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ポプコーンの降る街2024

ポプコーンの降る街2024

劇団大樹

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初日を拝見しました。ここ数回拝見していますが、一つ一つのお芝居がとても丁寧で懇情豊かに演じられていてとても好きな皆さんです。今回の作品は再演のようですが、切なくでも暖かくが、感覚的な印象です。とても心に残りました。次回も楽しみにしています。

ウエストサイドのオペラ座の殺人          

ウエストサイドのオペラ座の殺人          

カスタムプロジェクト

調布市せんがわ劇場(東京都)

2024/11/29 (金) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想遅くなりました。ここ数回続けて拝見していますが、今回もとても面白かったです。
毎回、なかなか難しく、全くわからないのですが、今回は結構そうかなと思うところがありました。でも、あと一歩で溶けなかったです。舞台でここまでの参加型のお芝居は皆さんしか知らないので、貴重です。次回も楽しみです。楽しい時間ありがとうございました。

みえないもの

みえないもの

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです。
独特の不思議な雰囲気で、夢の世界に惹き込まれる感覚でした。
人間関係や時系列で混乱し、終演後も自分の中で整理しましたが、正直曖昧な部分が・・。
でも、タイトルの「みえないもの」という意味は伝わりました。
素敵な舞台でした。

はんなま砦は夜更けまで

はんなま砦は夜更けまで

大統領師匠

駅前劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
観(魅)せ 楽しませることを強く意識した快作。チラシにある謎めいた説明、その世界観そのものが物語の肝。そこが どこでといったことが「閉じ込められた真実」(ネタバレ)に直結する。

未見の団体。この団体、コア ファンに支えられているようで、観劇した日は最前列に多くの女性ファンが陣取っている。上演前には〇回観る予定など お喋りに花を咲かせている。グッズも見せ合っている。勿論 開演したら熱心に観て、時に大笑いする。一方 団体は前説で優しく和ませるような話(本来の注意/依頼事項含め)から本編へ、そのサービス(精神)が劇中から伝わってくる。

登場人物の性格や立場、その特技などの面白い設定が妙。そして舞台装置を可動させダイナミックに観せ、勇ましく煽るような音響/音楽、強い目潰し照明などを駆使する工夫。映像で観るようなイメージのものだが、舞台という至近距離ゆえ臨場感がある。興味を惹く内容、それをアップテンポで展開し 心地良く飽きさせない。
(上演時間1時間55分 休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、中央に基板の配線のようなもの、左右は丸みのあるレンガ壁。この丸みのある壁を適宜動かし砦の中と外の状況を表す。全体的に怪しく そして妖しい雰囲気を醸し出す。頻繁に出てくる「ガマズミ」という言葉が印象に残る。花…その花言葉が 少し怖い「私を無視したら死にます」「結合」「私を見て」らしい。

説明にある 小さな砦とそこに住まう住民達は、ある人物の体内であり意識である。物語は、或る富豪が交通事故を起こし、莫大な遺産相続を巡って骨肉(姉妹)の争いが…。妹は昏睡状態、姉は既に脳死状態であり、二人のうち 妹 中山百合に全財産を相続させるという遺言書がある。精神医療研究所では、交通事故を起こした相手方-首相の息子の事故隠蔽をすることで高額報酬を得ようとする。そこで所員を彼女の意識に潜入させ記憶の消去・書き換えを目論む。無稽荒唐であるが、その奇知こそが公演の魅力。

一方、彼女の意識の中には色々な住民達がおり彼女を守っている。しかし、姉の意識が いつの間にか妹 百合の意識に入り込んで体を乗っ取ろうとしている。そして被り物の奇怪な棲き物が動き回る。端的に言えば、妹の意識下で彼女を守ろうとする住民達 対 姉の意識+奇怪な物の戦い。そして(体)外界の研究所員達の思惑が絡んだ三つ巴の戦いを面白可笑しく描いている。

砦(百合の意識)の中の住人達の特技or得物は、最強の剣士、痛みを取る黒子、姿を隠すマント、刃毀れを治す鍛冶、癒しの効用、何でも抜きたがる歯医者を擬人化させており、そこに どんな関連性があるのか興味を持って観ていた。一つ一つの存在では強力な武器には成り得ない、一致団結することで意味が…この奇天烈な行為が爆笑を誘う。どうのようにして百合の意識下へ侵襲していったか、そんな伏線も丁寧に描く。
ちなみに 被り物は あみ子、姉は妊娠5か月で、その子が意識の外へ飛び出しているという設定である。
次回公演も楽しみにしております。
みえないもの

みえないもの

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

㊗20周年公演。面白い、お薦め。
いくつかの小さな物語を意味深に描き、それらを大きく包み込むように紡いだ公演。アンティ-クスらしく丁寧に 優しく考えさせるような内容だ。現実と幻想、そして過去や現在の話を縦横無尽に綴り込み、重層的に描き出す。
この不思議な世界観、それが何なのか最後に明らかになる。演劇としては典型的な展開だが、何となく清々しく充実感を覚える。全体的に見守り 寄り添う、そんな包容力を感じさせる珠玉作。

当日パンフにテーマらしきこと、「あなたの大切な『存在』に捧げます」とある。つまり「生きる」「生かされている」ということではないか。たとえ亡くなっても、その人のことを忘れなければ、残された人々の心の中で生き続ける。タイトル「みえないもの」は人の<思い>であり<想い>、その感性のようなもの。言葉では言い表せないこと、それを演劇という虚構の中でリアルに表現して伝える。

少しネタバレするが、いくつかの話は日常、そして戦争や災害といった広がりがあるもの。しかし、それぞれの話を深追いせず点描することで「存在」というテーマを暈けさず 捉えて離さない。勿論、役者の演技力は確かで、物語を支える舞台美術や音響・音楽そして照明などは巧い。観応え十分。
(上演時間2時間5分 休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、暗幕で囲い 中央に段差がある平台、上手/下手にも同じ高さの平台(大きさ や 形は違う)があり、中央の平台と行き来できる近さ。上手と下手に飾り棚があるが、形状は違う。ミニテーブルや丸椅子がいくつか。そして天井には網が吊るされている。全体は抽象的だが、いくつかの話を紡ぐため、夫々のイメージを固定させない作りが巧い。逆に 役者が演技で状況や情景を作り出す。なお 平台の天板部分が白、暗幕との関係で照明の照射角度によって鯨幕のよう。

冒頭は少女二人(みく と さな)が、ぬいぐるみを使って無邪気に遊んでいる。物語は入院している病室、たみこ ばあちゃんの(唐沢)家、宇宙からの訪問者、そして高校時代といった、脈絡があるのか否か判然としない話が交錯して展開していく。さらに高校時代の話は大人になってからも回想的に描かれ、空間と時代が重層的な広がりと厚みを増していく。「ちぎり絵」といった台詞から色々なシーンの重なりが物語を構成していることを示唆。

高校時代の虐め、最近は頻繁に報道され 問題の深刻さを伝えているが…。中学時代に虐められていた生徒が、高校へ入ってから虐められない防衛策として虐め側へ。そこには仲間外れになることが怖いという意識がある。そして大人になって後悔する、その負の連鎖が断ち切れない。

たみこの家では懐かしい光景、ばあちゃん・じいちゃん・養女とその幼馴染が仄々と暮らしている。両親ではなく祖父母、そして実子ではなく養女というところが妙。日本の原風景、そんな懐かしさの中に奇妙な家族関係を描いている。また訪問者たちは、宇宙からやってきた家族、こちらは両親と長男・長女・次女という構成である。
何となく平穏に暮らしていた家族、そこに突然の不幸が襲う。それが東日本大震災(災害)や太平洋戦争(戦災)を連想させる。そして引き取られた先、学生時代、そして病院のベットの上という繋がりが解る。

ラスト、昏睡状態から数十年ぶりに意識が戻る。その眠っていた間にみた話、そんな夢オチの物語。此岸と彼岸の狭間、よく聞く走馬灯のような想いを情感豊かに描いた作品。幸せの日々は失って、そして大切な人は喪って初めて気づく悲しさ 寂しさ。当たり前のようにあった日々や人たちの存在、そして自分も含めて皆かぎりなく愛しいのである。冒頭の さな、そして訪問者の次女(星那<さな>)は、みく の生まれてこれなかった妹である(母が妊娠中に被災したため)。

舞台技術…照明は真上から青白いビーム光線によって海中を、白銀(モノクローム)は過去・動かない世界を表現しているよう。音響は波音や鳥の鳴き声、音楽は優しいピアノの音色が印象的だ。状況(場面)に応じて衣裳を変えるなど、分かり易さに工夫を凝らしている。物語を印象的に そして余韻あるものに仕上げていることに好感。
次回公演も楽しみにしております。
十二月大歌舞伎

十二月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2024/12/03 (火) ~ 2024/12/26 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/12/05 (木) 18:20

第三部を鑑賞
「舞鶴雪月花」は…(松虫)とか(雪だるま)とかが、踊る変わった舞踊でした
「天守物語」は…美しく、妖艶でしかも面白かった

愛の不時着

愛の不時着

宝塚歌劇団

東京建物 Brillia HALL(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/12/01 (日) 11:00

数年前に話題になった韓国ドラマが宝塚に。
「絶対にあり得ない!」「それはないなぁ〜」とずっと思いながら観ましたが、ストーリー良く纏まっていたと思う。
沢山の方に観てほしいですが、人気公演なのでチケット難。

朧の森に棲む鬼

朧の森に棲む鬼

松竹

新橋演舞場(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/26 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/12/02 (月) 11:30

松也さんの主演バージョンを観ました
平安の物語とシェークスピアがしっくり馴染んでました

みえないもの

みえないもの

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

冒頭からページをめくる様にいろんなシーンに移り変わっていく
それらひとつひとつを受け止め、楽しんでいるうちにシーンのピース同志が繋がっていく面白味も加わっていくので、進むほどに世界観が深まっていくよう
案外終盤に近づくに連れて境界線を見失っていくような感覚になったものの、これもある意味狙いかもしれず、創り手の伝えたいメッセージはちゃんと届いてくるので決して心地悪さはない

生きていく中 辛い事がどんなにあっても、しっかりと感謝の気持ちや優しさを持ち続けている人の手で紡がれた物語だと思う
幸福感というのは決して嬉しい事 楽しい事だけで成立する感情ではないと気付かされる公演でした

みえないもの

みえないもの

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2024/12/04 (水) 19:00

価格3,500円

初日を観劇

ゴーギャンおやじ2

ゴーギャンおやじ2

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2024/11/27 (水) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

グワイニャオンさんは二回目、とても面白く最後はスカッとしました!
横田基地は昔近くに住んでいて、飛行機の騒音とかも懐かしく、時代も私よりちょっと前ですが、過去の時代の色々が思い出され、必死に生きる人たちの姿が胸に染みました。

ネタバレBOX

悪い人を作らない演劇もいいですが、悪いやつとっちめるのも大好きだよな、って思いました。
おかえりなさせませんなさい

おかえりなさせませんなさい

コトリ会議

AI・HALL(兵庫県)

2024/12/05 (木) ~ 2024/12/09 (月)公演終了

満足度★★★★

コトリらしい内容
ファンタジー感強いかな〰️
第8.5次世界大戦真っ只中の日本
燕とのハイブリッドになるか徴兵されるかの二者択一の情勢
家族(父母と子供👦1👧2)と子供たちの配偶者?やハイブリッドした(ハイブリッドすると人間の記憶が三割しか残らないというオプション付)人々と燕の家族が繰り広げる、生きていくこと(自分なりの生き方の選択)の大変さを描いていたと思うのだが…
悩んでおきます‼️

『晴耕雨読』

『晴耕雨読』

ウテン結構

六本木ストライプスペース(東京都)

2024/11/26 (火) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/11/28 (木) 15:05

雨の日に友人に自己の著作(と未完の原稿)を読ませる作家、という趣向で演じられる3つのの短編……ではあるがいずれも寸止めというか「で、それから?」なところで次に進んでしまってもやもやするが、作家と友人の場に戻り「ある秘密」を明かすと共にそれぞれの結末を提示する構造(往年の深夜ドラマ「ハートにS」を想起)が面白い。
なお、昨年の SPIRAL MOON 版は未見。

みえないもの

みえないもの

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すばらしかったです。舞台の最初のほうですべてのキャストが入れ代わり立ち代わりステージに現れちょっと情報整理に大変でした(←人間関係の整理にとまどいました)。が、その後、徐々に人間関係がクリアーになっていき「ああ、そういうことなのね」の連続でした。丁寧につくりこまれた舞台に感銘を受けました。

はんなま砦は夜更けまで

はんなま砦は夜更けまで

大統領師匠

駅前劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

大統領師匠初観劇。いやー、何だこれは。すっごく面白いではないか。セットの造り、音響も秀逸。

リフレクション

リフレクション

レイジーボーンズ

小劇場 楽園(東京都)

2024/12/03 (火) ~ 2024/12/11 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/12/05 (木) 14:00

座席1階

先人たちが書いているとおり、豪華メンバーだ。当初は道学先生の青山勝、JACROWの狩野和馬の二人芝居だったそうだが、いつのまにかシンガーソングライターの宏菜がアコースティックギターにオリジナルソングを抱えて登場する三人芝居になったという。台本はJACROWの中村ノブアキ、演出はOneor8の田村孝裕​。これが豪華メンバーの内訳だ。

冒頭がおもしろい。青山、狩野の二人が登場し「重大なお知らせがある。劇団道学兄弟は解散します」。ん?道学先生ならぬ道学兄弟とは。とにかくここから物語が転がっていく。小説家である原作者とテレビの脚本家。「これは自分が書いた作品ではない。書き直してほしい」。日テレの「セクシー田中さん」でも問題になったが、脚本家がどこまで原作に手を入れることができるのかはルールもあるわけでなし、未だに難しい問題だ。今作は両者が劇中劇として役者として演じながら、小説家と脚本家の丁々発止、そして宏菜を絡めた人間関係も加わるという3重構造の舞台となっている。これが、最大の見どころだ。

二人は二重の役柄を演じ分けるのだが、この早変わりを高品質の演技でこなしていくのがさすが、青山と狩野というベテランの妙味だ。さらに、宏菜のギターと歌が超絶うまい(プロなのだから当たり前かもしれないが)。いでたちは白いドレスに腰までかかる長い髪。その妖艶さを小劇場楽園という客席と舞台が融合したような小劇場で間近に鑑賞できる、ここももう一つの見どころである。
ただ、狩野和馬はおなじみの田中角栄を演じているときと同じようにものすごい声量だから、せりふが飛ぶたびにどきっとするのは心臓に悪いかも。

二役が回転ドアのようにクロスオーバーするという台本だけに、若干のわかりにくさはある。しかし、息をもつかせぬ90分の舞台体験は、先人たちも書いているとおり一見の価値がある。青山曰く、なぜかチケットは売れていないようなので、立ち寄ってみるのも悪くないと思います。

はんなま砦は夜更けまで

はんなま砦は夜更けまで

大統領師匠

駅前劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ルックスの良いのが揃ってる。6番シード系のエンタメ劇団。
主演の遊佐邦博氏は大泉洋っぽい三枚目。
大島朋恵さんは復讐に燃える狂った姉。
石塚みづきさんはジャミラ風の着ぐるみの腹から何でも食う化け物。
牢屋をすり抜ける斉藤有希さんは印象に残る。
音野暁(ぎょう)氏はヒールの怪演系。
ヒロインの橘沙穂さんは演劇部顔。
一人秀でたルックスと存在感の騎士、塩崎こうせい氏は作品の要。

筒井康隆の『パプリカ』、DCミニという装置を使って他人の夢(無意識)に潜入し精神の病を治癒するサイコセラピストの話。これを実写化したようなジェニファー・ロペスの映画『ザ・セル』。
今作もその流れで患者の精神世界に入って記憶を書き換える治療を行なう研究所が舞台。

ネタバレBOX

事故で昏睡状態の女性(橘沙穂さん)は大資産家の祖父の全財産の相続人。その金を狙った医院長(音野暁氏)は記憶を書き換えて目覚めさせようと精神潜入員(遊佐邦博氏と野口オリジナル氏)を送り込む。ガマズミという器具。
彼女の精神世界はファンタジーRPG調の中世ヨーロッパ、強固に築かれた砦を騎士達が守っていた。彼等は昏睡から目覚めると主に危険が迫ると、このまま眠らせておく為の自己防御本能のエス。
だが橘沙穂さんの姉である大島朋恵さん(現実世界では精神病者で事故による植物人間状態)が既に潜入に成功していた。彼女は父親から「脚が綺麗」と褒められたことを潜在意識にとどめており、彼女の念が強い場には脚が生えている。そして妹の恋人を誘惑し妊娠していた彼女。出産されずに事故で亡くなったその胎児の意識も「あみ子」(石塚みづきさん)として現れていた。

あみ子が母である大島朋恵さんを喰らい、強制退去砲で橘沙穂さんの精神世界から消える。意識を取り戻した橘沙穂さんは現実世界に帰還。ハッピーエンドに見せかけてもどうも彼女の正体は大島朋恵さんっぽい。そして遊佐邦博氏の口の中からは脚が生えてくるラスト。

ちょっと設定がぬるく笑いも半端な印象を受けた。
みえないもの

みえないもの

アンティークス

「劇」小劇場(東京都)

2024/12/04 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「この世界は、みえないもので、うまれる」
私には見えないままかもしれないですが、素敵な物語でした。
追記はしたいですが・・・

ウエストサイドのオペラ座の殺人          

ウエストサイドのオペラ座の殺人          

カスタムプロジェクト

調布市せんがわ劇場(東京都)

2024/11/29 (金) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。推理形式観客参加型は、初めてでしたので楽しめました。推理ものが得意でない私は案の定外してしまいましたが楽しませていただきました!

沖縄戦と琉球泡盛

沖縄戦と琉球泡盛

燐光群

吉祥寺シアター(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

タイトルそのままの内容である。
坂手洋二は90年代から、一貫して政治的立場(支持政党という意味ではない)を明らかにして演劇を作り続けてきた演劇人でその演劇を上演する自ら主宰する燐光群もまたいくつかの他の作家作品もあるが、坂手作品を上演し続けてきた。出発は小劇場だから、旧党派的左翼演劇とは明確に一線を画し、ポジションを言えばいわゆる「リベラル・左派」といったところだろうか、旧弊としか言いようのない旧新劇の主流と異なる体制批判演劇を作ってきた。時代とともにスタイルも新しい。レッテル張りは坂手の望むところではないだろうが、その立場からいくつかの世に広く受け入れられた優れた作品もある。もともと素材の選び方も、芝居のつくりも「うまい」作家なのである。
坂手が推進した社会の現実の葛藤とその進むべき道筋にドラマを見るいわゆる「社会派」作品も時代とともにかわってきた。
ここ十年ほどは、中津留章仁。古川健。横山拓也、シライケイタ、と若い作家の台頭も著しい。彼らは、体制や政治批判に軸足を置くときも、坂手以前の作家が置いたように、敵役に安易に批判対象を置いたりしない。敵役もまたこの社会の中で機能を持っている現実をよく知っているからである。彼らは左右を問わず政治的党派の言説を鵜呑みにしたりはしていない。彼らは事実やデータを重視する。カポーテ以来のニュージャーナリズムに近い。
この坂手の新作は、根底に日本の琉球に対する長年の批判があるが、それを琉球の酒事情の事実から解こうとしている。ドキュメンタリ-演劇といったスタイルである。作家本人が酒好きだなと、思わせるところもあって、そういうところでは足を取られない長年ぶれずに作品を発表し続けてきた円熟さが見えた。
それにしても長年劇団を支え、最近ではテレビや映画のいい脇役が務まるようになった長年の戦友の俳優たちも年輪を重ねたなぁ。長い公演だがほぼ満席。


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