復讐回帰 公演情報 劇団銀石「復讐回帰 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    物凄い知識量!
    全知全能のゼウスが宇宙創世をしたような感覚の物語。登場するキャラクターはイッチャッテル!笑)  
    ハイテンションに疾走するものだから、あれよあれよという間に次の物語に飛ぶ。そんな舞台を目のあたりにセリフの一部始終を聞き逃すまい。との意気込みから首を右往左往ブレまくりながらキョロキョロするワタクシ。笑
    いやはや、すんごく楽しかった!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は大ナベを囲んでのキッチング風景!何やら魔女が作る秘薬のように悪の塊みたいなおどろおどろしい物ばかりを投げ込んで作る。どうやら太陽系を作ってるようだが、出来たてホヤホヤの太陽系は回転しない。これを回転させないとヤヴァイでしょ。「回転がない。一日の概念がないぞ!」ってな話から、それぞれの神々は復讐の輪廻、つまり、復讐の連鎖によって太陽系は回転するといきつく。

    死界の王、「冥王星」やらその他の惑星と創造の神々が登場し、ギリシャ神話の世界を彷彿とさせる。この中で更に「日本昔話」や「忠臣蔵」も取り入れ、雑多な物語は錯綜するが、どうやらベースになってるのは「アンネの日記」だと解釈する。「アンネの日記」での最後の日記は1944年だが、この日の日記でアンネは希望に満ちた言葉を述べている。

    「復讐回帰」も終盤は希望を予兆するような終わり方をしているが、終盤までの展開はロマンなのだ。人間を地球に置いてケモノを地球から引き上げ他の星に散りばめた場面は星座を表すロマンだ。キャストのキャラクターによって全体的にコミカルな演出だが、宇宙を創世する壮大な物語だった。

    太陽系の創世は神々の手から離れあまねく生命にゆだねられた。・・・と収束させる筋は、これ以外は考えられない終わり方だったと思う。ギリシャ神話にちなんだ神々の登場はワタクシにとって物凄くオモチロ可笑しいのだった。大爆笑はないものの、クスッと笑える箇所も満載だった。

    ちなみに「冥王星」の名前を付けたのがベネチア・バーニー。オックスフォードの女生徒。1931年の頃、多くの人はローウエルと命名したがっていた。しかし一人の女生徒が「プルート」と言い出して、あっという間に世論がそれを支持していった。アメリカ人が発見したのにイギリス人が名前をつけるのはどういうものかという反発が勿論アメリカ国内にあったが、そのネーミングのあまりの絶妙さにやがて抵抗できなくなってしまった。という説が・・。

    物語ってのは知れば知るほど面白い!

    2

    2010/04/04 17:32

    0

    0


  • ガリクソン>
    >今回の作品、とても気に入っていただけたようで、とても嬉しく思います。

    はい。ワタクシにはとても面白く感じました。宇宙という壮大なテーマだからこそ、地球で起こった「日本昔話」や「忠臣蔵」や「アンネの日記」など、そして地球を照らしてる太陽やそれにあやかってぼんやりと光っている月の場面も想定されてワクワクしました。ロマンです。地球で起こってる全てのものは遠くから眺めてる分にはロマンなのかもしれません。

    >ぜひ、みさ様にはこれからも劇団銀石の成長っぷりを見届けていただきたいです。

    ええ、是非に。次回はどんな物語なのか今から楽しみです。

    2010/04/13 00:41

    みさ 様


    ご来場、誠にありがとうございます。
    劇団銀石・制作の清水です。

    今回の作品、とても気に入っていただけたようで、とても嬉しく思います。
    ぜひ、みさ様にはこれからも劇団銀石の成長っぷりを見届けていただきたいです。
    時には厳しいお言葉をいただき、劇団銀石の進化へのスパイスとしていただけたら幸いです。

    どうぞ、これからも劇団銀石をよろしくお願いいたします。

    2010/04/12 16:31

このページのQRコードです。

拡大