満足度★★★
二重構造の脇が出すぎ
「私のSM」ってタイトルどおり、劇中でSMっぽいシーンは確かにあった。苦笑!) ただ、惜しむらくはこれだけ多い小劇団の公演のなか、少しでも他と比較して突出した何か、ベタにならないように・・と脚本家は考えたらしく、脇が出すぎて本来の主軸が薄れてしまったという裏目に。若い劇団には良くあることだと思うが、出来上がった本を更にこねくり回して物語を解り辛くしてしまうということがある。書き手は1~2ヶ月もの間、その本に付き合い練りこんで暗記するほど充分に熟知しているが、一方で観客は観劇した90分、あるいは120分で理解しなければならない。イワユル120分1本勝負だ。これ以上これ以下はない。だから、評価の高い、そして観客から支持される劇団の公演の殆どが解りやすくベタで感動的なものが多い。欲をいえば、ワタクシのように劇団の関係者でもない一般の観客が半年後も観に来てくれるような芝居を提供して欲しいと強く願う。
以下はネタばれBOXにて。。
2010/07/27 01:01
2010/07/26 15:53
ご丁寧にコメント有難う!
>本来自分が見せたかった主軸が観客に届かなかったことは演出プランミスでした。ベタを恐れず、脇に逃げず、主軸で勝負できる芝居を目指して今後は精進を重ねます。
今回のお芝居は観客の座り位置でも見方が違ったように感じます。ワタクシは「101回のプロポーズ」のまん前に座っておりました。当然、こっちを凝視していて部屋の方で何が起こったのかは、全く見えませんでした。桜吹雪が舞いあがってる場面で、やっと気が付いた状況です。つまり、綾がどんな展開であんな風に何かを打ちのめしているのかが解らない。こんな風に観客の目が逸れてしまうほど、脇が出過ぎて本筋が見えなくなってしまった、ということです。それでも「男は死んでいない」というアフタートークの説明で理解した次第です。
>観に来て下さる全てのお客様に楽しんで頂ける様に努力して参ります。
勿論、理想はそうです。ワタクシが言いたかったのは、とかく小劇団の公演というのは劇団の関係者や友人が90%以上の割合で客席を埋めていることが多いのではないでしょうか?勿論、関係者が観に来てくださるのは良いことなのですよ。ただ、これからはそういった関係者だけで席を埋めるのは未来が見えないではないですか。「青ひげマシーン」を多くの方に知らしめる為には一般の観客を取り込んで、そのお客様を次回も取り逃がさないようにしなければならないですね。
また一般の観客ほど、シビアに良いことも悪いことも含めて感想を述べる人種はおりません。それは関係者からは聞けない貴重な意見だとも思うのですよ。
こうして叩かれ褒められ応援され、劇団は育つのだとも思っています。
このことから、「一般の観客が半年後も観に来てくれるような芝居を提供して欲しいと強く願う。」というコメントになりました。
次回も頑張ってください。みんな迷って大きくなる~~(^0^)
応援してますからねー。。