最新の観てきた!クチコミ一覧

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白き山

白き山

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

随分ご無沙汰してしまった当劇団であるが、観に来て正解。斎藤茂吉という題材を、うっすらと(終盤では濃く)戦争に絡めて描いていた。急遽主役の変更との事だったが、緒方晋の出演も楽しみで観劇した。この人にしか出せない味がある(そういえば一応は関西弁は封印していたな)。村井國夫氏では全く違っただろうと、とりわけ主人公の特徴「雷を落とす」場面で、想像もしながら観た。茂吉の息子二人を浅井と西尾、弟子を岡本、三人のコンビネーションを茂吉に対置させ、第三者の存在として近所の農婦を柿丸氏に振って五人芝居、シンプルな構図も憎かった。

ネタバレBOX

終盤「これで終劇だな」、と思った暗転が二回。三度目で漸く「これ以上は無いだろう」と思え、拍手の準備をした。
地の面

地の面

JACROW

新宿シアタートップス(東京都)

2024/06/14 (金) ~ 2024/06/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久々に生観劇のJACROW、今回の舞台は不動産屋。
作劇と俳優と演出と、快楽に満ちたステージ。名古屋演劇界から参加した両名が実によい。気づけば、男だけの芝居であった。面白い。

阿呆ノ記

阿呆ノ記

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/06/04 (火) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「夏至の侍」(2022)にて筑豊地方の斜陽産業の金魚問屋の女将を演じた音無美紀子が再び客演。桟敷童子は東憲司の言うように毎度似たような話(凡そ三つのパターンを焼き直している)だがオリジナルを生み出しており、売りは完成されたテンポ感と高揚感、舞台装置と屋体崩し的クライマックス、という事になる。この桟敷童子の芝居に音無美紀子が加わり、ナチュラルに真情こぼるる姿がハマる。墨汁が広がるように芝居の隅々まで「リアル」の魔法が掛かるのである。私にはそれが圧巻であったが、今回も全く同じ事が起きていた。
桟敷童子の物語は神的存在や天災や魔物の伝説が民間伝承で伝わっている村落が舞台となり、やがて近代化の波に浸食されて行くといったものが多いが、今回「敵」としての近代は、狩猟を生業とする村に対する鉄道事業(工事で使う発破で獣らがいなくなる)、戦争協力の要請(銃の供出、徴兵)である。近代化は根本的な誤りを抱え、人間を虐げる。そうした被虐の人間が己らの復権を目指す時、伝承が蘇るのである。
今作の伝承は「阿呆の子」と言い、村が飢餓などの危機に瀕した時、生け贄に捧げられるべく育てられた「捨て子」たちがいて、劇中では三人の子という事になっていて時に舞台上に姿を現わす。実際に彼らを目で見たのは幼い頃のおばあ(音無)のみで、まだ子供だった彼らと山の中で話した記憶が劇の終盤に蘇り、そして今「婆」となった彼らと、再び相まみえる。猟で食べて行けず鉄道工事の人夫となった男たちにも(徴兵は免除されると言われたのに)赤紙が届き、不幸な事故も続いて村は荒廃し、強風が吹きすさぶ山の天候をして阿呆の子らが怒りの声を上げている、とする。
もう一人の主人公は、鉄砲問屋をモーゼル銃付きで追われた一人娘。おばあが呼び寄せた娘を、昔妻を亡くした自分の息子の後添えにと考えたが息子はまだ妻を忘れられぬと拒否するも、宿を与えて村に棲み着く事になる。この娘(大手)のキャラが秀逸。後に悲劇のヒロインとなり行く。悪役をやらせれば何と言っても原口。
我らが板垣女史は・・阿呆の子に扮していた。顔をさらすのは終盤の「出会い」の回想場面。一瞬とは言え変幻自在振りに嘆息(先般のこまつ座での客演に続き役の振り幅があって最初気づかず)。
主役の露出が突出した分他の俳優が控えめであったが相変わらず見事なアンサンブルである。

オペラ座の怪人

オペラ座の怪人

劇団四季

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2024/04/23 (火) ~ 2024/08/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/06/14 (金) 13:30

165分。休憩20分含む。

ながい坂

ながい坂

平石耕一事務所

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2024/03/14 (木) ~ 2024/03/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度

寺田さんでしょうか?音響に助けられた酷い芝居でした。
演出?なにを考えて作ってるのか?
もう少し日本語と文法を学んでください。
貴方の授業料を払いにきたわけでないです。
演出を名乗るなら演出の仕事をしてください。

ネタバレBOX

お金の無駄でした。
演出の自己満足の舞台です。
砂漠の動物園

砂漠の動物園

演劇実験室◎万有引力

ザ・スズナリ(東京都)

2024/06/07 (金) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

この劇団がアングラの見たい最後かもという期待で2回目の観劇
1回目より評価を下げた理由は数えきれない

唯一良い点
・俳優陣の身体能力と芝居

沢山ある悪い点
・SNSで俳優小林の37.5度あるけど楽日まで頑張る発信
・最前列、砂がかかりますというレベルじゃない。電球割れるとか流石にケガしそうで怖い
・席の誘導なんていう回路は全くなく、狭い最前列の前の通路を一体何人が通る?スタッフが通るのも全然当然みたいな顔
・芝居的には客を巻き込むあたりから要らんね
・1時間40分ってアナウンスだが終われば2時間

ゴキブリコンビナートのが客を何気に誘導してると感じた
そういう覚悟で見てるのと見てないのは大きく違うし
期待が大きかっただけにすごくがっかりしたってのが正直な感想
もう少し客サイドへの配慮あってもいいかな?
そう言うの全くないのが昭和って思ってるなら勘違いしないで欲しいかも
言葉で言うとガッカリってだけになるけれど
これ見た人達って本当に満足して帰ったのであろうか?
自分だけがおかしいのか??

かえりみちの木

かえりみちの木

空の驛舎

ウイングフィールド(大阪府)

2024/06/14 (金) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

かえりみちの木拝見しました。
それぞれの日常にはそれぞれの悩みや思いがあり、心に突き刺さるセリフには涙しました。
とっても良かったです。
どうもありがとうございました。

十年希望~ぼくらのSentimental Journey2024~

十年希望~ぼくらのSentimental Journey2024~

株式会社ZANY

上野ストアハウス(東京都)

2024/06/12 (水) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/06/13 (木) 14:00

映画サークルの仲間たちの卒業後10年を描いた群像劇。群像劇だから誰か1人がメインというより、みんなにスポットが当たっていてとても良かったです。10年もあると人は変わっていくもので。それぞれが様々な想いを抱えながら生きていて、夢を叶えたり挫折したりしていく姿を見ているとすごく刺さるものがあって、登場人物それぞれに感情移入してました。とても良い作品でした!!

有頂天

有頂天

中央大学第二演劇研究会

シアターブラッツ(東京都)

2024/06/13 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

理解に苦しむような内容のため、コメントが難しい。天才写真家と大学時代の写真部同期で、CM等の商業写真を撮るカメラマンとの確執、そして自殺願望をもつ女優を絡め、まだ何者にもなっていない若者の葛藤劇といったところ。

説明の「死を望むからこそ”今”を全力で生きる彼女の姿勢」と「泰然、いや漫然と生きる人々は…」、その描かれている内容は理屈先行で上から目線、もっと言えば傲慢のように思えるのだが。そしてラストも釈然としない。辛口コメントはネタバレで。

なお、舞台美術はスタイリッシュで分かり易く、舞台技術は観(魅)せる工夫をしており好ましい。
(上演時間1時間35分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は、階段状になっており 真ん中に緋毛氈が敷かれている。中央奥がBar店内ー上手にカウンター、腰高スツールと酒棚、下段の上手にソファ、下手にテーブル・椅子が置かれている。それぞれ別場所(夫々の写真家 事務所)を表わしている。物語は客席の一部も使用し、第三者的な存在も登場させる。
舞台技術、特に照明はカメラの連続フラッシュを連想させる強い明滅、情景に応じた諧調がスタイリッシュな舞台美術を映えさせる。また夜を徹した朝、ブラインドを開け夜と朝の明暗効果も良かった。

物語は、「あらゆる物事は終わる瞬間にこそ輝く」を信条に撮影を行う芸術肌の天才写真家 折尾マサミチ(アキ サン)と、大学時代の同期で商業写真を撮り、経営者としても敏腕をふるう商業カメラマン 館山タツヤ(冨士原脩斗サン)、この2人の写真に対する捉え方考え方の違い。そして館山がCM撮影で起用している女優 桂木ユキ(種倉あかりサン)が、自分の女優もしくはアイドルとしての存在、その(芸能)人生を賭けた問いをする。半年後に自死をする迄を写真に収めてほしい。それを折尾に依頼する。

女優として大成するか否か、24歳で見極めるのは、芸能人(女優)という職業のためなのか(傲慢印象)。彼女と行動を共にして 最期まで写真を撮る折尾の信条と心情はどうなのか。つまり「終わる瞬間にこそ輝く」という最高傑作は、彼女の死の瞬間 その時をもって達成されてしまうのではないか。それ以降 彼はその傑作を超える写真を撮ることが出来るのか。そもそも自殺しようとする人間を写真の被写体として冷静に撮ることが出来るのか(理屈だけか?)。内容としては、二人のカメラマンの写真に係る確執を膨らませるならば、共感出来るような所があったかも知れない。

また 大学時代の写真部同期で部長、今ではBarを開店した男バニー(山内浩敬サン)が、どうして女装変貌したのかその理由は?何か原因・理由があったような思わせ振りであったが、単に性癖で片付けられたような。

因みに、余命宣告された人が その期間 生きた証し(写真だったか映像)を遺(残)したいといったドキュメンタリー映画だったかTVがあったが…生への執着、生き様を感じさせるものがあった。

終盤、折尾が〈今が楽しいことを知ってしまった〉からは、自分の写真に対する姿勢が常に死と隣り合わせ、その緊張感との鬩ぎあいが解けてしまったのか。ユキは自分の思いを確認するために周りの人々を巻き込んで…。最後は女優らしい台詞 「年齢を重ね性格女優でも目指そうかしら」といった強かさ。物語の結末は劇場で…。
次回公演も楽しみにしております。
ハロウィンの夜に咲いた桜の樹の下で

ハロウィンの夜に咲いた桜の樹の下で

劇団扉座

座・高円寺1(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めての扉座でした。
とても好きなタイプのいい作品でした。
ハロウィンに桜が咲いたら、きっとどこかで心温まる物語が始まるのでしょうね。
ゴロワーズを一度吸ってみたかったというのが、観劇直後の気持ちでした。

阿呆ノ記

阿呆ノ記

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/06/04 (火) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/04 (火) 19:00

今公演は4ステージ予約していたが、まずは初日を鑑賞。

やはり桟敷童子の公演はどんなに期待して行ってもそれを軽々と超えてしまう! 
今回の作品は、前説の若手がハケた瞬間にのけぞらんばかりのホラー感で心を掴まれ、あとは終演までグイグイと引きずり込まれる一方だ。

客演の音無美紀子の圧倒的な存在感、劇団員では三村晃弘が従来とは全く違う役どころを熱演して舞台の厚みを増し、全ての出演者が主宰・東憲司 が描き出す舞台世界と一体化している。
それにしても大手忍は美しくなったなぁ。最初に登場した時には思わずハッとしてしまった。

「大地揺れ!紅燃ゆる!」というチラシのキャッチコピーは決して大げさな表現ではない。こんなスゴイ舞台が小劇場演劇の料金も高くなっている現在においても4,000円(平日の夜公演。それ以外でも4,500円)で観れるというは驚愕の一言。

今年はまだ80本強の観劇しかできていないが、まぎれもなく現時点での今年最高の作品だ。

(以下、ネタバレBOXにて…)

ネタバレBOX

ところで、客席に入ってまずは舞台際の天井を確認して「お、今回は紙吹雪があるなぁ」と思い、舞台が多少高く作られているのを見て、2016年末の「モグラ…月夜跡隠し伝…」を観ている私は、ラストはもしや…と思っていたのだがやはりそうだったものの、舞台が分割されていて、よりダイナミックなものとなっていた。
青い!大劇場結婚式(小劇場 楽園)

青い!大劇場結婚式(小劇場 楽園)

藤原たまえプロデュース

小劇場 楽園(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇小参照

青い!大劇場結婚式(「劇」小劇場)

青い!大劇場結婚式(「劇」小劇場)

藤原たまえプロデュース

「劇」小劇場(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

控室→式場の順で観劇。アイデア、構成の妙。どちらも単体で楽しめるが両方観ると点と点が線となり凄くスッキリ。
笑いは式場が圧倒的だが裏が垣間見える控室の悲哀が好き。随所で炸裂する下北沢disいや愛がまた良し。
とても面白かった

かれこれ、これから

かれこれ、これから

ONEOR8

新宿シアタートップス(東京都)

2024/05/31 (金) ~ 2024/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

開場時から流れるノスタルジー感、始まってからも微妙に時代がわからない不思議感。そして途中の強烈な違和感、それが理解できた時の納得感、この構造がめちゃくちゃ素敵。
物語は誰もがいずれは直面するであろう人の本質を描いて心締めつける。伏線回収のたびに涙。

有頂天

有頂天

中央大学第二演劇研究会

シアターブラッツ(東京都)

2024/06/13 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです。
どんな展開になるのかと、どんどん惹き込まれました。
疑問に思える部分や、ラストはモヤモヤが残りましたが、人生における大事な時間について考えさせられました。
役者さん達の熱演も良かったです。良い舞台でした!

白き山

白き山

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/15 (土) 14:00

中身のない戦争賛美の作品を作ってきた斎藤茂吉、戦後、そこから脱却しようと悩み苦しみもがき、回りの人達に支えられ、新たな道に歩もうとする姿が感動を呼ぶ。いい作品でした。

地の面

地の面

JACROW

新宿シアタートップス(東京都)

2024/06/14 (金) ~ 2024/06/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/14 (金) 19:00

有名企業が騙された地面師詐欺事件をモチーにした話。騙された企業の立場から描かれている。何故詐欺のメッセージがあったのに契約までしたのか。会長派閥と社長派閥、社外取締役の機能不全、大手企業の自惚れ等が読み取れる。起こるべきして起きた事件として納得。

ネタバレBOX

法務部部長が本契約の前に詐欺地面師と裏取引していた事が明らかになるが、法務局で受付されない可能性があるのであれば、仮契約の時点で会社に詐欺を暴露すればここまで事件は発展しなかつた。
ひとめあなたに…

ひとめあなたに…

mada アパ太郎

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2024/06/15 (土) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

練馬のふられた彼女が、鎌倉の元彼に隕石が地球にぶつかり後一週間で地球全滅という時に、歩いて会いにゆく話 
ジャンルとしては、究極のファンタジーロードストーリーというところ?原作はあるらしいけど、未読
海外映画でも似たようなんあったな〰️と思いながらも、ロードのなかで異なる4ユニットに世話になりながらも鎌倉への旅❔を続け、最後には…
中々楽しませて頂きました❗

雨とベンツと国道と私

雨とベンツと国道と私

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2024/06/08 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

モダンスイマーズ『雨とベンツと国道と私』を観劇。

あらすじ:コロナで体調が芳しくない五味栞に、夫を失った友人から自主映画を撮るので手伝いに来て欲しいと依頼される。栞は映画の撮影現場で働いていたのだ。
現場に行くと六甲トオル監督を紹介されるが、どうやら以前に一緒に仕事をした事があるのだ。彼は現場での暴力、暴言などで、SNSで女優に訴えられ消えてしまっていたが、名前を変えて再活動をし始めたようだ。
だが栞も彼から受けていた傷が未だに癒えず、事件の実態を暴き始めるのであった…。

感想:『ハラスメントによって世間から抹殺され、仕事を失い、赦しを得られない人たちの罪と罰はいつ終わるのか?』
『ハラスメントを受けて未だに心に傷を持っている人たちはどうすれば寛解するのか?』
今の時代には避けては通れない議題を両方の視点から作っている。
六甲監督のハラスメントの場面は、俳優の演技力もあってか見るに耐えかねてしまうが、良い映画を作る為には仕方ないと訴える六甲監督の叫びに頷いてしまう己がいる事を忘れてしまいがちだ。だが作家は決してそれを許さず、必要に迫ってくるからか、心の隙間を見られている気分になってしまう。加害者と被害者の言い分を映画作りの現場を通して考えさせる展開の上手さと夫を支配して死なせてしまった妻の懺悔を二つの軸に重ね合わせる構成はピカイチだ。更に六甲監督と栞の演じた俳優のキャラクター作りの上手さが更に輪をかけてくる。
心が揺さぶられ、見応えのある瞬間が経つにつれて、厄介な問題の落とし所が気になり始めると、『どのような答えを作家が導き出すのか?』
『それとも観客が答えを見つけるのか?』
だが重い内容に反して、気持ちの良い演劇っぽい終わり方に違和感を感じ、初めて蓬莱竜太に不満を抱いたのだった。
「これでは観客は劇場を後に出来ません…」
地の面

地の面

JACROW

新宿シアタートップス(東京都)

2024/06/14 (金) ~ 2024/06/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

昨年12月に見た闇の将軍四部作
(東京芸術劇場シアターウエスト):JACROW 夕闇、山を越える/宵闇、街に登る/常闇、世を照らす/やみのおふくろを1日のぶっ通しで見てとても面白かったので、満を持して今日見てきました。

期待に違わず、スリリングで、笑えて、イラついて、哀愁感のある内容。今回も2時間があっという間でした。

脚本が素晴らしく、演じる役者さんたちもエネルギッシュで、できればもう一度見に行きたいと思います。

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