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盗賊と花嫁【公演終了しました!ご来場誠にありがとうございました!】
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公演情報
くちびるの会「
盗賊と花嫁【公演終了しました!ご来場誠にありがとうございました!】
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ハンダラ(10412)
満足度
★★★★
時代の狂気は
誰が産むか?
ネタバレBOX
世界はめまぐるしく動いているが、アメリカの残光と中国の曙光が第二次冷戦を作り出すか否かが当面の世界情勢の柱となろう。無論、単に軍事力の問題のみならず、経済力、外交能力、情報収集力及び分析力、そして世界知の集積力、更に自国領土以外での影響力等、その土台となるべき領野は広く深い。このような情勢の中で、坂口 安吾の“桜の花の満開の下で”を下敷きにする本作の構成は、多用な状況を見据えた上で、様々な解釈が可能なディスクールを用いている。結果必然的に、解釈は多用である。以下に自分の書く解釈も、自分の幾通りかの解釈の内の一つに過ぎない。
この話、主人公は多襄丸と女だが、物語の進展に最も深く関わるのは、管屋である。彼は“言の葉”を操り、都で狐憑きを流行らす。狐憑きとは、無論、見たから信じたのではなく、信じたからこそ見える幻影であるが、人々は管屋の操る言の葉の魔術(端的に言えば詭弁)に惑わされ幻を真と観るようになって、狂わされてゆく。丁度、自民党の詭弁家達が、「国民」を誑かすのと同じように。
そして、誑かされた者達は大挙して山に入り、強く吹く風からも、日常の喧騒からも自由に、どっしり大地に根を下ろしていた桜の老木を焼きに来る。その狂気の原因が、此処に在るとして。後に残るは風ばかり。
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2015/05/23 12:33
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