呼吸機械 公演情報 維新派「呼吸機械」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    昂揚感に耐えうる強度。
    最近観劇を控えていたのは、この遠征のために充電していたから。
    というわけでもないんだけれど、結果として今月一本目。

    琵琶湖畔にある屋台村、水上舞台。まず、その雰囲気に飲まれる。
    なるほど、これが「維新派を体験する」ということだろう。

    満を持しすぎると結果がなかなかついてこないものだけれど、
    想像の115%のスケールと想像の85%の物語といったところ。
    足して100%の満足度。これ以上望むことはないでしょう。

    そこでしか共有できないもの。やはり強いですね。

    ネタバレBOX

    115%のスケールについて。
    借景という方法は、そのスケールの大きさを作品に取り込めるずるさがある。
    そのずるさは、景色をコントロールすることができて初めて出来ることだ。
    そこは流石の維新派、琵琶湖がすっかり作品世界のものとなった。
    湖面に向かって沈んでいく舞台があり、そこに群舞がある

    85%の物語について。
    1940年代から50年代にかけての東ドイツが舞台の少年たちの成長譚だ。
    ただ、スリリングな展開としては「nostalgia」の方が遙かに上である。
    物語としての展開より、演出的な効果に偏った印象を受けてしまった。

    初めてだから、二回目だからということではなく、ということについて。
    群舞は相変わらずの迫力だが、音としての気持ちよさがなかったのが残念。
    前回は目と耳に残る感じが強かったのだが、今回は目に残った感じ。
    ただ、最後の水音は流石に耳の底に響いている。

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    2008/10/13 20:14

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