僕を愛ちて。~燃える湿原と音楽~【沢山のご来場ありがとうございました!次回公演は7月青山円形劇場にて!】 公演情報 劇団鹿殺し「僕を愛ちて。~燃える湿原と音楽~【沢山のご来場ありがとうございました!次回公演は7月青山円形劇場にて!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鶴の恩返し
    釧路湿原を舞台に描いた人間の愛憎劇。鶴のダンスやアニメ的キャラクターの立ち上がりが楽しい。それからキャラクターたちの仕草もいちいち面白い。全体的に音楽劇というよりもエンタメ。相変わらず勢いのある芝居だった。

    ネタバレBOX

    ジョンレノンを愛する自衛官の父・哲郎が海外赴任中、母ちゃんが沼で殺された。 父は「お前は長男なのに母ちゃん一人守れなかったのか?!」と詰られ、それ以来、兄・哲太郎は、オンボロ小屋を建て、そこで引きこもりになり、そして丹頂鶴の保護活動を始める。沼は哲太郎の母ちゃんなのだ。

    弟・哲次郎は、母を忘れるようにギターを掻き鳴らした。
    そんなある日、哲太郎は湿原で月影千鶴子と名乗る女を拾う。千鶴子は哲太郎に助けてもらった恩義を感じて、哲太郎の命令に従い、哲郎に見つかって殴られ傷つきながらも、哲郎の家から金目のものを持ってくる。千鶴子にとって哲太郎が全てだった。

    一方で哲太郎は母を殺した犯人に復習の念を抱き、千鶴子にもそのことを話していた。そうこうしているうちに、レッドリボン群が母親を殺したのだと知ると千鶴子は主犯格の足を片足切ってしまうのだが、障子の向こうで繰り広げられた惨殺事件は、まるで父・哲郎を殺したのかと勘違いした哲次郎は千鶴子の後頭部を滅多打ちにしてしまうのであった。

    鶴の恩返しの物語を「劇団鹿殺し」風に脚色したような感じだった。三人の男達と千鶴子が織り成すバカらしくも愛おしい暴走の果て。

    劇中、ドラゴンボールネタやマリオネタ、プロレスネタ、カツーンネタを盛り込み楽しませてくれる。親子の確執の後、誤解が解けて、晴れて「僕を愛ちてくれていたんだね。」と納得する哲太郎が愛おしい舞台。

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    2011/01/21 18:24

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