JUDY ~The Great Unknown Squadron~(2008年) 公演情報 グーフィー&メリーゴーランド「JUDY ~The Great Unknown Squadron~(2008年)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    蛍の演出
    流石に特攻隊ものって、年配の観客が多いですね。

    完璧にこの時代を経験した観客が多いと言う事は、やはりそのくらい、期待が大きいと言う事なんでしょか?

    以下はネタバレBOXに。。

    ネタバレBOX

    戦争、特に特攻隊はひじょうに表現の仕方は難しいはず。

    だって、一歩間違えると陰惨な感じになるし、笑いが多くても不謹慎な感覚があるでしょう?


    芙蓉部隊とは、富士山を芙蓉の峰ということからつけられたネーミングらしい。

    今回も感想は単刀直入、バッサリ言わせてもらう!(^0^)


    場面展開を3ステージで区切った演出方法だったが、舞台が狭いものだから、前列・中列・後列と黒幕で仕切って見せてた。

    ところが、黒幕って開け閉めに時間がかかる上、なんとなくいちいち中断させられてる感が強くて気持ちが乗れない。

    観客って、芝居の表現と巧みな舞台の演出で自分なりの想像のなかに入り込み自分の意識と空想と舞台を中和させて見るわけよね。

    たぶん、殆どの観客は想像しながら舞台を見る。

    ところがね、黒幕は何度も何度も開け閉めを繰り返し、女学生の場面、航空部隊の場面、茶店のおんな達の場面と展開されるが、どうも・・・この微妙な間があるごとに、一瞬、現実の世界に戻される。。

    空想、現実、空想、現実・・・って具合に。

    う~~ん、この間がワタクシにとっては少々キツイ。


    中島(丹羽)の父の話から始まり、はかない蛍の話にもってくあたり、伏線は最後につながってスッキリするが、展開の演出方法に問題があるような気がする。。

    舞台上で3つのそれぞれの話のコマをスポットライトで区切る方法もあったはず。

    初日ということもあり、セリフのカミカミが目立った。

    実はこのカミカミ、作・演出の沢村自身が多かった~(^0^)

    池田基子役の安部有希、年齢不詳の演技、素晴らしいです。
    とても素晴らしい。。

    丹羽隆博(劇団バッコスの祭)は、相変わらず目立つ役者です。。
    丹羽はいつみても、ストイックな程完璧なセリフまわし、見事です。




    今回の舞台の役者陣、全員がいい役者揃いでした。
    ただ、その役者をもっと生かせる演出が見たかった~。。


    全席指定だったけれど・・・これだけ狭い客席で指定はないよね?
    好きに座らせればいいものを。

    パンフにはキャストのみ表示。
    役柄が載っていません。
    役を載せるとネタバレしてしまう。みたいな事だったけれど・・・大したネタバレはないでしょう?
    名前でネタバレって・・・神経質すぎだよーー。




    2

    2008/07/25 23:33

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  • おーじ>
    相変わらず、鋭い視点。
    貴方のコメントのほうが素晴らしいですわ!(^^)

    戦争ものって、体験者によって語り口も違うはずだから、正確につたえると言うことがどんなに大変なことか・・。

    はい、語り継ぐ。という点では素晴らしいです。
    ですから、きちんと評価し、「戦争ものは暗くていやだー。」と言わずに見てほしいですね。
    とにかく見ない事には何の感情も持てないですよね。

    >観客自身の想像、意識を味方に付けられる演出を期待しますよね・・。


    はい、まったく同感です。
    更に尊敬~!(・・)
    やはり・・・言葉を操れるというのは素敵です。

    2008/07/26 17:12

    ハイ、歴史物は自分もとても好きなんですけど、扱いは結構難しいですね・・。
    ましてや戦争物は、なんかタブーみたいな史観とかもあるようですし、結構微妙なテーマですものね・・。

    先日、愛情爆弾って言う素敵な劇団の、やはり戦争をテーマにした作品を観ましたが、ああゆう実体験を知らない世代の方が引き継いで創って行く、語り伝えて行くというのは、素晴らしいなと思いました。

    少なくとも敗戦国、戦争当事者の日本で、どんどん歴史の彼方へ押しやられてく風景をきちんと意識するということは大切なことだと思いますし、それを演劇と言う、ダイレクトでわかりやすい媒体で表現してくれることは、とても意義あることかと思います。


    今回の作品、タイトルや劇団名からは随分違った印象の作品だったみたいですね・・。

    リアリティ、視覚に訴える迫力という点では、いくらでも撮りなおし、細工のできる映画にそれは敵わないと思いますし、やはりライブの演劇で、観客自身の想像、意識を味方に付けられる演出を期待しますよね・・。

    わざわざ劇場に足を運ぶからには、演劇ならではの表現、醍醐味を味わせて欲しいですね・・。


    2008/07/26 01:23

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