満足度★★★
小劇場なのに・・・
「鉄拳」のライブ依頼のシアターモリエール。
このサイトで評判が良かったし、チケット代も安い、しかも場所も
便利だったので、日曜日の夜に足を運びました。
「鉄拳」ではベンチ椅子で、客数も50人位だったのに、
この作品、ご評判がいいだけあってか、超満員。
自由という名の不自由な席(狭い、固い、段差がない!なパイプ椅子)で、
2時間10分以上もの拘束を強いられて観劇しました。
比較的テンポのよい動きと、キレのある台詞と会話の運びに、
「どこかで見たような、どこかで聞いたような」感はあるけど、
まぁまぁ面白く見ておりました。
しかし、話が進むにつれて、どんどん湧き出てくる登場人物、
一人で何役も演じているのかと思えば、皆、別人。
次から次へと、小さな舞台に、それはそれは沢山の出演者。
頭を抱えなければ立つことも出来ない舞台上手にも、
ギッシリと、いるよいるよ、人人人・・・
その人人人が、狭い舞台を、新感線よろしく右往左往と
駆け巡る。小劇団のお約束キャラの、ブスキャラ、コスプレキャラ、
脱ぎキャラ、田舎者キャラ、お色気キャラ、もう何でも総集合で、
オールキャスト揃い踏み。
話の内容も、青山劇場か新橋演舞場で上演しているかのよう
スケールが大きい?そうなドタバタコメディ。
狭い狭い小劇場で腰を屈めながら走り回る。
舞台最後列まで埃っぽく感じるほどでした。
舞台から、溢れるパワーと熱意は伝わってきましたが、
何だか御腹いっぱい胸やけしそうで、
ラストの歌では、思わず「ゲップ!もういいよ」って感じになりました。
安い定食屋で、古い油を使って調理したレバニラと唐揚げを、超山盛で
食べさせられた気分。
「これは、おばちゃんの隠し味だよ!」って
ぺ!ぺ!ってつばでもふっかけた手で作られながら
出された感じでした。
俺には、ちょっとヘビー・・・。
多分主役は、南海キャンディーズの山ちゃんに似た12歳の子供役の人か、
アフタートーク会にも出演していた、久本雅美の男版みたいな弁護士役の人
なんだろうけど、誰がメインで誰がアンサンブルなのか。
小劇場公演なのに、こんなに舞台の上に人がいる
作品は初めて見ました。
これだけ出演者がいれば、出演者一人で5人の友人でも
連れてくれば劇場は満員になるんだろうなぁ。
2007/09/03 20:01
本来なら一般客を大切にしないと、どこまでいっても、内輪だけで向上しないのだけどねっ。
内輪ならシビアな意見も言わないし、ぬる~い湯の中にどっぷり浸かって、またまたぬるい芝居を作るのだろうね。。今度主催者にガツーン!!と教えてあげるといいよ。。
毎回、ちょっと毒舌で愉快な文章、楽しみにしています(^0^)