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不毛会議
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クチコミとコメント
公演情報
1970 PROJECT「
不毛会議
」の観てきた!クチコミとコメント
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みさ(3253)
満足度
★★★
会議と言うよりは・・。
軍人の建前と本音の物語。
以下はネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
鬼頭役演じる小坂と綱吉少尉役演じる谷戸がすんごくおもろい!
先に敵陣に向かって飛び立って散った荒畑中尉の敵をうつべく綱吉少尉率いる6人は自分達が飛び立つ作戦を練る。
新村は自分なりの作戦を立て提案をするがその事案に反対か賛成かの表決をとろうという事になるが、いざ蓋をあけてみると・・・一枚だけ反対票があった。
その票によって軍人達の間に乱れが生じる。
命は大切にしなきゃダメだ!無駄死にしちゃダメだ。と本音で説得する山本とあくまでもお国の為に死ぬ、とゆう建前派の鬼頭との小競り合いが観ていて楽しい。
反対票を投じたヤツは誰か?
などとなじり合いながらも、中々出陣せずに不毛な時間だけが過ぎてゆく。
そんなおり畑中中尉が生還してから事態は思わぬ方向に流れる。
無事に戻った事実から敵と言う名の出陣をせずに済むと喜ぶ派。
なぜ、生きて帰ってきたのか、生き恥をさらさないでくれ。と歓迎しない派。
畑中中尉も妻も無事に帰還した事が仲間の軍人や国民から歓迎されないという情勢を知っているだけに、傷つけあってしまう。
戦争の本当の恐ろしさは蝕まれた人の心なのだ。
荒畑中尉は妻のタマミに罵られ、生きる希望を失い自暴自棄になって精神が不安定になる。
そこで、山本と意見の食い違いから山本をナイフで刺そうとするが、小競り合いの末、反動で山本が中尉を刺した形になってしまう。
山本は反逆罪で縛られ椅子に固定されるが、綱吉少佐は彼の耳元で囁く。
「お前は何も間違っていない。でも世の中がいつも正しい方向に進むとは限らんのだ。」
この言葉は重い。
夜中、山本が縛られている部屋に侵入した中尉は
「何よりも恐いのは生きている事を認めてもらえず、誰にも相手にされず長生きしてしまう事だ。」と独り言のようにつぶやく。
そんな空気の中、ラジオから天皇の敗戦の言葉が流れる。。
喜び笑う山本。
「何故、笑った?!」と山本を射殺する中尉。
戦争がもたらした闇。
外は薄桃色の櫻が満開だ。まだ散ってはいない・・・。
最後の桜のセリフは、山本の妄想なのでしょうか?
終戦は夏だから、そうゆう事になるのよね?
解り易い劇でした。
役者陣の演技は素晴らしいです。脇は居ない。
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2008/08/15 10:15
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