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グッドラック、ハリウッド

グッドラック、ハリウッド

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2023/03/29 (水) ~ 2023/04/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/03/29 (水) 14:00

座席1階

初日の舞台を拝見。
いろいろなことを考えさせられる、見事な作品だった。この戯曲を選んだ段階で、半分成功していたのではないか。もちろん、残りの半分は加藤健一ら3人の登場俳優が思う存分その力を発揮したことだろう。

加藤忍は今回はいつもにまして、情感がこもった演技だった。過去の栄光が大きすぎて次のステップに踏み出せない老映画作家の背中をそっと押す優しさ、包容力が演技から十分に伝わってきた。主役の加藤健一をしのぐ出来栄えだったと思う。
もう一人、若手で勢いのある新人作家を演じた竹下景子の息子・関口アナンもよかった。ちょっと雑なところもあったが、まさに勢いだけで突っ走る若者をうまく演じた。世代交代というか、時代の波に乗る感じをとても長い手足を存分に使って全身で表現していた。

冒頭から少し驚かされる。天井の梁からぶら下がったロープで老作家が首をつろうとしているのだ。そこにたまたま若手作家が「部屋を間違えた」と入ってくるのだが、この若手作家がプロデュース会社と作品を世に出す契約を取っていることを知った老作家は、作品のクレジットから撮影監督まで自分はすべて黒子でいいので自作を使うようにこの若者を説得する。
斜陽と日出る勢い。そんな対比だけでなく、引き際の難しさや、いい作品と世の中に受ける作品が異なるという、映画演劇の芸術性と大衆性のせめぎ合いみたいなところも存分に演じられる。

今回は爆笑場面はないのだが、カーテンコールの時に起きる拍手はいつもより力強かった。

橋の上で

橋の上で

タテヨコ企画

小劇場B1(東京都)

2023/03/08 (水) ~ 2023/03/12 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

タテヨコ企画の演目は去年から注目し始めていて、『家族のカタチ』、『ゾウとパンダと見えない虹のはなし』とシンプルなセットながらも役者たちの卓越した表現力で今もなお心に残っている傑作ばかりだけど、本作も当然と言おうかやはり超絶傑作だった!
上記二作では割と日常の何気ない光景にフォーカスしたものだったが、本作では【精神疾患の母による児童殺人事件】というヘヴィなテーマながらも不思議と「日常からの逸脱感」はなくてやはり日常のリアリティを突き詰めつつもそこに止まらぬ「光」を根底に感じられるのはこのタテヨコ企画 ならではだと思った。

ネタバレBOX

また、本劇団の看板若手役者であるミレナ氏は過去2作における「聞き分けのいい真面目な若者」という役柄を超えて、今回史上最高にブチ切れてたのは個人的に痛快かつ新鮮だったのも見どころだった。しかも友人役と小学生役と二役こなしていたのも驚いた。
しかしつくづく思うが、特殊なギミックを用いずにここまでシンプルな机と椅子だけのセットで20年前の事件現場だったり、学校だったり、パチンコ屋だったりと様々に移り変わりゆくシーンを役者の表現力と演技力だけで写像してくれるのはもはや驚愕しかない。そしてエンディングのなんともいえない余韻を残す感じもタテヨコ企画 ならではだと思う。今後も本劇団には大注目していきたい。
あと、最後にかかった女性ボーカルの音楽が印象に残ったんだけどあれは一体誰の曲なんだろう。
「モモ」

「モモ」

人形劇団ひとみ座

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2023/03/23 (木) ~ 2023/03/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/03/28 (火) 19:00

75周年記念プレ公演という事で初観劇。
「モモ」は何となく物語を知っている程度でしたが、
人形劇は全くの初心者なので、楽しみにしておりました。
殺伐とした感じが全然ないのは、恐らくスタッフさん含め長い歴史の中で
皆さんが家族みたいになっているのかなと。仲の良さが伺える芝居です。

初見としては、主役の「モモ」「ジジ」の2トップの掛け合いやセリフ回しが
快活で、アニメのアフレコを舞台で聴いている様な心地よさがありました。
音楽と歌もPOPで可愛い。暖かく、まとまりがあって良い歌なのです。

自分の座席が真ん中よりも後ろだった為、舞台を見下ろすような形で観劇しましたが
欲を言えばもっと前側の席から、人形だけが映えるように観たかったかな。
席が狭く、お隣と結構密着しながら…と言うのも少し気を使いました。
総じて心が温まる公演であったことは違いありません。

あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

距離が近いのが良かったけど、大きな舞台で見てみたいです。

あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

若い男の子達が、それぞれ悩みや
夢を抱えて青春してるやんの感じとか
最後はやっぱり、みんなで一緒に
旅…終わりたい感が、じんわりしました。

あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

みてきました!
アケミは本当に笑いっぱなし!!
ABC全公演観たいなぁと思いました。
配信楽しみにしています!!!
あげとーふは、熱い青春と友情を感じました。最後は泣きました💦
女性ばんのあげとーふも観たいなぁ~
と思いました。

本人たち

本人たち

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

STスポット(神奈川県)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/31 (金)公演終了

実演鑑賞

#古賀友樹 #渚まな美
#西井裕美(敬称略)
開演前と前説と開演のボーダーレス。そこに休憩までも。上演部分自体も作品として構築するというコトを取り払ったような造り。感じる人…感じ方によっては、演劇なのかと疑問に思うのではなかろうか。そういう実験的な試みを続けてきた彼等の現状、今を観ることができた。
言葉は意味を成しているとも成していないとも感じる部分が交錯する。会話もバイオリズムや周波数の違う個々の人間が紡ぐものであり、噛み合ったり噛み合わなかったりを繰り返す。
紡ぐ言葉も、句点が失われ、文を完結せずに別のことを放り込むので、主述が迷子になって、真っ暗な宇宙に放り出されて帰還できなくなったアストロノーツの気分。脳が疲弊した。
身体表現は少なく、楽しさは求められない。
今回は、持ち帰るものをあまり手にできなかった。

挿話エピソオド~A Tropical Fantasy~

挿話エピソオド~A Tropical Fantasy~

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2023/03/14 (火) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ストーリーも台詞も難解なものではなかったが、一言一言に複雑なものが込められているのは、流石、文学座の俳優陣。

小島役を女性が演じていたが、全く性別などは気にならなかった。特に、素敵だった。

ネタバレBOX

最初の2分位あったんじゃないかという暗転はなぜ?と思ったが、照明がついた瞬間、あの時間で濃いスモークを出さないといけないのか、と納得。
アンナ・カレーニナ

アンナ・カレーニナ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2023/02/24 (金) ~ 2023/03/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/03/15 (水) 18:00

当初は2023年の公演として企画されていたものの、コロナ禍により中止され、3年ぶりの復活。宮沢りえの主演舞台なだけに期待も大きかったのだが、20分の休憩を含め3時間45分という長尺の舞台はどこか散漫な感じさえ与え、やや失望といったところ。

従来はアンナを中心とした三角関係をメインに描かれるものだったのを、今回英国から招かれた演出のフィリップ・ブリーンは新解釈として、不倫に走った末に虚飾に満ちた都会の貴族社会で死に追いやられるアンナと、農村で実直に生きて純愛の結果として幸せをつかむリョーヴィンとを対比的に描いたとのことだが、文学史上ではそれが定番の解釈でもあり、ただ長編小説の世界とは異なってそれを舞台上で表現するには無理があったのだろうか。むしろ二人のアンナ(ヒロインとその娘)と二人のアレクセイ(カレーニンとヴロンスキー)に焦点をあてた方が良くはなかったか。

最大の弱点は、なぜアンナが自殺にまで追い込まれていくのか、その心理の過程の描き方が丁寧さに欠けることだ。
終盤でのアンナが列車に飛び込んで自殺する場面も、そうと知っていない人には何を描いているのかよくわからなかったろう。
第一幕の最後での出産による全身血まみれのアンナの方の印象が強烈すぎて、第二幕がどことなく気が抜けた感が自殺の場面にまで続いてしまう。アンナの悲劇性が心に響いてこないのだ。

バンクパック

バンクパック

sitcomLab

テアトルBONBON(東京都)

2023/03/23 (木) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

客席の半分が無料という大盤振る舞いの公演。
勿論 満席の大盛況だ。更に この公演でお得情報を得ることが出来たのが嬉しい。

銀行内で起きる物騒な事件、それを現世と来世を何度も往還させ、少しづつ状況が変化して展開<回転>していく物語。何となく螺旋階段を回り 同じような景色を繰り返し観せるような感覚である。デジャブに陥り飽きてしまいそうになるが、そこは上手く捌き逆に面白可笑しく観せる。シットコムの真骨頂、その魅力を十分に堪能した。
怪しげな男を登場させ、その男との会話と絶妙な変化が物語の肝。
(上演時間1時間30分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

銀行のロビーが舞台。中央に応接セット、上手に待合所<別スペース>、下手は受付でパソコンが置かれている。後部は段差を設け、わずかな上り下りで躍動感をみせる。

若手小説家・藤澤智彦(星野勇太サン)とその妻・絵里(天野麻菜サン)が支店長(石倉良信サン)から口座開設の説明を受けている。小説家は今まで通り郵貯でよかったが印税の受け取りのため、妻が開設を勧めている。そこへ孤児院で育った二人組の銀行強盗が侵入してくる。手に拳銃を持っているが、覆面もせず名前を呼びあう杜撰な計画のよう。しかし一人の男は凶悪でひょんな拍子で小説家を射殺してしまう。が、小説家はある所<異世界>で奇妙な男=悪魔(佐野瑞樹サン)と出会う。悪魔には3人の娘がおり、次女が小説家のファンだという。悪魔といえど親、娘の願いを叶えるため小説家を生き返らす=時間を巻き戻すが…。

生き返る時間<タイミング>、なんと銀行強盗が侵入する直前で対応する余裕がほとんど無い。しかし小説家は皆を助けるためにシミュレーションをするが上手くいかず、前世では何度も射殺される。生き返るにしても限界があり、猶予は無くなり…。
銀行内という逃げ場のない場所、その限られた空間で 同じようなシーンを何度も続け既視感が生じ飽きてくる。が、悪魔を登場させ銀行内から別空間<異世界>ー後景を薄暗くし 悪魔との会話ーを演出する。ラストは時間の遡行と記憶操作まで使うが、少し解り難かったのが残念。

時間を遡行する都度、他の人物の素性や人間性が垣間見え、小説家の心が豊かになっていく。銀行口座など どうでも良い、といった 投げやりな態度から少し成長したような。銀行強盗に立ち向かう、そのシミュレーションのたびに少しずつ状況が変化するが、キャストの台詞は同じか 少し端折る程度で殆ど同じ。それを絶妙な間<ま>、アクション、そして場面転換で観せる巧さ。
小劇場での笑劇<衝撃>…まさに笑気<勝機>はあったのだ。
次回公演も楽しみにしております。
Hand Shadows ANDRESEN

Hand Shadows ANDRESEN

劇団かかし座

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2023/03/27 (月) ~ 2023/03/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

影絵に対する妙な感覚。子供の頃見た夢の風景に質感が似ているような。どこかで聴いたがどうしても思い出せないこびりついたメロディーみたいな。記憶や意識の狭間から微かに見える無意識の世界、デジャヴー。『ザ・カゲスター』や『名たんていカゲマン』なんか大好きだった。

菊本香代さんが自分にとってのこの劇団のイメージ。四人が登場して『Mr.Shadow』を歌い踊る。

何の説明もない『おやゆび姫』、スクリーンに映し出されたアニメの風景の上を手で作った影と最低限の小道具だけで物語る。夢の中を彷徨うような水中を漂うような。

アンデルセンの説明を挟んで、『マッチ売りの少女』。死以外に苦しみから解放されない貧しい少女。歌と音楽が素晴らしい。音楽は石川洋光氏。アンデルセンの作る話には嘘がない。

手影絵と切り紙のワークショップ。会場の子供弄りがプロ。アンデルセンは切り絵マニアでもあった。
手影絵の連発、『Mr.Shadow Show』。

ラストは一切小道具を使わない手影絵のみの『みにくいアヒルの子』。美しい。

アンデルセンではないが、『幸福の王子』(オスカー・ワイルド)なんかこの劇団に合っていると思う。純粋な優しさと悲しみを表現することに影絵は適している。『ジャータカ』(本生譚)の「兎の話」も良い。(坊主に供物をする為に自ら火に飛び込んだ兎の話)。
是非、観に行って頂きたい。

いつかまた逢える 2023春物語

いつかまた逢える 2023春物語

居酒屋「夢の郷」☆製作委員会

活鮮旬菜 夢の郷(東京都)

2023/03/26 (日) ~ 2023/04/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしくて感動的な舞台すごく楽しめました。交流会も楽しめてうれしかったです。

あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

西成の初めて行く商店街。そこに手作りの無名劇団のアトリエ。「4人のあけみ」「あげと〜ふ」目の前に居る迫力満点感に圧倒されつつ、最後まであっという間に走りついた。そんな時間を過越しました。

手のひらに、春

手のひらに、春

ツイノ棲ミ家

新宿眼科画廊(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久しぶりにストレートのお芝居を観てきました。主演の柴田茉莉さんのセリフ量が多く、ストーリーテラーのような役回りとご自身の役、マリコの現在から回想までとても器用に感情豊かに演じられていました。
内容についても春からはじまり一年が経過する時間の流れにテンポよく回想や視点が変化するため、90分があっと言う間でした。
見終わった後に心が暖かくなる、そんな春らしい物語でした。

ネタバレBOX

ハルコの失踪から物語は始まりますが、実はずっと近くにいてすれ違っていた、と妄想させるところがまりことハルコの心のかけ違いのようで、新鮮でした。また画廊という会場を上手く使った導入の演出、そして会場の雰囲気はならではといった感じで一気に物語に引き込まれます。
ラストのまりことハルコの掛け合いはがどさんらしいのかなと思いました。
物語を通しての感じ方は人それぞれ。でも誰にでも心当たりがあるような、きっと経験してそうな、心に響く感じがありました。
シェアの法則

シェアの法則

劇団青年座

ザ・ポケット(東京都)

2021/01/22 (金) ~ 2021/01/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

【鑑賞団体例会にて】2023.3.27

ひきこもりの男、わけあり技能実習生、キャバクラ勤めのシングルマザー、大家父子の借金問題、親に内緒で役者をやる青年まで。よく2時間の芝居に放り込んだものだ。お互いが微妙に影響し合い進行する舞台がとても自然でいい。

思い通りにならないことにイライラしていた自分に気づく。廻りと分け合う(シェアする)ことで、少しずつ大きくなる幸せの不思議さ。

そんな舞台に、肩の力がふわっと抜けたような気持ちだった。

ネタバレBOX

終幕、「イタリアンオムレツ🐣美味かったよ」父と息子が分かり合った台詞にグッときた。
オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演

オペラ「THE SPEECH(ザ・スピーチ)」東京公演

劇団★ポラリス

THEATRE1010(東京都)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/25 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/03/25 (土) 17:00

北千住のTHEATRE1010。中規模ほどの素敵な会場でした。
田中角栄氏の半生や名ゼリフを散りばめた、音楽劇のような公演。
物語を楽しむというより、浪曲や声楽、コントっぽい小芝居や生演奏といった形で色んな要素が絡んでいます。
HPも見ましたが、ハイブリッドな音劇団のイメージは出ていたと思います。

ネタバレBOX

今回の作品では、浪曲とは?声楽とは?
ビギナーの方でも舞台を通じて、多ジャンルと出会う良い機会になりそう。

しかしながら「オペラ」ではない。
各楽器・ソリスト陣の音量調整は難しかったとは思うが、オペラ歌手の声量を10とするなら
周りが同等かあるいは小さくまとまる様に、音環境の設定をした方が良いと思います。

楽曲も全体的に暗く重めで、演出がごちゃごちゃしていた感じ。
浪曲後の最初のアリアはなかなかに美しかったけど、あとは言葉(歌詞)も聞き取りづらく内容も重い。
適材適所にソロを活かせる部分。アンサンブル、合唱ともう少しパーツ毎に見せ場が欲しい。
そうでないと、折角の優秀なメンバー達が舞台で生きてこないのだ。
南極ゴジラの地底探検

南極ゴジラの地底探検

南極ゴジラ

王子小劇場(東京都)

2022/10/27 (木) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

めっちゃ面白かった!誰も信じないと思うけど、映画エブエブと漫画Dr.STONEとカネコアヤノを悪魔合体させた何かだった!最高!小ネタも多くて笑って泣ける最強SF演劇。久々に自分のためのコンテンツに出会えた、嬉しい。

ミュージカル「おとこたち」

ミュージカル「おとこたち」

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2023/03/12 (日) ~ 2023/04/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Twitterの感想でおっさんのカラオケ大会みたいだと感想を見て
あまり期待せずに観に行った。休憩前のあの二人の歌唱力は群を抜いていて
それだけでも観る価値はあったな。

もちろん他の演者さんのお笑いや歌も良かったです。

入管収容所

入管収容所

TRASHMASTERS

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/02/17 (金) ~ 2023/02/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

配信で鑑賞。
タイトルがいつもの謎掛けのような文字列でなく、ストレート。加えて今回は配信を実施するとあり、どことなく「特別回」の公演だな、と読み取った。ネットのサイトの有料動画が、「テーマの普遍性・緊急性に鑑み」無料公開される事があるが、それに近いものか。。
入管問題に踏み込んだ芝居であり、その大部分は入管で亡くなったスリランカ人ウィシュマ氏の「死」に至る経過を辿ったものと言って良い。入管職員の理不尽な対応と「何も説明できてなさ」のこれ以上無い解説に芝居はなっていて、身も蓋も無い現実を露わにし、観客に突きつける。後は観客それぞれがこの現実を受けて何をするか、である。
物語上の「救い」は芝居の中には無い。しかし明白な「誤り」が存在し、今なお改められずに放任されている「事実」が共有される事自体は(つまりこの上演が実現した事は)希望であり救いである。

今作の特徴は、入管側の人物を思い切って舞台上に上げたこと。入管に勤める人間の中にも良心がある、という配慮もした上で、結局「収容し続けていること」の根拠が薄弱である現実を冷徹に描いたものと私は評価した。
「敵」を軽く見せてもいないし、ことさらに「悪」に仕立てて溜飲を下げてもいない。この芝居のような現場で、上司に「抗う」人間は、多分いない。だが水面下ではどうか・・。その水面下の感情が表面化していたらウィシュマさんはどうなったか(助かったのではないか)・・その「願い」が表面化した部分がフィクションである。人を死なせてはしまったがその事実から何かを改めねばならないと考える人間が内部から出て来れば、昨日とは違う入管の姿を明日目にする事ができるかも知れない・・。
長谷川景演じる職員の心中の苦悶と、最後に上司に対して取った言動は、私たちが非道な入管に対峙して夢想の中で思い描いたものでもある。
実際の入管はもっと殺伐としてドライでああいう場面は実際には生じない。上からの指令か外圧でしか組織の変容は起きない。従って私たちが何をするか、である。

「リトルGK~THE LAST~」

「リトルGK~THE LAST~」

演劇制作体V-NET

演劇制作体V-NETアトリエ【柴崎道場】(東京都)

2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

長めの前説を含めるとー実質3本の作品って感じだったかな
舞台後方が扉3つのシンプルな舞台セットですが
前説が・・・アクションヒーローショーだったんで
広めに舞台をとってたんだが
間近で繰り広げられるアクションは大迫力でありました!
熱演の舞台の後は怒涛の退所作業があるそうで・・・
真っ最中ですね~無理はしないで怪我などには気をつけて下さい

ネタバレBOX

前説のヒーローショーは悪役一人・・・アクション担当と中の人
同様にヒーローさんも赤の方が二人設定でした
青の方は最初からキメテる衣装で登場でしたの
最初は低予算な感じの衣装を見せといて
あのクオリティのヒーローと悪の頭部は凄いですわ
ササヅカのヒーローを思い出しました

で会議の二作は前半が
ドラマ企画を立ち上げる3人の仲の悪いメンバーを
ADさんが心配してバラエティ番組から抜けてきてもらった
本物の催眠術師さんに前世での因縁があるのでは~と
前世~前世~前世と回想再現し仲の悪さを改善する方法を探ろうとするが
前世が有名な歴史事変の仲の悪そうな出来事ばかりで閉口するが
まーそこまで繋がりのある3人だったから
何とか折り合いつけて3人でやるかーとまとまる話

二つ目は3月決算期に正義陣営に戦いを挑んで敗れた総裁の後釜を決める
悪の組織の会議話=前説と それとな~く繋がってる戦隊ものらしい設定が
自分的には受けました(^-^)
悪の組織物はいいよね~(個人的嗜好です)
怪人開発部の方とか戦闘員派遣したりとか~ね
で残された副総裁=総裁の幼馴染と
力系と頭脳系の二人に秘書子さんが会議をして次期総裁を決めるんじゃが
2派閥はどちらが頭になっても
その下にはつかんじゃろ~と副総裁が
総裁候補の青年を連れてくるんだが
それが敵の=ヒーロー側の増員要員だった と
5人から7人への移行は感づいてはいたが本当だったわ
と悔しがるも正義陣営の奴が悪の組織のトップ~と
会議は荒れるんだが
決められたレール=正義のヒーローへの違和感を感じてた
総裁候補は悪の組織らしい作戦プレゼンも上手く
無事に皆の同意を得るんだが・・・・自分を貫くという信念に感化された
秘書子さんが正義組織に内定貰ってたのだが
自分のしたい事をと 転職を希望して抜けるENDとなりました
また4月から1年頑張ってヒーローと戦ってください(^-^;)

しかし舞台でやるなら 戦隊レッド異世界へ行く とか
再現できたら面白そうかな―とか本作見てて思った
赤いスーツが一人で済むし~でも他の異世界の方々の衣装とかが・・大変かなぁ

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