Spicy, Sour, and Sweet 公演情報 東京芸術劇場「Spicy, Sour, and Sweet」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    流石にハチャメチャ度高し!笑
    まあ、ハッピーオーラ集団「快快」と称されるくらいだから、本人たちはハッピーなんだろうけれど、んじゃ、観客はこれを観てどう?なんて聞かれたら、必ずしもハッピーではないから困ったものだ。むしろ、この間観劇したばかりの「富獄三十六系」を彷彿とさせるナリ。

    そんなだから、本公演より、アフタートークでの中継中のタイから篠田に質問されたシビアな意見の方が余程面白かったのだった。アフタートークでのやりとりで本公演の演出が理解出来るという有様は演出家としてどうなのだろうか?

    舞台は対面で設置された客席の間に舞台が挟まれた格好だが、客席の段差に高さが余りないため、舞台は観づらい。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    一部はタイ演劇「B-Floor」から。空港で乗客をチェックするシーンから始るも、その後から何を表現したいのかが理解不能。リラクゼーションとか言い出して観客に呼吸法を促しては一緒に軽く体操をさせて、挙句、タイランドは素敵なところで海は綺麗です!なんつーて自国の観光業者のように紹介してた。苦笑!
    いあいあ、海が綺麗なのは一部だけで、タイランドは過去に4度渡航したけれど、プーケットは汚い。ホアヒンは綺麗だったけれど・・。つまり日本の海と似たようなもので美しいところも汚いところもある。

    二部の「快快」X「B-Floor」コラボ。ピンク色のどこでもドア」が出てきたかと思うと、何処に行きたいか?などとありきたりの情景をかもし出し、更にタイランド名物の売り子が、事前に20バーツを渡されていた観客を相手に売り歩くのだが、時間の制限があった為か、10人くらいの観客を相手にしただけ。だから終演後、観客の殆どは使うことなく20バーツを出口で戻す格好。

    終演後、アフタートークで明かされた謎、「味の素」を羅列したセリフだが、篠田曰く、「これはワークショップのときに出てきた言葉だが、観客には解らなくてもいいだろう。という着地点に至った。」とご本人が吐露してた。料金を支払って観に来ている観客に対して、随分ゾンザイナ言い草だった。苦笑!

    タイ側の中継での質問から、メディアは政府によってコントロールされているという側面がタイにはあること。このコラボは構造的な問題があって、コラボといいながら、「快快」が演出上、上に居て「B-Floor」は下にあったのではないか、という指摘。更にカメラのポジションとかプロジェクトの設営に問題があったのではないか。「B-Floor」の作品はタイの政治的な問題を扱っていたが、二つ目の「快快」の作品は個人の生き方を扱っていたところにスタイルの違いがあり、コラボそのものにリスクが伴い、食い違いがあったのではないか。そういう意味ではこの作品は未完成だったと思う。もっとカッチリしたスタイルを魅せて欲しかった。

    以上がアフタートークでのタイ側の意見と質問だった。素晴らしい質問で度肝を抜かれた。今まで様々なアフタートークを拝見してきたが、これほどの質問と意見はついぞ聞いたことがなかったからだ。

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    2010/08/15 11:57

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