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天使の群像

天使の群像

鵺的(ぬえてき)

ザ・スズナリ(東京都)

2023/12/21 (木) ~ 2023/12/29 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/12/26 (火) 14:00

事前情報の通り今までなかったタイプの作品ながら漂う雰囲気はまさに鵺的。いわば「鵺的・ネオ」か?
観ている途中で「どこか爽快感があるのは何人かの人物が"真っ直ぐ"だからか?」と思ったがその後「いや、全員が"真っ直ぐ"だ」と気付く。
しかし"真っ直ぐ"ではあるがそれぞれ方向が違っていて、それが事態を混乱させているのかな?的な。とはいえ、その真っ直ぐさゆえ後味が悪くなく、鵺的にしては珍しい。(笑)
珍しいと言えば装置も具象的なことが多いが今回は上手手前が高く下手奥が低い傾いた床に下手側と奥をハーフミラーフィルムの壁(?)を立て、椅子(教室用&パイプ椅子)と机(?)を随時配置する抽象的なものであるのも珍しい。(奇しくも翌日下北沢で観た芝居のそれと共通点アリ)
一方、途中で「あること」が判明して「そういうことか……」と思ったのもつかの間、「だとするとあれはどっちだ?」などと却って疑問が増えてしまうのはいかにも鵺的?(笑)
本作を経て今後の鵺的がどうなって行くか楽しみ♪

世界が消えないように

世界が消えないように

TAAC

小劇場B1(東京都)

2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

それぞれ想いを抱えた4人が、同じ場所で同じ時を過ごした日々の追憶。
世界を失ったことで、残された者にとっては互いに触れてはいけない傷となった。そうして出かけた卒業旅行で、どこか隔たりができてしまった関係が、丁寧に描き出される。
決して言葉で語られるわけではないのに、それぞれの心の動きが手に取るように伝わってくるのは、同じ役者による再演での深みや細部にまで施された演出の力によるものだと感じた。
「世界」は、再生とそっと背中を押してくれる存在だった。

『演劇ユニット衝空観×遊劇!浪漫派FAMILIAR』

『演劇ユニット衝空観×遊劇!浪漫派FAMILIAR』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/04/25 (火) ~ 2023/04/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

演劇ユニット衝空観 セミロウ
なかなか面白いふたりの関係性って気がしたかもしれない
この作品演出も少し変わってるなって思ったのは最初のシーンかもしれない
照明の使い方がたぶん今まで見たことないかもしれないって思った
ワードのチョイスも独特やなって印象なんですよね
これは銭山伊織さん作品を見るたびに思ってるかもしれないですね
そして中飯萌菜さんがほんといい表情を見せられてた印象
演技は少し荒削りな感じはするものの魅力的な光を感じたかも
他も見てみたいと思った

遊劇!浪漫派FAMILIAR ここにある彼方
こちらはホームコメディっぽい家族の素敵な話
家族って言っても今、そしてこの先のって関係性も含んだ感じの人のつながり
そしてそこに不思議な要素がさらに加わってるんですよね
それはこども、そして夫を残した妻の思いの存在
さらにそこに加わるのが入れ替わりやったりするんですよね
この要素がこの作品をさらに魅力的にしてる
さらに見終わった後に残る余韻もいい感じ
心地いい余韻かな

『ひっくり返る』

『ひっくり返る』

春風

イズムスタジオ(大阪府)

2023/04/21 (金) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ない言うたらないver
天空ランドって最初何だろう?って思いながら見てたんですが、山上にある遊園地って感じですね
(最初温泉街とかのワードでスパ的なのが浮かんでましたw)
そこで繰り広げられる、人気の無い遊園地を今後どうするのか?って話し合い
当然のごとくバタバタになっていくんですが、心温まるって感じに恋愛要素もってかなり盛り沢山なストーリー展開
笑要素も多めで気軽に楽しめるって感じの作品になってた印象なんですよね
こういう感じもほんと気楽に見られる感じで良かったりする
脚演の太田浩司さんのギターと語りからこの物語は始まっていくんだが、その感じも良かったりするんですよね
なんかアットホームな雰囲気がそこから作り上げられるそんな印象
気になったのは金魚鉢に入ったエイがめっちゃ気になったんですよね
ポルカドット・スティングレイ?って言ったかな?
大きさどのくらいなんだろう?ってのが気になったかも
キャストさんもなかなかにいい演技されてて、ストーリー展開も楽しめる
素敵な物語でした
カップルのあの後もかなり気になるポイントではあったかもしれない

螢の光

螢の光

あゆみ企画

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/04/21 (金) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

少し前の時代、普通に団地に多くの人が暮らしてた頃の世界観って感じ
なんとなくセピア色って感じの色が頭に浮かぶ様な世界観やったりするんですよね
そこで繰り広げられる非日常なんやけど、ある意味では日常って感じの物語なのかもしれない
そのあたりの境界線がわからなくなる、そんな印象の作品なのかもしれない
非日常ってなんだろう?ってなる
ある夫婦が暮らしてる部屋
近所からも美人って言われてる感じの妻とどこか面白みのない感じの優しさはあったかな?って夫
そんなふたりのたわいのない会話からからこの物語は始まっていく
妻はミシンを使っての内職、このあたりも団地が全盛やった頃の香りがしたりするかも
そして一転する状況
ほんとのこの物語の始まりはそこからって感じではあるんですけどね
まあその前があるからこそのここからではあるのは当然ではありますが
かなり切なくて儚くて、そして幸せがないんだけど、いつのまにか引き込まれてる
そんな印象の物語やったりするんです
独特な空気感を作られるなって印象なのがあゆみさん
かなり複雑な気持ちを素敵に演じられてた印象なんですよね
水木たねさんの謎めいた感じの雰囲気もやはり良かったりしたんですよね
どこか知的なんだけど不思議な雰囲気って感じやったかも
そしておふたりとも色っぽかったかな

令和5年の廃刀令

令和5年の廃刀令

Aga-risk Entertainment

すみだリバーサイドホール ミニシアター(東京都)

2023/04/21 (金) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

タウンミーティング (対話集会)にはピッタリって感じの今回の会場すみだリバーサイドホールそしてその場所のミニシアターって感じやなって思ったのが会場内に入って最初に思ったことやったかもしれない
配置が絶妙ですね
そしてそこで議論されるのは廃刀令
刀を腰にってことが当然だったり、公の行事の正装としてもって世界で討論されるのはそれを廃止にするのかって議題やったりする
ある意味ではあり得ないことを議論するのだが、それは刀を中心にするからであってリアルの他の問題でも変わらないかも
それを約60分?70分の後に投票、そしてその結果を受けてのエピローグって展開
この流れもなかなか良かったりするんだが、やはり白熱するどうするのか?って討論の流れがいいんですよね
3/19〜21の杉並区会場はShort Ver.
そして今回公演からがフルバージョンって感じやったりする
杉並が見られてないので、その変化まではわからないが、いい流れに引き込まれてた感じではある
矢吹ジャンプさんの堅物で融通がって感じも上手いんだが、これもいい流れになってる
古谷蓮さんの繰り返しはここからさらに進化を期待かな
いいキャラやから余計にそう思うかも
鹿島ゆきこさんのこういう感じってやはりハマりますね
クラス委員長っぽい雰囲気って言うのかな?
伊藤圭太さんの感じもいいんですよね
もうあのブツは最終兵器的な破壊力かも
斉藤コータさんのブレっブレっのキャラ魅力的です
着地地点どこなの?って感じも切れキャラもいい
淺越岳人さんがこれぞ淺越さんってキャラが最高やったりする
この感じ見たかったって感じ
榎並夕起さんほんと上手くなってますよね
今回の嫌な感じの大人の女性、そしてそこからの変化は見事
前田友里子さんの今回のキャラめっちゃ最高でした
やはりこの女優は上手いし魅力的
久しぶりに生の演技が見られた江益凛さんがいい演技されてた
セリフのとこもかなりいいんだがセリフないとこの指の動きとかまで繊細やなって印象
やはりこの女優めっちゃいいですよ
そしてラッキーやったのは会場案内に今日おられたのが熊谷有芳さん
お会いできた偶然に感謝

GOOD BOYS

GOOD BOYS

TAAC

新宿シアタートップス(東京都)

2023/01/18 (水) ~ 2023/01/24 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

直視するのが辛いほど、痛くて苦しい時間が続く。
母親から捨てられるように、祖母宅へ預けられた双子の兄弟。同じように社会から家庭から見捨てられた人たちとの出会い。生きるために強くなろうとして出した、少年たちの歪な正解。
シンプルでいて多くを物語るセットや心情を揺さぶる音楽がすばらしい。
崇高な美しさと浄化という言葉が浮かび上がってくる。
この劇は、目には見えない人たち、けれど今もどこかに存在する人たちに思いを馳せるきっかけを与えてくれる気がした。
少年たちが救われ、幸せになって欲しいと願わずにはいられない。

PARADURE -パラデュール-

PARADURE -パラデュール-

壱劇屋

すみだパークシアター倉(東京都)

2023/04/22 (土) ~ 2023/04/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

久しぶりに見る生の舞台の東京支部メンバー
かなり余裕を見て、何かこの辺の美味しいものでも食べてから、ゆっくり準備して観劇と思ってたら…
新幹線が止まってて、動き出したと思ったら緊急停止ボタンが押されての確認…東京駅から行く予定を急遽、品川で降りて劇場へ向かって10分前に飛び込むってかなり初めての経験もあったり
そんな状況なので普通なら余裕もなくって感じなんですが…
久しぶりの東京支部はクオリティ高い
いきなりOPから一気に世界に引き込まれる
やはりこのあたりの作り方は竹村晋太朗さん前から上手かったが、さらに磨きがかかってるなって印象
そしてストーリー展開も見事すぎる
ランタイム発表は140分やったかもですが、150分になってるんやないかな?
とは言えそんな長さも全く感じさせないほんといい作品に仕上がってる
余分なシーンとかも全くなく、転換なんかもほんと無駄がないなって印象
そして壱劇屋さんと言えばアクションモブの運動量、今回も凄い
内木志 さんがやはりいいですね
最初の衣装も魅力的、でもこのシーンの着替えヤバいらしい難易度高くて
黒田ひとみさんもいいですね
キャラもいいんやけど表情もいいって印象
これがBやと柏木明日香さんって見たかった…
西分綾香さんは相変わらずの良さ
少しハスキー磨きが?
気のせいかもですが、ハスキーさが増してる気が少し
予想もしてたがやはり良かったのが椎名亜音さん
初日っぽいところもあったが、ほんと見事なキャラ
そしてこの空気感はこの人にしか出せない良さかなって印象
そして前説が柏木明日香さんやったのはラッキー
そして間に合ってw

『龍臥江淮』/『魚之有水』

『龍臥江淮』/『魚之有水』

劇団文机と熊

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/04/13 (木) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

魚之有水
世界観は後漢の末期って感じなんだろうか?
あまりこのあたりの時代背景や時代設定がよくわかってなく、詳しくもなかったりするんですよね
とは言え好きな人は大好きな三国志の世界って感じてまはあるんですよね…たぶんw
そしてこのお話はさらに三国志って言われる状況が作られようとする世界って感じですかね
どこまでが正当なその世界観なのかは正直なところわかってないんですが、ある意味でなるほどってなったかもしれない
なぜ三国でなければいけなかったのかって感じやったりはするんですよね
なかなかに難しいようで、それでいてわかりやすい世界観
それほど接名ゼリフが多かったりするわけでもないんですが、なんとなく置かれた状況なんかが理解できるのは上手いなって感じ
そしてこの世界が好きなんやろうな作ってる人がって感じではあったりするんですよね
だからこそ伝わる
これは知ってる人、好きな人ならさらにハマる世界観を作り出してるのかもしれないなって印象
やはり知らないから難しいって部分もあったりはするんですよね
有名どころは知ってても、それ以外になると初めましてって感じになるのは事実やったりする
でも楽しめないわけでは無いですが
ランタイムは1時間+10分休憩+50分の2時間って感じですかね
前説、始まり方、休憩あけ、そして客入れの時間もかなりこの劇団の独特な、個性的な雰囲気ではあったりする
このあたりも悪く無いなって印象ではあったりする
不思議な魅力のある舞台やなって印象ではあるわんですよね

龍臥江淮
ふたつの物語は同じ時期の並行した時間で作り上げられた作品
だから展開の中でたまにシーンがクロスする感じ
ある意味では裏側を、ある意味ではその事実に隠されたものを見る感覚
実はこのシーンにはこんなエピソードがあったからこそ、こんな反応やったんや、みたいな感じを見られる
片方だけ見てても物足りなさやわかりにくさがあるわけでなく、さらに深みを増す感覚なのかもしれない
無理して両方を見る必要はないかもしれないが、両方を見るとさらにって感じかな
そう書くと普通にありそうなんだが、その辺りの見せ方は上手い感覚
単純にエピソード自体を書きすぎても、書かなすぎてもこれは成立しない気がする
そのあたりをいいバランスで描き出してる気がする作品
基本的には中心に描き出す人物が違うんです
どちらを中心にするかで変わる見え方
戦乱の世の中なので当然のごとく戦いは起きるんですが、ほぼ戦うシーンがなかったりするのも珍しいのかもしれない
殺陣なんてほぼないんですよね
でもその分テンポが良くてストーリーがサクサク進んでいく感覚
派手さは無いもののこれが良かったりする
このあたりは個人差があるかも
そしてこの作品を見るともっと深く三国志って世界を知りたくなるかもしれない
ある意味ではそう思わせたのはこの作品の良さやったのかもしれない
ランタイム1時間+10分休憩+1時間の2時間10分って感じですかね
こちらの作品の方が微妙にですがちょっとだけ長いのかもしれないです

Cartoonist【終演しました】

Cartoonist【終演しました】

Cheeky☆Queens

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/04/14 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

元々は映像作品として作られた物語
それを配役も変え、ストーリーは基本的な部分はそのままにリニューアル
と言うか別の作品に仕上がってる感じですね
これはまた映像とは全く違う良さですね
生の舞台だからこそって作品になってます
この作品って映画のスポーツモノみたいな雰囲気があったりするんですよね
盛り上がり方や展開の感じがそう思わせるのかもしれませんけどね
しかしその感じが良かったりするんですよね
テンション上がるし気持ちも元気になる、そんな気持ちにさせる魅力的な作品
まだ初日なので細かいことは全く書けないんですが、やはりご出演者さんの表情がいいんですよ
それを見てるだけで元気が出てくるそんな気持ちにさせてくれる魅力的な作品なのは間違いない
ミュージカルっぽい要素とライブっぽい感覚が見事に合わさってるような作品
C☆Qメンバーもそれぞれいいんだが、客演さんもほんと魅力的
やはりこういう化学反応が生の舞台の良さやなって印象
ほんとその印象は見たらわかると思うんですよね
そして久しぶりに #1st の2階へも上がれたりする
そして距離はあるもののお見送りに会場物販もいい

やはり初日とは別物ってぐらい雰囲気って変わるんですよね
そして千穐楽だからこそって動きや反応があったり、やはりブラッシュアップされていく
しかし疲れは蓄積ですね
素敵な舞台の脚演、そして出演が畠山薫さん
なかなかに魅力的な本を書かれますね
そして元気出る作品っていい
主役が和柯さん
パワフルでほんと色んな表情が今回見られた印象
落ち込んだ感じも良かったりしたかも
もうひとりの主役が西田杏奈さんかな
気の弱そうな感じ
そしてそこからのギャップがいい
歌声もほんと魅力的
客演さんもほんといいんですよね
山本香織さんの少し高圧的なんだけど、やはり優しさを感じる
それは生徒にもですが娘にもって感じですかね
元気いっぱいって印象が元気もらえたのが谷野まりえさん
やはりこの人の存在も大切
ほんと魅力的な表情、そして動きやった印象
この感じの役も珍しいかも?
マドンナ的な存在が北田結子さん
クラシック・バレエなんですかね?
綺麗な動きがいっぱい
ここからさらに良くなる存在な気がして期待
今回は声の出演のみのアメリカンガール三原悠里さん
次こそ期待かな
美人さんだからこそ今回この表情が魅力的な印象なのが山田命さん
結構この表情されてますかね?
なんかクセになるんですよねこの表情w
そして今回ほんといいのが赤松英実さん
めっちゃ上手くなってません?
クールさと優しさ?愛みたいなものを感じるんですよね
表情も最高かも

『餅好き × カラ/フル』

『餅好き × カラ/フル』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/04/11 (火) ~ 2023/04/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

火曜日のゲキジョウ 30×30 pair.180 餅好き×カラ/フルを観劇
なかなかに不思議な雰囲気の両作品やった印象
その不思議な感じは全く違ってたんですけどね
しかしその不思議な雰囲気がいい感じやったなってのが今日見終わっての感情やったかもしれない
この感じが火ゲキの良さではある

餅好き 餅畑
まってすぐはある意味で何が始まった?ってぐらいの感覚になったかもしれない
しかし重ねていくうちにこの世界に引き込まれていく
そんな不思議な感覚の作品
コントって言いながら、ある意味ではオムニバス
とは言えコントなのかもしれない
かなり微妙なラインの短編作品の積み重ね
単純に笑いをって感じでもなく、ある意味ではかなりシュール
しかし組み合わせや流れがいいからこそのラストが笑える
たぶんあれだけではってのは上手さ

カラ/フル ミルキーウェイにおやすみ
こちらは正統派の不思議って感じかもしれない
七夕の夜に繰り広げられるかなり不思議な物語
夫婦の物語なんだが、夫婦仲は微妙な感じ
そんな夫婦のもとに訪れた不思議な来訪者のお話ではあるんですよね
ある意味ではプレゼントではあったのかもしれない
過去を断ち切るための
やはり白塗りは逆の意味も込められてたのかも
生と死のコントラスト
色々と裏を読みながらも物語はストレートやったかな

『社会の窓社 × 彗星マジック』

『社会の窓社 × 彗星マジック』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/04/04 (火) ~ 2023/04/04 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

火曜日のゲキジョウ 30×30 pair.179 社会の窓社 × 彗星マジック を観劇
前回の彗星マジックさんの本公演からの縁での組合せかな?
そこで気になった女優さんの本来の雰囲気とさらに磨きがかかった感じの魅力的な作品の組み合わせやった
この組み合わせはいつもの火ゲキとは少し違うがいい感じ

社会の窓社 劇場版紙芝居は灰と仄
彗星マジック26景 釈迦を汲む で気になった女優さんは今回は紙芝居で
紙芝居ではあるんやけど、それだけではなく、ちゃんと演劇作品って感じになってる印象の紙芝居やった
このニュアンス伝わりにくいw
メインで進む紙芝居はある意味では不幸のどん底しかない運もツキも無いような女性の物語
どこかでシンデレラのストーリーと重なるんだけどいいところで…
語りもいいんだが、表情も動きもいい感じ
そして音楽に照明が加わり見事な演劇作品に仕上がってた印象、上手いな

彗星マジック 落花生
この作品実は何回目だろう?
基本的にいい作品なのは事実
そして間違いなく進化していってるんですよね
見るたびにこんな作品やった?ってなるぐらいの変化がある気がしてたりする
女弁士とそれに感動して弟子にってなる女性、そして無声映画の謎めいた女優の物語
この関係性、そして関わり合い方がいいんですよね
手話が入るんですが前回からこんなに手話入ってました?
しかもそれが早い
やはり彗星マジックの3人の女優のポテンシャル高いの再認識って思った今日

曇天ガエシ

曇天ガエシ

梅棒

森ノ宮ピロティホール(大阪府)

2023/03/31 (金) ~ 2023/04/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

エンタメではなくミュージカルでもなく、これぞ梅棒って世界なんですよね
他では味わえない世界が広がるんです
今回はセリフも少し、生歌もあったりと少し珍しいのかなって思ったんですけどね
やはりこのヒット曲を使って、そのセリフで作り出されていく独特なスタイルって引き込まれるんですよね
そしてその選ばれてる曲がまた良かったりするんですよね
それでさらに引き込まれる世界
そして凄いのはそれが簡単なストーリーではなく、意外に複雑な感じの人間心理だったりが見るものに伝わってくるんですよね
今回の中心にはふたりの王子、方や自分がそうだとは知らないんですけどね
そんなふたりとそれぞれの境遇の周りの人々
それらのキャラがほんと魅力的
毎回思うんですが、曲のチョイスがほんとに見事で盛り上がり最高のところで今回はLiSAでかなりテンション上がったかもしれない
もう1ヶ所最高に盛り上がったところも好きな曲のチョイスで会場のテンションヤバイ?ってぐらいに盛り上がってた気がする
これが中毒になる舞台かな
akaneさんの盛り上げ方ほんと魅力的やったんですよ
音くり寿 んが女王さま?歌がほんと見事やったんですよね
YOUさんも相変わらず見事な動き
カテコはクアドラプルって言うのかな4?
4/8〜は愛知の日本特殊陶業市民会館で3ステが予定されてて、それが見られるラストチャンス
最初の梅棒さんは第七回公演 7th ATTACK 『ピカイチ!』
その時と同じ森ノ宮ピロティホール
取れたチケットは最後列やったなってのも懐かしかったりする
それが気がつけばウメニシキになってたりするんですよね
ひのまる弁当 って長さでランクアップあったんですね

『虹色りきゅーる × 劇団天文座』

『虹色りきゅーる × 劇団天文座』

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/03/28 (火) ~ 2023/03/28 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

先週から始まった今年の火ゲキスケジュールが合わなく今週からが個人的には今年の開幕
いきなりの30リーグの初戦ってのもいい感じではあったりするんですよね
しかも因縁めいた魅力的な組合せやったり
虹色りきゅーる 月桂樹の約束
かなり独特な個性的って感じの少し難しい気がした物語
これはある程度の神話の世界の知識が必要やったんだろうか?
たぶんそれを知ってるとさらにって感じかも
あまり?全く詳しくないんだが、たぶんギリシャ神話なんだろうか?
そんなテイストの中にどこか進撃の巨人っぽいテイストがって気がしたんですよね
かなり個人的な印象なんですけどね
どちらかと言うとこれから始まる物語の序章って感じやったのかもしれないですね

劇団天文座 伝説の幕開け
かなりパワフルってワードが浮かぶ作品やったんですよね
なかなか評価がわかれそうな気がするそんな作品やった気がするんです
これは見た人のかなり好みによるのかもしれません

騙しきれないよベイビー

騙しきれないよベイビー

劇団皆奏者

アトリエS-pace(大阪府)

2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

まずは入った瞬間に目に飛び込んでくるのは作り込まれたセット
先週もですがアトリエS-PACEの舞台はなかなかに手が込んでる
たまたまかもしれないですが、今週のセットもいいですね
セットと言えば扉を開ける時のSEもいい感じやったんですよね
前半だけ入れてたかも
そんなセットで繰り広げられるのはかなり複雑に組まれた巧みな物語
複雑なんだけど難しいとかではなかったりする
これも伏線やったのかって感じをテンポよく回収していく
前半がすでに心地いいテンポのあるドラマって感じではあるんですけどね
それが中盤でシフトチェンジする
そして後半はさらに変化をって印象やったかもしれない
この展開でストーリーが破綻してなくて、そうきますかって思わせるのは見事
ちょっぴり難しく感じるのは人の複雑な気持ちに共感できるかってところなのかもしれないなとは思う
複雑な女心って感じではあるかもしれない
中島ゆきこさんの複雑に揺れる気持ちって感じと、素朴な笑顔が印象的
ベルさんの危ない香りと色っぽさがほんと魅力的なキャラを作ってた印象
いい存在感
そして井上芯さんの可愛さ
そんな可愛いさの裏側に潜んだ危険な雰囲気がまた良かった
なかなかに面白い作品でした

ぽコ人

ぽコ人

演劇強制収容所旦煙草吸

天満天六・音太小屋(大阪府)

2023/03/24 (金) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

独特な世界観は前作と同じなんだが全く違う空気感って印象の今回の作品
びっくりするほどテイストは全く違うんだけど #旦煙草吸 さんらしい雰囲気を作り出されてた印象ではあるんですよね
たぶん見る人によっては何これ?ってなるのかもしれない
ほんと個性的
いつのまにか、この独特な世界に引き込まれて見てたりするんですよね
そしてほんと美しくて、それでいて闇がそばにって不思議な空気感やったり
この微妙なバランス、儚さみたいな美しさがあったりするんですよね
ほんと不思議な魅力が繰り広げられるって感じ
立ち位置も独特で両サイドで歌われるんですが、その前には薄い布
ダンスもいいんだが、おふたりの歌もいい(お名前わからず🙇‍♂️)
布の使い方も良くてダンスをさらに妖艶に美しく引き立てた印象
この会場やからこそさらにこのあたりの演出が雰囲気を盛り上げてくれるのかも
ラストはさらに衝撃的やったかもしれない
しかしそこまでもかなりインパクトの強いビジュアルが続く
好みによるかもしれないが、それらがまた魅力的やったりする
なかなかの衝撃ではあったりするんですけどね
美しい世界でした

ハンドポケット・カフェ

ハンドポケット・カフェ

ステージタイガー

松原市文化会館(大阪府)

2023/03/21 (火) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ステタイさんの松原公演はやはり色んな思いが込み上げてくる印象の素敵な作品やったりしますね
今回の中心はこども食堂
そこにやって来る人をって感じになりそうだが、それもありながらどちらかと言ったらそこを動かす人たちを中心に描く物語
このあたりの描き方がほんと上手いそして引き込まれる世界を作り出してた
派手なエンタメって感じではなく、ある意味しっとりと描き出す感じ
前回の本公演から何気にステタイさん歌を上手く使ってくるなって印象なのは私だけですかね?
体力勝負ってイメージから変化してる気がする
しっとりとは書いたものの、キャラはそれぞれ個性的で印象的
そんな中の今回の中心のひとりが椿優希さん
音楽で一度は有名になったが夢やぶれて、そして新しい楽しみ?喜びをって感じ良かった
小野愛寿香さんと白井宏幸さんのコンビも相変わらずの良さで空気をしめる
小東ことさんいいキャラが見え隠れって印象
たぶんここからさらに良くなりそうな予感がした女優さんかも
そして今回いいのが喜多彩葉さん
かなり大阪のおばちゃんっぽい雰囲気を見事に作ってた印象
そしてそこからの可愛い女性的な雰囲気の振り幅
やはりいい演技されますね

あげとーふ

あげとーふ

無名劇団

無名劇団アトリエ(大阪府)

2023/03/17 (金) ~ 2023/03/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

あげとーふ
メインはこちらの作品
無名劇団 さんの母体となった高校演劇部の作品のリメーク
高校の卒業旅行、まさにノリははっちゃけた高校生って感じ
そしてこの作品のタイトルの意味が明かされる
なるほどw
それにより破綻する旅行スケジュール
しかしそこはハイテンション高校生なので楽しさに変換って感じなんだが…
中盤から雰囲気は一転ハイテンションの裏に抱えた色んな悩みであったり境遇であったりが怒涛のように…
少し存在自体がわかりにくかったり、荒いかなって部分もありながら熱量なんかでかなり引き込まれる世界やった印象
もう少し奥行きがあるとさらに動きはってのはあったかな

同時上演はCチームの4人のアケミ
こちらはどちらかと言うと今回のメイン前のオープニングアクト的なポジショニングの作品なのかもしれない
サクッと見られる感じの20分ぐらいの作品やったりする
しかしこれがあることによって、お客さんの舞台を見るって気持ちの切り替えができていい感じの構成なのかもしれない
それは人によるかもしれないですが、やはり場を温めるってのは大きいかもしれない
そしてそんな作品は偶然がからなり続ける感じのコメディでいいのかな?
コメディって定義が難しくて
シチュエーションを楽しみながら、ある意味でこの4人のマウントやったりの駆け引きを楽しむ
これはキャスト、組合せによって全く違う印象になりそうな気がする作品
彩華ちゃん、さつきちゃん、島原さん、桃子さんで個人的に見たいかもしれないw

ジャズ大名【愛知公演中止】

ジャズ大名【愛知公演中止】

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2023/12/09 (土) ~ 2023/12/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

当日あたふたと劇場へ急ぐのはいつもの事で。KAATホールでの観劇は片手に収まるが、同じ劇場と思えぬ程毎回風景が変わる(地点「光のない。」、SPAC「マハーバーラタ」は装置自体が特殊だが通常使用の「蜘蛛巣城」とも随分)。
席は一階後方エリアの半ば、ぐっと下手寄りの位置からステージを眺む。
例によってキャストチェック疎かに劇場入りし、ガンガンマイク使ってんなーでもギリ気にならない程度、若殿様が目立ってるから若手の人気俳優なんだろう、あの女性もどこかで聴いた声だ、など。後半になって藤井隆は判明。が他は最後まで不明のままだった。(知ってる俳優もさほどいなかったが。)
そんなこんなで「誰が出てる」関係なしの観劇にて、ノリの良い音楽三昧の舞台を楽しんだが、クライマックスはほぼライブ。そうなるよなー、という感想であるが、芝居の部分でも面白い所はある。流れ着いた黒人3人を取り合えず収容した牢に、家来共も足が向いてしまう。黒人らが楽器で奏でる音が蠱惑的でついもう一度味わいたくなるらしい。若殿が何げなく座を外してこっそり行ってみると既に大勢が居た、というオチが芝居の意外と序盤に来る。なら次は彼らがどんな風に「音」にハマって行くか、面白く描かれるんだろうな・・という期待には、まあ合格点の満足度。
ドラマは黒人らがそこに流れ着くまでの回想(それがジャズ誕生までの音楽史解説にもなっている)が大きく挟まり、伏流として藩を取り込もうと暗躍する女優による軍団とえじゃないかの面々(一般人から公募したような面々)が絡む。風雲急を告げる幕末の世相と、蠱惑的な音色にハマる者たちの対照。体が自然と動いてしまう音色には、庶民も(耳に蓋は出来んから)取り込まれる。当時武士のたしなむ音楽を庶民が聴く事はご法度であった、とナレーション的に説明され、若殿が「これからは庶民も聴いて良い事とする!」と宣言して場が湧くのだが、ここは「掟?そんなものあったかの。耳に蓋は出来んのだから聴いてよし、楽器も鳴らしてよし、何をナンセンスな事を言いおる」とサラッと流して次に進んでほしかった。既に事態は規範を外れた領域なのだから。というより、音楽によって内的な身分の垣根は無化されているのに、殿様が宣言しなきゃ許されないという感覚がまだ君たちの中にあったの?となる。

芝居の終盤は地下牢に集まった者たちの中で演奏がポテンシャルを上げ、音をかき鳴らし狂い踊るライブの時間となる。延々と続く演奏は気づけば幾晩にも及び、その間に地上では戦乱が通り過ぎて領地は荒れ野と化していた、というオチになる。
生演奏は舞台下手上段に組まれたエリアにて、8名程の楽隊がやる。中央上手寄り中段にはドラムス、上手にギター。楽器が弾けるキャストも居て、出番がある。
この演奏であるが、耳に覚えのある響きであったが今になって思い当たったのが渋さ知ラズ(バンド名)。管楽器の重層の上にソロ楽器のみならず、白塗り舞踏ダンサーたちが遊び、祝祭空間が出現する。ジャズ大名の演奏の狂乱は確かに重なるな・・。この三日三晩の演奏では照明、映像の大々的演出と、衣裳を変えた人の出入りによるバリエーションをこれでもかと見せてくる。今少し前の席にいたらトランス状態に引き摺り込まれたかも? しかし・・渋さ知ラズのノリは抵抗の香りがある。コンクリートにひびを入れる。それが何かはうまく言えないが、鉄の扉を開ける力技よりも、扉が変質してペシャっちゃうよな脱力の「力」、ここは音楽性の問題でもあろうが、その線も欲しかった気がする。地上との物理的な距離に守られてではなく、自らの音への没入によって俗世とは異次元の世界が生まれていた、そんなニュアンスを感じたかったかな・・と。中々抽象的な次元の話かも知れないが。。
だが音を楽しむ人たち、を信じる事はできた。好意的評価。

『雨降らす巫女の定置網漁』

『雨降らす巫女の定置網漁』

抗原劇場

SCOOL(東京都)

2023/12/22 (金) ~ 2023/12/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

最初に風景が立ち上がるのが良い。語り出した女性の、言葉によって、人が使わなくなって寂れた「空港」が提示されると、そこに風が起きる。パリ・テキサスかバグダッドカフェの乾いた空気がふと香る、気がする。
四人の登場者が、モノローグでそれぞれ語る。最初の話者が言う。かつて日に何十機もが発着していたが、今は人の姿もまばらで、恐らくこの飛行が最後になるのかも、と仄めかし、人類が火星に移住してしまったか、人口が減ってしまったか、この「地球」を舞台ににぎにぎしく生を営んでいた人類は、舞台からほぼ退場したらしい。
他の話者が語った文脈は今思い出せないが、絶滅しかけた人類であってもそこに人が居れば生の営みがある。取るに足らないような小さなこだわりや感情、感覚が、どんな状況にあってもその人間が彼・彼女自身である事の不可分な要素である。その言葉を、彼らが紡いでいる、と見える。もちろん作者がそのような言葉を(凝縮された劇の言葉を)書いたわけであるが、批評的だ。日本がイケイケである事、日本人はスゲー存在である事、を前提にしなければ「その人」では居られなくなるとすれば、「彼自身」は何処にいるのか・・。

抗原劇場は二度目。過去一度観たパフォーマンスもどことなく見入ってしまう要素があったが、今作がより各テキストにまとまりがあり、各様の風景が見られた。

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