か・ら・く・り 公演情報 か・ら・く・り」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★

    うーんなんて言うか、なんか残念的な
    おっと、この物語、一体どうなるの??
    というスタートに対して、どうも、なんか、なんかねえ。
    期待とは違ったというか、なんと言うか。

    歯切れが悪くてすんません。

    何が悪かったのかよくわからないけど、なんかちょっと残念的な感じ

    ネタバレBOX

    江戸の長屋、文七が朝起きたら女房のお夏がいないことに気づき、知り合いの同心と岡っ引きを呼んでくる。
    長屋の連中も出てきて大騒ぎになっているところへ、ひょっこりといなくなったはずのお夏が帰って来る。
    ところが、文七が「これは女房のお夏じゃない」と言い出す。長屋の連中は間違いなく女房のお夏だと主張する。
    もともとこの夫婦は、訳ありで、大店のお嬢さんだったお夏と文七が手に手を取り合って、駆け落ちさながらに家を出てきていた。
    そしてお夏の実家では、2人の仲を今も許していない父親が亡くなったという。遺言によると、その全財産は娘のお夏に譲るということだ。
    さて、このお夏は、本物なのか、それとも偽物なのか、何か「からくり」があるのか、で物語は進む。

    ああ、なんかワクワクするじゃないですか、この出だしは。
    そう思いますよね。

    で、結論から言えば、この物語自体が少々古典的であり、設定が江戸時代で、同心が、目明かしが、というスタイルぐらいが丁度いいという程度の推理ものだった。
    この物語の中心にある「からくり」が、わかったところで、「はぁ、そうですか」というぐらいだし、その後の展開も「あぁ・・」となる程度。

    もともとの原作のタイトル「罠」を単純に「からくり」として、台詞でもそう言っていた。
    と言うか、「からくり」よりも「罠」のほうが意味的にはしっくりくるような気もするのだが。

    それはいいとして、ラストにすっきりと胸がすくような話というよりは、どんよりとする話でもあるのだが、なんか、全編、全体的に楽しげで、それがこのストーリーとの雰囲気において、どうなのかな、とも思ったり。

    所々に笑いがまぶしてあり、大笑いしながら、ラストがどんよりというのもいいのだが、それほど笑えるわけではなく、その対比が楽しめるわけではない。
    笑って人情もののオチになるのかなぁと期待して観に行った者としては、なんか、もうひとつ足りないというか、何というか、残念的な感じが、ちらほら。

    謎解き自体がそれほどではないのだから、何か別の要素に重きを置いて見せてくれてもよかったのではないかと思ったり。

    役者が特別に悪いということはないのだが、どうもすっきりとしない心持ちであった。
    客演の戸田恵子さんは、すっとしてて、とても素晴らしいと思ったのだが。

    細かいことだけど、夜鷹が眼鏡をしているっていう設定はありなのかな。大切な設定なんだけど。江戸時代の眼鏡って高そうじゃない?

    この「罠」という芝居は、最近どこかで上演されたような気がするのだが、そのときはどうだったのか知りたくなったのであった。
  • 満足度★★★

    時代劇っすからね♪
    ベタな時代劇っすから大したからくりはないけれど、からくりという名の桃太郎侍的な仕掛けはありました。

    観やすくて解り易いベタベタな芝居。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    行方不明になったお夏は亭主の文七に殺されたんじゃないかと考えた長屋の住人が口裏を合わせて文七に罠を仕掛けて白状させようとする。
    文七はオカシイと思いながらも、もしかしたら、自分がお夏を殺しちまったのではないか?と自分自身の記憶を疑うようになっていく。
    ところが実はお夏を殺したのはお夏の実家である越前屋の相続金に目が眩んだ番頭の市蔵だったのだ。
    市蔵は長屋の住民を騙して、お夏を殺したのは文七だと思い込ませた上に文七を犯人にさせる為のからくりを仕込んだのだった。
    それを見破った役人が市蔵を白状させる為に、更なるからくりを仕掛けて市蔵を追い詰める。という筋。

    公演時間1時間20分という早業ながら、舞台は古くて笑えないコメディも織り交ぜ、観客より出演者が満足した表情で、舞台は幕を下ろしたのでした。
    よくもまあ、あんな古いネタを使えるな~。と感心した一方で、時代劇なんだからネタも出演する輩も、はたまた、脚本も古くてトーゼンと妙に納得した舞台でした。笑

    笑うしかない。

このページのQRコードです。

拡大