満足度★★★★
もちろん期待どおり!2本ともまたまた泣けます。
演劇集団キャラメルボックス 2009 ハーフタイムシアターです。
1時間2本立ての短編演劇とはいえ、1時間とは思えない密度と完成度。
そして、毎回期待を裏切らないキャラメルボックス。
今回もまた期待どおりです。
1本目の『すべての風景の中にあなたがいます』は、梶尾真治原作のタイムトラベル・ラブストーリー。
白鳥山で出会った一目ぼれの彼女は、未来の女性だった。
震災で亡くなったという彼女の両親を救えるのか。
そして、彼女に会うことはできるのか。
「時を超えた愛」というキャラメル得意の題材です。
時代を行き来しながら盛り上がっていくストーリーに引き込まれます。
しいていえば、クライマックスが少しあっさりしていたこと。
もっと思いっきり盛り上げてほしかった!とは思います。
休憩後2本目『光の帝国』は、恩田陸の原作。
超能力者の一族である「トコノ」をめぐる少年の冒険物語。
よく考えると結構シリアスな話でしたが、友達になった老医師の人生を振り返る(「しまう」)シーンなどが感動的で、救われます。
ちなみにこの日は、カーテンコールで大内さんがカミカミだったのが笑えました。
通し券で鑑賞しましたので、「すべて」終了後「光」開演まで1時間あるのですが、加藤さんの後説?とキャラメルボックスのこれまでのすべての公演を振り返るビデオ上映で、あっという間に過ぎました。
今回会場になったのは、新宿歌舞伎町映画街のど真ん中にある「新宿FACE」。
ライブとイベントのスペースみたいで、その手作り感のある会場の雰囲気が、それはそれで楽しいのですが、パイプ椅子に3時間は痛いです。
シアターアプルがなくなったので、その代りの場所です。
ハーフタイムシアターは気軽に見れるように、駅から10分以内の場所にしているそうです。