDに観劇しました(^-^)
おめでとうございますー♪
とても楽しい舞台に熱量で
レトロで面白かったデス(^-^)
チラシ&タイトル通りに
見事な松田優作氏の探偵物語パロディでした
元ネタの有名エピソードに
昭和な雰囲気を絡めて煮出した
二時間半の長編~と思っていたら
劇団さん的には普通は四時間ぐらいが
一作品の尺だそうで
短めだそうです・・・凄いですね
ちょうど今の時期
BS12で探偵物語は再放送してますから
未視聴の方は予習的に
ごらんになってからの観劇が
お勧めできるかしらとー
前説も
とっても楽しいから
遅くとも開演20分前には
入場を勧めます
必見 ホーネット加藤氏
シャイシャイマンションシャンソンショー
劇団美辞女
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2024/09/12 (木) ~ 2024/09/16 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
マンションの出来た当初と
時間経過した今の時代を
いったり来たりと交互に見せる
面白い構成の約二時間の作品
割と心に刺さった
楽しい舞台でした~♪
ドリル魂2024
公益社団法人日本劇団協議会
すみだパークシアター倉(東京都)
2024/09/07 (土) ~ 2024/09/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/09/14 (土) 13:00
座席1階
「日本の演劇人を育てるプロジェクト」として、扉座がかつて上演したミュージカルを復活上演した。育成の発表会などと思ってはいけない。歌も踊りも相当なレベルまで鍛え上げられた若者たちの熱情あふれる舞台。ビルの建築現場で働くガテン系のお兄ちゃん、お姉ちゃんが躍動する。
桟敷童子がいつも使っている「すみだパークシアター倉」が開演前、バックの扉が開放され吹き抜けに。前列から5,6列のいすにはヘルメットが置いてある。また、開演前は一つ300円で特殊メガネを出演者たちが販売している。舞台の進行に応じて着脱の合図が出る。客席も一体となって舞台に没入する小道具だ。
建築現場のリアリティーあふれる舞台セットで、役者たちはツルハシや金槌、シャベルなどを手に軽快に踊る。マイクは付けていて声量のカバーはあるのかもしれないが、ハモりもきれいに決まっていて違和感を感じさせない。また、サーカスのようなアクロバティックな場面も複数あり、度肝を抜かれる。若さのパワーというものを思う存分舞台でぶちまけていて気持ちがいい。
職人たちの群像劇の仕立てや、建設現場で実際にあった事件をモチーフにした時事ネタなど、さすが横内謙介、単なるエンタテイメントでなく演劇としても十分に楽しめる内容だ。
残念ながら明日の千秋楽のチケットは売り切れというが、それも納得。絶品の2時間、舞台にくぎ付けになった。