はんなま砦は夜更けまで 公演情報 大統領師匠「はんなま砦は夜更けまで」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ルックスの良いのが揃ってる。6番シード系のエンタメ劇団。
    主演の遊佐邦博氏は大泉洋っぽい三枚目。
    大島朋恵さんは復讐に燃える狂った姉。
    石塚みづきさんはジャミラ風の着ぐるみの腹から何でも食う化け物。
    牢屋をすり抜ける斉藤有希さんは印象に残る。
    音野暁(ぎょう)氏はヒールの怪演系。
    ヒロインの橘沙穂さんは演劇部顔。
    一人秀でたルックスと存在感の騎士、塩崎こうせい氏は作品の要。

    筒井康隆の『パプリカ』、DCミニという装置を使って他人の夢(無意識)に潜入し精神の病を治癒するサイコセラピストの話。これを実写化したようなジェニファー・ロペスの映画『ザ・セル』。
    今作もその流れで患者の精神世界に入って記憶を書き換える治療を行なう研究所が舞台。

    ネタバレBOX

    事故で昏睡状態の女性(橘沙穂さん)は大資産家の祖父の全財産の相続人。その金を狙った医院長(音野暁氏)は記憶を書き換えて目覚めさせようと精神潜入員(遊佐邦博氏と野口オリジナル氏)を送り込む。ガマズミという器具。
    彼女の精神世界はファンタジーRPG調の中世ヨーロッパ、強固に築かれた砦を騎士達が守っていた。彼等は昏睡から目覚めると主に危険が迫ると、このまま眠らせておく為の自己防御本能のエス。
    だが橘沙穂さんの姉である大島朋恵さん(現実世界では精神病者で事故による植物人間状態)が既に潜入に成功していた。彼女は父親から「脚が綺麗」と褒められたことを潜在意識にとどめており、彼女の念が強い場には脚が生えている。そして妹の恋人を誘惑し妊娠していた彼女。出産されずに事故で亡くなったその胎児の意識も「あみ子」(石塚みづきさん)として現れていた。

    あみ子が母である大島朋恵さんを喰らい、強制退去砲で橘沙穂さんの精神世界から消える。意識を取り戻した橘沙穂さんは現実世界に帰還。ハッピーエンドに見せかけてもどうも彼女の正体は大島朋恵さんっぽい。そして遊佐邦博氏の口の中からは脚が生えてくるラスト。

    ちょっと設定がぬるく笑いも半端な印象を受けた。

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    2024/12/05 14:00

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