海辺のメロ刑事 公演情報 ライオン・パーマ「海辺のメロ刑事」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/11/11 (土) 14:00

    村上春樹のタイトルなんだったかな、分厚い本の小説を連想しました。小説では見えない「組織」が出てきて、なんとなーく怖い雰囲気になったり、クロなんとかっていう動物だったのかな、登場しない何かに追いかけられるという、、、遠い昔の記憶なので、曖昧でゴメンナサイ。そういう見えない敵が、町を変えていく、、、ほんとは笑ってられないですね。そういう暗い、現実に差し迫ったテーマが原因かもしれない。今回はちと笑いが少なかったような気がする。そんなの関係ないけどね。

    観劇した回は、台詞を噛む回数が多かったような。観ている側としては、役者が噛むとそれが気になって、一度集中が切れてしまう感じになるのが残念、、、

    ネタバレBOX

    現実の日本にもC国のスパイがたくさんいるらしいし、怖いですよね。これはお芝居で作り話だろうけど、ほんとにこんなことはあるんでしょうね。確か前の外務大臣もC国の犬みたいな感じだったような気がするし。好きだったコメンテーターの橋〇徹もロシアのウクライナ侵攻について、C国よりの発言をしていて、それから嫌いになりました。
    芝居では、刑事をたぶらかす(?)女性の名前も、C国語読みもできる感じになっていて、それとなくあの国が仮想の「組織」みたいな感じになっている、、、
    と考えていくと、心配になりました。ライオンパーマ、オブラートにはくるんでるけど、こんな政治色の強い芝居を打って大丈夫か?

    現実と大きく違う点は、悲しいことにこんな事件を記事にすることは、いまの日本のマスコミにはまったく無理なこと。
    ジャニーズの問題も、海外のメディアが大きな記事にしたから、日本のメディアも恐る恐るそれに追随しただけで、、、
    正義感の強い有能な記者が記事を書いても、それはきっとつぶされる運命だし、記者自身も消されることに。
    だからこそ芝居ではそういう記者の登場が待望される。

    最後の場面、新聞記者は刑事たちの車に守られながら、自分の車を運転して海辺の町から出ていく。希望はあるかもしれないけど、それは実は破滅への道だ。思い返せば、前回のモデキモテオもそうでした。希望に燃える感じで最後車を走らせるけども、それは単なる死よりも怖い地獄への道でした。ガンダーラなんてない。ひょっとしてこれが作者がずっと抱える隠れたテーマなのかな。
    劇団を主宰してこうして公演を続けていくこと自体が、同じように地獄への、、、

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    2023/11/12 16:57

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