ヴィンセント・ ヴァン・ゴッホ 公演情報 キューブ「ヴィンセント・ ヴァン・ゴッホ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    芸術の融合に感涙しました
    橋本さんのゴッホと、岸さんのテオの組み合わせを拝見。

    これまで、ゴッホを題材にした芝居は、何度か観ましたが、これほど、胸に迫る作品は、初めてでした。

    映像芸術と、物語で描かれる画家ゴッホとテオの兄弟愛の悲哀。

    ストーリー内部の芸術と、舞台芸術が融合した素晴らしい名作舞台でした。

    是非是非、再演を!!

    ネタバレBOX

    最初から、ゴッホの絵そのままの舞台美術の美しさに魅了されました。

    今流行りの手法なのか、壁に、キャンパスが投影されて、その中に、ゴッホの絵が散りばめられる演出は、秀逸の極み。

    ほとんど、御二人とも、歌いっぱなしですが、一度では覚えられないような難解な楽曲だらけ。でも、森さんの訳詞は、的確で、ゴッホとテオの心情をつぶさに、観る者に伝えます。

    ゴーギャンに去られた後、ゴッホが悲嘆に暮れて、自分の耳を抉る瞬間は、観ている方も、痛みが走りました。

    テオも、ゴッホの死の半年後に他界していたことを初めて知りました。

    何と、深い兄弟愛!!

    テオの息子に、ゴッホがプレゼントしたという、アーモンドの木の絵が、本当に素敵で、実物を観たくなりました。

    せっかく、素敵な舞台美術映像を駆使したのですから、最後の麦畑の、セットは、蛇足でした。何だか、あそこだけ、一気に陳腐に見えてしまいました。

    途中から、橋本さんのサスペンダーが、片方、外れ、どうなることかとハラハラしましたが、橋本さんの渾身の熱演で、それも、リアルに見えたのは、演技力のなせる業でしょう。岸さんが、ずっと直すきっかけを模索されていたようで、結局、カテコの時に、直してあげていたのが、微笑ましく感じました。

    橋本さん、役作りで、11キロも痩せられたそうで、それはそれは素敵なゴッホ振りでした。

    0

    2016/09/18 00:32

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大