40ちょい前どうなるチェリーボーイズ 公演情報 劇団サードクォーター「40ちょい前どうなるチェリーボーイズ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    狙いは面白い作品・・・
    出てくる人物の個性も鮮やかだし、作品自体の方向性も悪くない。
    挟まれる音楽もTPOに応じていい感じ。
    演出もしゃれてて良い。
    でも、欲を言えば、もう一歩の踏み込みが欲しい。

    ネタバレBOX

    う~ん、何だろ・・。
    どことなく中途半端な感じがして、結局最後まで、「おもっきり笑える」シーンがなかったのは残念。

    モテたい一心で、ニキータ桃子先生主宰するモテ男塾に通うチェリーボーイズ。
    手練手管を教授する桃子先生の思惑とは裏腹に、赤心の誠意で念願の彼女を射止める作田。
    最後には小手先の技巧より誠意が勝つ、個人的には好みのパターンなのだが、如何せん、物語の底が浅く、訴えかけてくる熱量が足りない。
    上っ面をすーっと撫でただけのような印象。
    今一歩の踏み込みが欲しい。

    女性に縁のない、チェリーボーイズの奮闘物語という設定だけに、しょうがないのかも知れないが、異性との会話のシーンなど、余りにウブなダメ男ぶりを強調し過ぎて、かえってリアリティに欠けるような気がする。
    念願の彼女をゲットするくだりも、ちょっと安易に過ぎる感じ。
    作品全体で唸らせようとしているのか、小手先のネタで笑いを取りたいのか、どっちつかずで、少々中途半端だったような気がする。

    とは言え、色んな表情を持つ桃子先生の七変化ぶり、結束固いチェリーボーイズの友情など、個性豊かな面々が繰り広げる奮闘物語は、狙いとしては決して悪くない。
    個人的には、バイプレーヤーぶりが光る梅子に好感が持てた。
    もう少し練って深みが伴えば、とてもいい作品に仕上がるのではないかと思う。

    アンケートを書き終えて劇場を出ようとすると、寒風吹きすさぶ中、役どころの(薄手のとても寒そうな)衣装のまま、桜田門さん役の男優さんが出口で、一人一人の観客を見送ってくれている。
    劇中、丸刈りの、いかにもオッサンくさい役柄とばかり思っていたが、間近で見ると、人懐こい笑顔がとても爽やかな印象。
      (何と、やっぱり役者さんやなぁ・・・)
    感心しつつ、アンケート書くのはいつもドンくさい自分なので、結構な時間が経っていたのに、こんなサブいとこでずっと・・・、と恐縮する。
    寒さをものともせず、最後のお客様まで、丁寧に自身で送り出しているのだろう。
    作品に貫かれている真摯な誠実さがここにも伝わってくるような気がして、とても好感が持てた。

    今回少し笑い足りなかったので、その分まで、次回6月の公演では笑わせてくれるものと、期待している。

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    2008/02/18 11:45

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  • ハイ、狙いや雰囲気はいいと思ったのですが・・。
    少し物足りなさが残りましたね。

    作田と秋山さんの恋の行方、チェリーボーイズの友情、(教授する立場ながら複雑な)桃子先生の心情、結局全員異性には縁遠いという情景も含め、ちょっと沢山詰め込みすぎて、その分深さが足りないような気がしました。

    ただ、どこにでもあるような身近な光景、テーマですし、作品全体が持つ、どことなく柔らかい(少し抜けた)雰囲気は良いものがありますね。

    自分も次回の作品に期待したいと思います。


    2008/02/19 11:45

    おーじ、この作品、ワタクシも観ましたよ。
    確かに笑いが少なかったよね。
    観客の笑いをとるという行為、物凄く難しい事なんだろうね。。

    ワタクシ、日曜日に観ました。
    やはり、寒い中、おっさん二人が出口で見送ってくれました。

    ワタクシ、次回も観に行こうとは考えてます。
    笑いは少なかったけれど、なんとなくほっとする芝居でした。

    このほっとする感覚、癒しの効果アリ、でしょう?(^0^)

    2008/02/18 17:48

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