満足度★★★★
完璧なれど、、、
「なにもない空間」のピーター・プルックだけあって、
音楽も、照明も、美術も、すべてシンプルで、
余計なものがない空間から起ち上がってくる舞台の豊かさには凄いものがあった。
特に、舞台上で生演奏される音楽と舞台との関係は絶妙だった。
役者の演技も素晴らしかった。
脚本も、1950年代の南アフリカの話であり、社会批評性も強く、人が生きる根幹に触れる問題を扱っている。と言っても、ポップに。
それに、やりつくされた手法とはいえ、役者と観客とのやり取りなどは、今でも刺激的ではある。
あらゆる部分で、本当に繊細に舞台が構築されていて、完璧という印象なのだが、、、、 なぜか根っこからは感動しなかった。