北と東の狭間 公演情報 JACROW「北と東の狭間」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ありそな風景
    何が素晴らしいかってキャストの演技力に尽きる。特に野村秀次役の谷仲恵輔が素晴らしいです。う~~ん。。と唸るほど気負いがない。更に本の内容も素直にドカン!と胸に入ってくる内容。ストレートプレイだからこその突き抜け感が堪らない。そうして前列に座ると女優のパンちらも堪らない。笑

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    中国人スナック「クラブ牡丹」ではチャイニーズママと二人のチャイニーズホステス、ボーイが働く。チャイニーズホステスは就労の為にビザが欲しい。社長・志垣の愛人のチカは社長の半ば命令によって遠藤との偽装結婚をさせられ、一緒に住むことになる。遠藤は社長への借財のかたに戸籍を売った形だ。ついでに生命保険をかけさせられた遠藤をジワジワと殺すために、食事に毒を入れろとチカに指示する社長。

    そんな中、遠藤のチカに対する誠実さにチカは少しずつほだされていくのだった。

    一方で「クラブ牡丹」を仕切ってるヤクザ・加藤はボーイの野村から借金という肩書でアクドク利子金をせしめとことんしゃぶり尽くす。そのアコギな醜態は留まることを知らず、ママの夫の借金もママに支払わせる。そんな夫に愛想を尽かしたママは夫の食事に毒を混ぜてジワジワと殺すことにする。

    登場人物は借金を抱える男、ホステスに溺れる男、金の為に働くホステス、そうしてこれらを餌に食らいつくスッポンの様な輩。闇に住むものはどこまでいっても闇からは逃れられない鬱積した世界だ。詐欺と暴力とが渦巻くなかでチカと遠藤の物悲しい愛が光る。

    終盤、チカと遠藤が絡むシーンがあるが、今までの遠藤が気弱で誠実なキャラクターだったのが、いきなり少し強引さが増したキャラに変貌していた。ライブ的カオスなシーンだ。この部分は二人のキャストに任せたらしいが、ワタクシにはすこーしだけ違和感があった。それにしても・・さ迷えるチャイニーズホステスらの感情が胸を打ち、言いしれぬ感情がわいた。同情とも違う。二胡という楽器の調べを聞いた時の様な感覚だ。更に導入音楽も素晴らしかった。

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    2010/05/11 13:03

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  • かものはし(蒻)>
    >女優はたまに、パン「ちら」じゃなくなってる瞬間もありますが(笑

    はい、ワタクシはその際どくオイシイ画を存分に堪能させて頂きました。
    そういった場合は女優の顔なんか見てないです。視線はソコのみ!笑
    男性の気持ちが理解できる一瞬です。

    >「言いしれぬ感情」・・それこそ演劇の醍醐味のような気もします。

    畏れ入ります。次回も楽しみにしておりますね。貴女のド迫力のある怒声は天下一品でした。素晴らしかったです。


    2010/05/13 13:05

    ありがとうございます!
    女優はたまに、パン「ちら」じゃなくなってる瞬間もありますが(笑
    「言いしれぬ感情」・・それこそ演劇の醍醐味のような気もします。
    ご来場、そして感想、ありがとうございました!!!

    2010/05/13 01:47

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