第63回東京都高等学校演劇コンクール中央発表会 公演情報 東京都高等学校演劇連盟「第63回東京都高等学校演劇コンクール中央発表会」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    道化師は踊らない(翔洋学園渋谷)
    殺人容疑をかけられた親友のために一芝居うった屈折した友情を描いた作品。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    殺されたホームレスを刺した血の付いたナイフが千尋の鞄から出てきたことから、殺人容疑者になってしまった千尋を庇おうと親友の小春は弁護士・七瀬の元を訪れる。「千尋はホームレスが殺された時刻には『メイドでにゃんにゃん』でバイトをしていたから無実です。」と証言する。

    「メイドでにゃんにゃん」はアキバのメイドカフェで猫耳に猫シッポを付けたメイドが猫をかぶって猫なで声で猫舌の男を猫ばばするところらしい。笑

    それを受けた弁護士・七瀬は早速法廷の証言を小春に依頼する。そして裁判当日、小春は七瀬に語った証言を覆し、千尋に不利な証言を発言する。動転した七瀬は千尋の為に別の真実を探すことになるが、その矢先、女子のブル間を盗んだ男子・銀太と千尋が同じ学校の生徒だと気がつく。かねてから千尋は当日の殺人事件の同時刻は自分のロッカーに入っていた誰のか解らないブルマを気持ち悪がって焼却していたから、自分は学校にいた。と証言していたのだった。千尋の話と銀太の話の伏線が繋がり、七瀬は先の小春の法廷での証言が偽証だったことを追求する。

    すると小春は「自分の好きな人が千尋と付き合うようになって千尋が邪魔だった。千尋なんか刑務所で踊り狂えばいいんだ。そう、ピエロのように・・。私の心を殺したんだから・・。」と証言する。こうして千尋は無罪になり無事に釈放されたが、後日、本当の真実は大きく違っていた事を七瀬は知ることになる。それはホームレスを殺したのは千尋と銀太と小春の3人だったのだ。そんな折、千尋だけが捕まってしまい、3人で殺したのに千尋だけ捕まってしまったのは不公平だと思った銀太と小春は七瀬を騙し法廷で一芝居うったという。

    しかし、真実を聞いた七瀬は「私はあの3人に感謝しなければいけないわ。だって殺されたホームレスは私の両親を殺した男だったんだから。日本の法律って甘いわよね。人を殺しても刑務所を出られるんだから・・。」

    脚本は素晴らしいと思う。どうやらかつて顧問だった教師作のようだ。しかし、一部の生徒の演じ方が固い。まあ、高校生だから仕方ないのかも。一方で銀太役の宮城繁の演技は舞台慣れしてるような秀逸な演技に脱帽した。彼の心臓は鉄で出来てるらしい。笑





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    2009/11/16 13:53

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