アントン、猫、クリ♥KR-14【篠田千明】 公演情報 キレなかった14才♥りたーんず「アントン、猫、クリ♥KR-14【篠田千明】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    ちっさなこと
    快快の作品は何度か観ているがどれも短編ものだ。15分間だったり、20分くらいだったり・・。どれも部屋の中での友人との関係だったり、その世界はちっさいと感じていた。それでも時間の制限があるから、演劇のキャパは狭くても仕方ないよな~、と思っていた。今回は50分ということでもっと広い世界を期待したのだが・・。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    一人の女性が
    階段とか、フライパンとか、ドアとか、スリッパとか、あらゆるものの固有名詞を声に出して羅列していく。表情はどんどん変化していくが、見ているワタクシは奇怪なものを観に来てしまったなー。という印象。
    そのうち、どうやら女性の一日の行動を表現しているのだろうか?と気付くが、その表現はひじょうに曖昧で、後から加わった男性も同じように、階段、走る、風、風景・・・なんて続く。
    そうして、その地域での猫が主軸となって猫の嫌いなおばさんや近所の人達が登場する。後半はお題の通り、猫の周りの人達の息遣いや感情を表現しながら、一人の女性の日常を描いたものらしかった。
    芝居は単語を並べただけのセリフまわしだから、そこには美しい日本語での情緒を感じることも無ければ、楽しい感覚も沸かない。

    だから、この物語から、胸がうち震えるような感動とか、咽び泣くような感情とか、郷愁めいた懐かしい風景とかは想像できない。
    役者はひじょうに頑張って演じてたのは本当に理解できるが、私たちに何を訴えこの舞台を観た後に何らかの余韻を残すようなものはかけらもなかった。

    好む好まない、感じる感じない、響く響かない。
    舞台を観る観客の感性にもよるのだろうが、観る度に観客の心を惹く芝居は確実にあるわけで、観終わった後には観客の心に紐の端を残しておくような舞台が好きだ。

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    2009/05/04 11:04

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  • 演出家って、ある一定の表現方法模索しているうちに、それを越えて特殊な方法になってしまうとそれに馴染むまでに観客はある程度の時間が必要ですよね。
    こういう芝居を観慣れていれば、感覚で受け入れられるのでしょうけれど、ワタクシ、あんまり、観なれてないし、どちらかというと、解り易いベタな芝居が好きなのよねっ。(^^)

    最後の文章、同感ですよ。そうそう、そう言いたかったのよね。
    文章力ではおーじに敵わないですね。精進せねば・・。

    ところで、もうそろそろGWも終わりですよ。
    毎日、芝居を観て楽しく遊んでると、時の経つのは早いです。(^0^)

    2009/05/04 16:44

    ある種の試みなのかも知れないけど、やっぱり単語の羅列だけだと情緒や感情をきめ細かく伝えるのは難しいでしょうね・・。
    普段そうゆう生活をしている人は、まあいないでしょうし・・。

    時々出くわしますね・・、この劇団、この作家は、自分達に何を訴えかけたいんだろって・・、皆目わかんないのも・・。

    自分達お気楽な観客と違って、当然作り手は、それこそ命を賭けるような真剣さで取り組んでるんだろうけど、それでもピンと来ない・・。

    演劇って言う芸術が相手があって成立するものということを思えば、自分のレベルの高みを追いかけるのも大切だけど、観る側に手を差し伸べるという配慮も必要かも知れませんね・・。

    2009/05/04 14:28

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