僕たちの好きだった革命 公演情報 サードステージ「僕たちの好きだった革命」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    再び鴻上尚史に逢う。
    映像の使い方が流石。紗のように透けた布をスクリーン代わりに1969年の学園紛争の映像を流し、紗のむこうでは役者たちが同様の紛争を演じる。
    二つが重なり合って臨場感が溢れ40年の時が重なる。素晴らしいです。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    拓明高校に復学した山崎(中村雅俊)は40年前の学園紛争の思想を現代の高校生にも説くが現代の冷めた高校生たちの目には異星人にしか映らない。しかし、そのうちの数人が山崎に感化され、同調していく。彼らと山崎の会話が噛みあわない状況が可笑しい。「むかつく」と吐き捨てる彼らに「胃が悪いのか?」と言ってさりげなく大正漢方胃腸薬をさしだす場面など。(苦笑!)
    かつて山崎らと戦った40年前の紛争のリーダーが現高校の教頭だったりして、今度は現高校生の山崎と反勢力になりぶつかる。
    シュプレヒコール!!と叫んだり舞台は中々熱いが中村雅俊が演じると元来の品の良さや持ち味なのか、毒々しさがなく、くどくない。かえってソレがいい。いったい彼の実年齢はいくつなのだろうか・・?60歳くらいだろうか?お歳になっても爽やかな笑顔にヤラレル!要するにカッコイイのだ。
    当時の学園紛争は映像でしか知らないが、大学でなく一番感受性の強い時期の高校という設定が不思議だったが、当時は高校でも紛争があったらしい。
    田島令子のヘリコプターメットに大笑いしコメディ感も色濃い。
    かつて未来を信じ、時代に裏切られた当時の紛争者たち。真剣に「生きるテーマ」について語り合った彼ら。何かを信じて迷わない意思の強さを目の辺りにして、当時の若者のほうが生きてた実感が強かったのだと思う。今は生きてるけど死んでる人が多いような気がするのだ。

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    2009/05/27 23:39

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  • 中村雅俊って最近どーなんでしょか?TVに出てるの?

    今でも法政は当時の残党が受け継がれていてエネルギーを注いでますわ。今ではこの大学だけですね(^^;)

    同感ですね。その後の世代は、自分達ではどうにもならない不条理を簡単に想像でき結果が分かってしまうだけに戦う気力も萎えてしまうのでしょうね。
    当時の学園闘争で戦った人たちの末路は決して恵まれてませんし・・。

    はい。ワタクシ自身も考えさせられました。

    2009/05/28 18:43

    これ、少し気になってた作品です。
    フライヤーで中村雅俊がガクラン着てるの見て、えぇ?・・とか目に留まった記憶があります・・。

    確かに学園紛争って歴史の彼方に追いやられた感がありますけど、当時渦中に居た若者は、それなりに真剣に自分達のエネルギーを注ぎ込んでたのでしょうね・・。

    趣味やファッション、異性のことににしか関心を見出せなくなったその後の世代の人間からすると、政治や世の中自体に問題意識を持つってこと自体遠い世界のことのように思えるけど、本当の意味でそれは幸せなことなのかどうか・・。

    レビュー文末にも述べられてますけど、

      ・・何かを信じて迷わない意思の強さを目の辺りにして、当時の若者のほうが生きてた実感が強かったのだと思う。今は生きてるけど死んでる人が多い・・

    なんか考えさせられますね・・。


    2009/05/28 15:25

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