か・ら・く・り 公演情報 劇団岸野組「か・ら・く・り」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    うーんなんて言うか、なんか残念的な
    おっと、この物語、一体どうなるの??
    というスタートに対して、どうも、なんか、なんかねえ。
    期待とは違ったというか、なんと言うか。

    歯切れが悪くてすんません。

    何が悪かったのかよくわからないけど、なんかちょっと残念的な感じ

    ネタバレBOX

    江戸の長屋、文七が朝起きたら女房のお夏がいないことに気づき、知り合いの同心と岡っ引きを呼んでくる。
    長屋の連中も出てきて大騒ぎになっているところへ、ひょっこりといなくなったはずのお夏が帰って来る。
    ところが、文七が「これは女房のお夏じゃない」と言い出す。長屋の連中は間違いなく女房のお夏だと主張する。
    もともとこの夫婦は、訳ありで、大店のお嬢さんだったお夏と文七が手に手を取り合って、駆け落ちさながらに家を出てきていた。
    そしてお夏の実家では、2人の仲を今も許していない父親が亡くなったという。遺言によると、その全財産は娘のお夏に譲るということだ。
    さて、このお夏は、本物なのか、それとも偽物なのか、何か「からくり」があるのか、で物語は進む。

    ああ、なんかワクワクするじゃないですか、この出だしは。
    そう思いますよね。

    で、結論から言えば、この物語自体が少々古典的であり、設定が江戸時代で、同心が、目明かしが、というスタイルぐらいが丁度いいという程度の推理ものだった。
    この物語の中心にある「からくり」が、わかったところで、「はぁ、そうですか」というぐらいだし、その後の展開も「あぁ・・」となる程度。

    もともとの原作のタイトル「罠」を単純に「からくり」として、台詞でもそう言っていた。
    と言うか、「からくり」よりも「罠」のほうが意味的にはしっくりくるような気もするのだが。

    それはいいとして、ラストにすっきりと胸がすくような話というよりは、どんよりとする話でもあるのだが、なんか、全編、全体的に楽しげで、それがこのストーリーとの雰囲気において、どうなのかな、とも思ったり。

    所々に笑いがまぶしてあり、大笑いしながら、ラストがどんよりというのもいいのだが、それほど笑えるわけではなく、その対比が楽しめるわけではない。
    笑って人情もののオチになるのかなぁと期待して観に行った者としては、なんか、もうひとつ足りないというか、何というか、残念的な感じが、ちらほら。

    謎解き自体がそれほどではないのだから、何か別の要素に重きを置いて見せてくれてもよかったのではないかと思ったり。

    役者が特別に悪いということはないのだが、どうもすっきりとしない心持ちであった。
    客演の戸田恵子さんは、すっとしてて、とても素晴らしいと思ったのだが。

    細かいことだけど、夜鷹が眼鏡をしているっていう設定はありなのかな。大切な設定なんだけど。江戸時代の眼鏡って高そうじゃない?

    この「罠」という芝居は、最近どこかで上演されたような気がするのだが、そのときはどうだったのか知りたくなったのであった。

    2

    2009/10/25 05:05

    0

    0

  • コメントありがとうございます。

    みささんのお書きになっているとおりに感じました。

    で、原作にあたるロベール・トマの「罠」って、最近どこかでやっていたな、と思って検索したら、去年、ピーターさんが出演してサンシャイン劇場でやっていたり、平田満さんのアルカンパニーでも、やはり去年やっていたようです。

    たぶん、面白いからやっているのでしょう。ストーリーは、山荘での出来事となっていて、密室的な要素が強そうですし、「罠」もきちんと成立しているのでしょう。というか、まったく同じであっても納得度の高い感じになっているのでは?

    と、いうことは、やはり、原作を江戸にしたとき、つまり脚本家が「罠」を「からくり」にしたときに何か変なことになって、ヒネリがなくなったのかもしれませんね。

    こうなると、ストレートに演じられる「罠」が観たくなります(笑)。

    ちなみに、ピーターさんは、奥さんであると名乗る女性を演じたみたいです(笑)。

    2009/10/28 03:33

    観ましたか。やっぱ古いんだよねー。
    はぁ、とか、あぁ・・とか、ふーん、とか、言葉にならない溜息のようなものが出て、なんだか昔なつかしの小倉アイスを食べた時のような感覚。懐かしいんだけれど、素朴な味っていううか、今のアイスの方が断然美味しいじゃん!みたいな・・笑
    物語自体もそれほどインパクトのある「からくり」じゃあなかったですよね?
    脚本家が素直なんでしょか? もうちょっとひねくれた脚本家だったなら相当な「からくり」が書けたかも。笑

    2009/10/27 01:05

このページのQRコードです。

拡大