満足度★★★★★
素晴らしいの一言に尽きます
何より俳優のアンサンブルの凄さが際立った舞台だと思いました。真実がどこにあるのかが判然とせず、人間関係も煙に巻かれたかのような展開の中、自由を制限された社会に生きる若者たちの心の寄る辺なさが伝わってきました。
F/Tプログラム・ディレクターの次のツイートが、この作品を日本で上演する意義を何より表していると思いました。
「正直、私たちにはすぐには分からない部分も多い。その分からなさ。簡単には共感のできない、距離感。それを感じること自体が、この作品を日本でやることの意義だと、私は思う。素晴らしい俳優、一貫した演出。明らかにローカルな表現だ。彼らの足元から出てきた、強い表現だ。」