満足度★★★★★
魂を持ったピアノ
この物語はピアノから見た人間の歴史を綴ったものだ。ピアノを弾く中村千春をピアノの擬人化として配置し、彼女がピアノの魂とする構成はあまりにも上手い。
十数人の役者のオリジナルの衣装と、舞台上に置かれた一台のピアノの魂の衣装が見事にマッチして、上品でおしゃれな舞台だ。姫を演じたキャスト・内山ちひろのキャラクターの立ち上がりも絶妙で、個人的に大満足な舞台だった。姫が泣き崩れるシーンでは一緒に泣いた。たぶん、今年一番のヒット作。終演後、拍手は鳴り止まず、今、思い出しても美しく荘厳な舞台で時代を超えたスケールの大きさを露呈していたと心から思う。ロマン溢れる大人のファンタジー。
是非、多くの方に観てもらいたいなぁ。
以下はネタばれBOXにて。。